マイシンザン 牡 鹿毛 1990.3.7生~2013.3.16没 新冠・武田牧場生産 馬主・菅原 吾一氏 栗東・山本 正司厩舎
ミホシンザン 鹿毛 1982.4.16 種付け時活性値:1.75【7】 |
シンザン 鹿毛 1961.4.2 |
ヒンドスタン 黒鹿毛 1946 |
Bois Roussel 1935 |
Sonibai 1939 | |||
ハヤノボリ 栗毛 1949.6.4 |
ハヤタケ 1939 | ||
第五バツカナムビユーチー 1941.4.16 | |||
ナポリジヨオー 栗毛 1975.3.31 |
★ムーテイエ 栗毛 1958.3.16 |
Sicambre 1948 | |
Ballynash 1946 | |||
タイタイ 栃栗毛 1969 |
Will Somers 1955 | ||
Anneiv 1964 | |||
フアイブソロン 鹿毛 1979.4.1 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
パーソロン 鹿毛 1960 種付け時活性値:0.50【18】 |
Milesian 鹿毛 1953 |
My Babu 1945 |
Oatflake 1942 | |||
Paleo 鹿毛 1953 |
★Pharis 1936 | ||
Calonice 1940 | |||
フアイブドウター 鹿毛 1972.5.3 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
★ダンスール 鹿毛 1963.5.23 種付け時活性値:0.00【8】 |
Tantieme 1947 | |
La Danse 1951 | |||
ウズシオ 鹿毛 1963.4.6 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
オーロイ 鹿毛 1957 種付け時活性値:1.25【5】 |
||
ヤシマテンプル 鹿毛 1947.5.22 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
<5代血統表内のクロス:セフト5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ミホシンザン (Bois Roussel系) |
パーソロン (My Babu系) |
★ダンスール (Teddy系) |
オーロイ (Aureole系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ミホシンザン (ナポリジヨオー) |
5.75 (【10】+【6】+【8】+【15】) |
母が重賞2着馬 (No. 5-h 種正系) |
5番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 4F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | マイシンザン | 牡2 | 54 | 松永 幹夫 | 1:11.9 | 1-1 | 48.1 | 514 [-6] |
山本 正司 | 1 | |
2 | 8 | ニッポーグランプリ | 牡2 | 54 | 河内 洋 | 1:13.3 | 9 | 6-2 | 48.7 | 498 [0] |
伊藤 修司 | 2 |
3 | 5 | ユニヴァースラン | 牡2 | 54 | 南井 克巳 | 1:14.0 | 4 | 4-5 | 49.6 | 514 [+4] |
清水 出美 | 7 |
4 | 7 | エイシンパーシー | 牡2 | 53 | ☆藤田 伸二 | 1:14.1 | クビ | 2-2 | 49.9 | 400 [-2] |
湯浅 三郎 | 6 |
5 | 1 | プレミアムジャパン | 牡2 | 54 | 岡 潤一郎 | 1:14.3 | 1 1/4 | 10-10 | 48.7 | 458 [0] |
大沢 真 | 5 |
1F毎の ラップ |
13.2 – 10.6 – 11.7 – 12.0 – 11.8 – 12.6 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
13.2 – 23.8 – 35.5 – 47.5 – 59.3 – 1:11.9 |
上り | 4F 48.1 – 3F 36.4 |
