クライムカイザー 牡 黒鹿毛 1973.5.22生~2000.9.27没 浦河・田中牧場生産 馬主・(有)三登 中山・佐藤嘉秋厩舎
ヴエンチア 黒鹿毛 1957 種付け時活性値:1.75【15】 |
Relic 青毛 1945 |
War Relic 栗毛 1938 |
Man o’ War 1917.3.29 |
Friar’s Carse 1923 | |||
Bridal Colors 青毛 1931 |
Black Toney 1911 | ||
Vaila 1911 | |||
Rose O’Lynn 鹿毛 1944 |
Pherozshah 芦毛 1934 |
Pharos 1920.4.4 | |
Mah Mahal 1928 | |||
Rocklyn 鹿毛 1937 |
Easton 1931 | ||
Rock Forrard 1925 | |||
クインアズマ 青毛 1968.2.6 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
シーフユリユー 青毛 1957 種付け時活性値:0.50【10】 |
★Sicambre 黒鹿毛 1948 |
Prince Bio 1941 |
Sif 1936 | |||
Hell’s Fury 鹿毛 1949 |
Dante 1942 | ||
Sister Sarah 1930 | |||
カツラアズマ 黒鹿毛 1961.3.6 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Premonition 鹿毛 1950 種付け時活性値:0.50【10】 |
★Precipitation 1933 | |
Trial Ground 1944 | |||
ルーミナスサイト 黒鹿毛 1952 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Big Game 鹿毛 1939 種付け時活性値:1.00【12】 |
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Incandescent 鹿毛 1942 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:なし>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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ヴエンチア (Relic系) |
シーフユリユー (Prince Bio系) |
Premonition (Hurry On系) |
Big Game (Blandford系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ヴエンチア (Rocklyn) |
4.75 (【4】+【6】+【8】+【9】) |
シバフジと同牝系 (No. 7) |
初仔 (産駒なし後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 |
走破 時計 |
着差 | 調教師 |
人 気 |
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1 | 20 | クライムカイザー | 牡3 | 加賀 武見 | 2:27.6 | 佐藤 嘉秋 | 4 | |
2 | 8 | トウシヨウボーイ | 牡3 | 池上 昌弘 | 2:27.8 | 1・1/2 | 保田 隆芳 | 1 |
3 | 25 | サンダイモン | 牡3 | 稲部 和久 | 2:28.7 | 5 | 諏訪 佐市 | 18 |
4 | 6 | フエアスポート | 牡3 | 嶋田 功 | 2:29.1 | 2・1/2 | 藤本 冨良 | 8 |
5 | 19 | ムーンライトミスト | 牡3 | 田村 正光 | 2:29.5 | 2・1/2 | 梶 与四松 | 15 |
1976年の第43回東京優駿。1頭取消で27頭立てとなったこのレース、圧倒的1番人気は第36回皐月賞まで4戦4勝のトウショウボーイ(1973.4.15)、2番人気が皐月賞2着で第27回阪神3歳Sの勝ち馬にして関西期待のテンポイント(1973.4.19)、3番人気がトライアルのNHK杯(旧GII)を4馬身差で制した関西の秘密兵器コーヨーチカラ(1973.4.6)、そして彼らに続く4番人気がクライムカイザーでした。
クライムカイザーは東京優駿の戦前まで11戦して[4-2-2-3]。デビュー以来、掲示板を外さない安定した成績で、弥生賞1着、京成杯1着、京成杯3歳S2着、東京4歳S2着、第27回朝日杯3歳S4着、皐月賞5着と、1976年のクラシック戦線の王道を走り続けていました。
そんなクライムカイザーが、その馬名の意味のとおり、皇帝に登り詰めたのが、第43回東京優駿。
押し出されるように逃げたトウショウボーイに対して、テンポイント、コーヨーチカラは5~6番手、クライムカイザーは馬群中団からレースを進めました。レースが動いた3角から4角、外側から距離を詰めたクライムカイザー、直線を向いた時には馬場の内三分辺り。標的は先を行くトウショウボーイ唯1頭、「闘将」加賀武見騎手は、クライムカイザーの一瞬の脚を引き出しつつ内ラチを目掛けて進路を取ると、トウショウボーイと池上昌弘騎手は外に振られる形になってしまいました。
白い頭巾に黒鹿毛、緑の帽子に「黒、赤二本輪、赤袖」の勝負服が内ラチ沿いを懸命に逃げ、それを外からもう一度差し返しに行った鹿毛、赤の帽子に「海老、黄ダイヤモンド、紫袖」の勝負服。府中の直線500mは完全に2頭と2人の勝負となり、トウショウボーイと池上騎手の差し返しを1と2分の1馬身だけ抑えたところが、クライムカイザーと加賀騎手の栄光の決勝点。
「トウショウボーイは馬体を併せられると怯む」という、池上騎手の一言を突いた騎乗と言われた加賀騎手。けれど、その一言を実現できる力量が、鞍上と鞍下にあればこその、第43回東京優駿の直線でした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
*
[クライムカイザー(1973.5.22)の主な競走成績]
- 東京優駿、弥生賞、京成杯
- 京都新聞杯、京成杯3歳S、神戸新聞杯、東京4歳S
- 札幌記念
通算21戦5勝、2着4回、3着3回。