ノボトゥルー 牡 鹿毛 1996.3.27生~2021.12.9没 米国・Mr. & Mrs. J. S. Moss生産 馬主・(有)池ばた→(株)LS.M 美浦・萩原清厩舎→栗東・森 秀行厩舎
Broad Brush 鹿毛 1983.4.16 種付け時活性値:1.00【12】 | ★ Ack Ack 鹿毛 1966.2.24 | Battle Joined 鹿毛 1959.3.21 | Armageddon 1949 |
Ethel Walker 1953.4.26 | |||
Fast Turn 鹿毛 1959.3.6 | Turn-to 1951 | ||
Cherokee Rose 1951 | |||
Hay Patcher 鹿毛 1973.5.4 | Hoist the Flag 鹿毛 1968.3.31 | Tom Rolfe 1962.4.14 | |
Wavy Navy 1954.3.9 | |||
Turn to Talent 鹿毛 1963.5.3 | Turn-to 1951 | ||
Hidden Talent 1956.4.25 | |||
Nastique 鹿毛 1984.2.17 仔受胎時活性値:0.75【11】 | ★ Naskra 鹿毛 1967.3.15 種付け時活性値:0.00【16】 | Nasram 鹿毛 1960.5.4 | Nasrullah 1940.3.2 |
La Mirambule 1949 | |||
Iskra 栗毛 1961 | Le Haar 1954.4.11 | ||
Fasciola 1946 | |||
La Fantastique 栗毛 1973 仔受胎時活性値:0.50【10】 | Le Fabuleux 栗毛 1961.2.12 種付け時活性値:0.75【11】 | Wild Risk 1940 | |
Anguar 1950 | |||
Witherite 栗毛 1958.4.23 仔受胎時活性値:1.50【14】 | Ky. Colonel 栗毛 1946 種付け時活性値:0.75【11】 | ||
Whither Wander 黒鹿毛 1949 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
<5代血統表内のクロス:Turn-to4×4(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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Broad Brush (Himyar系) | ★Naskra (Nasrullah系) | Le Fabuleux (Wild Risk系) | Ky. Colonel (Himyar系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Broad Brush | 4.75 or 2.75 | 母が米GI4勝の名牝 (No. 2-d) | 5番仔 (5連産目) |
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着 順 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤 量 | 騎手 | 走破 時計 | 着差 | 通過 順位 | 上り 3F | 馬体重 [増減] | 調教師 | 人 気 |
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1 | 15 | ノボトゥルー | 牡5 | 57 | O.ペリエ | 1:35.6 | 7-7 | 35.7 | 448 [0] | 森 秀行 | 5 | |
2 | 6 | ウイングアロー | 牡6 | 57 | 岡部 幸雄 | 1:35.8 | 1 1/4 | 13-12 | 35.4 | 468 [+8] | 南井 克巳 | 2 |
3 | 16 | トゥザヴィクトリー | 牝5 | 55 | 武 豊 | 1:35.8 | アタマ | 3-2 | 36.6 | 486 [-8] | 池江 泰郎 | 4 |
4 | 8 | サンフォードシチー | 牡6 | 57 | 村山 明 | 1:35.9 | 3/4 | 10-10 | 35.7 | 472 [0] | 大沢 真 | 1 |
5 | 9 | ゴールドティアラ | 牝5 | 55 | 後藤 浩輝 | 1:36.1 | 3/4 | 15-15 | 35.3 | 456 [-2] | 松田 国英 | 3 |
2001年の第18回フェブラリーS。2001年初戦の中山ダート1200mのジャニュアリーS(準OP)を7番人気1着、2戦目の東京ダート1400mの根岸S(GIII)を1分22秒1のコースレコードで8番人気1着、そうして3戦目の東京ダート1600mのフェブラリーS。前走の根岸Sに続いての騎乗となったオリビエ・ペリエ騎手を背にしたノボトゥルー、16頭立てを中団位置から推し進めると、直線先に抜け出したトゥザヴィクトリー(1996.2.22)を脚色良く捉えると、最後は防衛王者のウイングアロー(1995.3.25)の追い込みを1と4分の1馬身封じたところが決勝点。ノボトゥルー、ホップ・ステップ・ジャンプの3連勝で見事なGI初制覇。鞍上のペリエ騎手は前年の第17回をウイングアローで制されていて、騎手として2人目となる連覇を果たされました。
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アグネスデジタル(1997.5.15)に続いて、フェブラリーSの勝ち馬を2日連続で送ることになろうとは……。

ノボトゥルーは2歳から12歳まで11年も現役で走り続けた頑健な馬で、2歳から8歳まで7年連続で勝利を収めていたのですから、能力の高さ推して知るべし。その頑健さは米国で42戦10勝、2着6回、3着4回という女丈夫ぶりを見せた母Nastique譲りだったのでしょう。そんな母NastiqueはデラウェアH(米GI)2回、メイトリアークS(米GI)、レイディーズH(米GI)と米GI4勝の名牝。その能力と共に血筋の良さも真実一級品だったノボトゥルー、同父のブロードアピール(1994.4.13)と共に米国伝来のHimyar(1875)系の恐ろしさを教えてくれた活躍馬でした。今はただただ、合掌。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
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[ノボトゥルー(1996.3.27)の主な競走成績]
- フェブラリーS(GI)、根岸S(GIII) 、とちぎマロニエC(統一GIII)2回、さきたま杯(統一GIII)、兵庫ゴールドT(統一GIII)
- JBCスプリント(統一GI)、根岸S(GIII)、黒船賞(統一GIII)3回、北海道スプリントC(統一GIII)2回、かきつばた記念(統一GIII)2回、兵庫ゴールドT(統一GIII)、かしわ記念(統一GIII)
- フェブラリーS(GI)、JBCスプリント(統一GI)、マイルチャンピオンシップ南部杯(統一GI)、かしわ記念(統一GII)3回、兵庫ゴールドT(統一GIII)、彩の国浦和記念(統一GII)、根岸S(GIII)、さきたま杯(統一GIII)、クラスターC(統一GIII)
通算88戦11勝、2着14回、3着13回。
#ノボトゥルーの母Nastiqueは上述の通り米GI4勝の名牝。そのGI4勝の内訳はダートGI3勝、芝GI1勝。いわゆる「二刀流」でした。