デビュー戦2着から折り返しで挑んだレース。2着に9馬身差を着けた圧勝でした。このレースをご覧になって、競馬ブックの藤井嘉夫さんは、1993年のクラシック候補として期待する馬をマイシンザンとされたそうです。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 4F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | マイシンザン | 牡3 | 55 | 松永 幹夫 | 1:34.9 | レコード | 6-3 | 46.8 | 500 [-2] |
山本 正司 | 4 |
2 | 7 | ケイウーマン | 牝3 | 53 | 武 豊 | 1:35.2 | 2 | 1-1 | 47.9 | 460 [0] |
浅見 国一 | 1 |
3 | 9 | フジワンマンクロス | 牡3 | 55 | 田原 成貴 | 1:35.3 | クビ | 2-2 | 47.8 | 466 [0] |
谷 八郎 | 5 |
4 | 13 | トーワダーリン | 牝3 | 53 | 岸 滋彦 | 1:35.9 | 3 1/2 | 6-8 | 47.8 | 410 [-2] |
佐山 優 | 3 |
5 | 6 | リードモーション | 牝3 | 53 | 東田 幸男 | 1:36.0 | 3/4 | 13-11 | 47.4 | 460 [-2] |
目野 哲也 | 8 |
1F毎の ラップ |
12.7 – 11.3 – 11.3 – 12.0 – 12.0 – 12.1 – 11.7 – 11.8 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.7 – 24.0 – 35.3 – 47.3 – 59.3 – 1:11.4 – 1:23.1 – 1:34.9 |
上り | 4F 47.6 – 3F 35.6 |
3角から4角、白いメンコを着けたマイシンザンがどんどん進出。KBS京都の濱野圭司アナウンサーが「今日は期待に応えることが出来るのか、マイシンザン」 と叫ばれたと思ったら、最後まで先頭を譲ることはありませんでした。振り返れば、唯1頭だけ上がり4ハロン46秒台の脚を使っています。レース後、競馬ブックの中野秀幸さんが「マイシンザンが強すぎましたね」とおっしゃっていたことを思い出します。
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | マイシンザン | 牡3 | 56 | 松永 幹夫 | 2:00.7 | 9-7-5 | 35.0 | 512 [+10] |
山本 正司 | 4 | |
2 | 7 | ガレオン | 牡3 | 56 | 岡部 幸雄 | 2:01.3 | 3 1/2 | 2-2-3 | 35.9 | 478 [-6] |
二本柳 俊夫 | 1 |
3 | 13 | サクラチトセオー | 牡3 | 56 | 小島 太 | 2:01.5 | 1 1/2 | 11-10-9 | 35.5 | 464 [0] |
境 勝太郎 | 3 |
4 | 10 | トーヨーリファール | 牡3 | 56 | 松永 昌博 | 2:01.8 | 1 3/4 | 4-2-2 | 36.6 | 472 [+2] |
松永 善晴 | 12 |
5 | 3 | ツジユートピアン | 牡3 | 56 | 田原 成貴 | 2:02.0 | 1 1/4 | 8-8-5 | 36.7 | 512 [-2] |
伊藤 修司 | 6 |
1F毎の ラップ |
13.3 – 11.7 – 11.7 – 12.1 – 12.3 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 11.6 – 12.0 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
13.3 – 25.0 – 36.7 – 48.8 – 1:01.1 – 1:13.2 – 1:25.2 – 1:37.1 – 1:48.7 – 2:00.7 |
上り | 4F 47.5 – 3F 35.5 |
「2段ロケット」という、NHKのテレビ中継の解説をされていた伊藤正徳調教師の言を今でも懐かしく思い出します。1番人気のガレオン(1990.4.25)が先に抜け出したところを、外から捕まえに行ったマイシンザン。脚色が一緒になったかと思いきや、手前を変えたら、もう1段のロケット発射。後は突き放す一方で、決勝点では3馬身と2分の1差が着いていました。東京芝2000mの勝ち時計2分0秒7はレースレコードタイムでした。このマイシンザンのNHK杯は、山本正司調教師と松永幹夫騎手という師弟コンビによる初めての重賞制覇でもありました。
余談。マイシンザンの母ファイブソロンとガレオンの母シャダイアイバー(1979.2.23)は母どうしも1979年生まれ世代の同期生。ファイブソロンとシャダイアイバーが一緒に走った1982年のフラワーCの上位6頭が恐ろしい布陣で、
- トシシゲエース(1979.3.28)
→仔にエプソムC(GIII)勝ち馬マルマツエース(1988.4.8) - ジムモンタ(1979.4.13)
→仔に福島民報杯(OP)勝ち馬モンタミール(1988.3.21) - ライラックポイント(1979.3.26)
→仔にフラワーC(GIII)2着のクリダリア(1986.3.17)、そして言わずもがなのライスシャワー(1989.3.5) - ファイブソロン(1979.4.1)
→仔にマイシンザン(1990.3.7)。本稿の主役 - ワールドサファイヤ(1979.4.6)
→仔にフラワーC(GIII)勝ち馬リアルサファイヤ(1986.5.30)、孫にフェブラリーS(GI)勝ち馬サンライズバッカス(2002.4.30) - シャダイアイバー(1979.2.23)
→言わずもがなの優駿牝馬勝ち馬。仔にメイS(OP)勝ち馬ブラウンアイボリー(1985.5.20)、福島記念(GIII)2着オークツリー(1989.4.14)、NHK杯(GII)2着ガレオン(1990.4.25)。孫に安田記念(GI)&マイルチャンピオンシップ(GI)勝ち馬エアジハード(1995.4.9)、ステイヤーズS(GII)&青葉賞(GIII)勝ち馬ペインテドブラック(1996.5.13)
むぅ、子孫の活躍よ。リアルサファイヤとクリダリアで決まった1989年のフラワーCも不思議な因縁でしょうか^^;
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | マイシンザン | 牡5 | 55 | 熊沢 重文 | 1:58.0 | レコード | 7-7-6-5 | 34.3 | 524 [-10] |
山本 正司 | 4 |
2 | 8 | スプリングバンブー | 牝5 | 54 | 岸 滋彦 | 1:58.0 | クビ | 3-3-4-4 | 34.5 | 442 [-2] |
田島 良保 | 2 |
3 | 11 | キョウワアリシバ | 牡5 | 55 | 田原 成貴 | 1:58.2 | 1 1/2 | 3-3-2-2 | 34.9 | 476 [+10] |
吉岡 八郎 | 5 |
4 | 9 | シアトルスズカ | 牡4 | 55 | 南井 克巳 | 1:58.4 | 1 1/4 | 2-2-2-2 | 35.1 | 460 [-2] |
橋田 満 | 1 |
5 | 2 | タマモハイウェイ | 牡5 | 55 | L.クロップ | 1:58.5 | 1/2 | 9-9-6-5 | 34.8 | 462 [-6] |
吉永 忍 | 10 |
1F毎の ラップ |
12.7 – 10.9 – 12.2 – 12.0 – 12.2 – 12.0 – 11.3 – 11.1 – 11.9 – 11.7 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.7 – 23.6 – 35.8 – 47.8 – 1:00.0 – 1:12.0 – 1:23.3 – 1:34.4 – 1:46.3 – 1:58.0 |
上り | 4F 46.0 – 3F 34.7 |
前年1994年の天皇賞・秋(GI)から約11ヶ月ぶりに挑んだ一戦。下見所から、いやにおとなしいマイシンザン。「あれ、もっと暴れるんと違うんかいな?」と思っていたら、レースぶりが肉食動物のようでした。最後の最後、標的となったイイ女はスプリングバンブー(1990.5.26)。「クビ」だけ交わしたところが決勝点でした。
この朝日チャレンジカップは、いちばん好きな馬と私と同じ誕生日の馬が一緒に走るレースでしたので、淀まで行くか迷った末に止めたんですよね。共に4代母にヤシマテンプルを持つ、5号族h分枝系種正(1920)の仔孫。そうして終わってみればマイシンザン1着、スプリングバンブー2着。ゴール後、号泣していました。
*
マイシンザン。もう、こんなに好きになる馬には出会えないと思います。
思い余って会いに行って、挙句の果てに跨らせてもらったのですから。
その馬上から見た景色は忘れ難く、 彼のたてがみに、1本の白髪が混じっていたことを思い出します。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
[マイシンザン(1990.3.7)の主な競走成績]
- NHK杯(GII)、朝日チャレンジC(GIII)
通算12戦4勝、2着1回。