Favorite Trick(フェイヴァリットトリック) 牡 黒鹿毛 1995.4.20生~2006.6.6没 米国・Max and Sylvia Wood生産 馬主・Joseph LaCombe 米国・Patrick B. Byrne厩舎→William I. Mott厩舎
Phone Trick 鹿毛 1982.4.10 種付け時活性値:1.00 |
Clever Trick 黒鹿毛 1976.3.10 |
Icecapade 芦毛 1969.4.4 |
Nearctic 1954.2.11 |
Shenanigans 1963.3.17 | |||
Kankakee Miss 青毛 1967.4.16 |
Better Bee 1954.4.16 | ||
Golden Beach 1953.4.24 | |||
Over the Phone 栗毛 1965.3.1 |
★Finnegan 栗毛 1956.3.18 |
Royal Charger 1942 | |
Last Wave 1950 | |||
Prattle 栗毛 1957.1.15 |
Mr. Busher 1946 | ||
Tsumani 1951 | |||
Evil Elaine 鹿毛 1984.4.11 仔受胎時活性値:0.50 |
Medieval Man 栗毛 1974.3.19 種付け時活性値:0.25 |
▲Noholme 栗毛 1956.10.6 |
Star Kingdom 1946.4.30 |
Oceana 1947 | |||
Peaceful Sky 鹿毛 1963.5.5 |
Tim Tam 1955.4.19 | ||
Curly Sky 1952 | |||
Distinctive Elaine 鹿毛 1972.4.29 仔受胎時活性値:0.75 |
Distinctive 黒鹿毛 1966.3.22 種付け時活性値:1.25 |
Never Bend 1960.3.15 | |
Precious Lady 1952 | |||
Jackie Dare 鹿毛 1962.1.22 仔受胎時活性値:0.25 |
Prince Dare 鹿毛 1950 種付け時活性値:0.75 |
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Jacoenda 鹿毛 1955.3.23 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Nearco5×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Phone Trick (Nearctic系) |
Medieval Man (Star Kingdom系) |
Distinctive (Never Bend系) |
Prince Dare (Princequillo系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Distinctive (Evil Elaine) |
3.00 |
(No. 9-e) |
6番仔? (6連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
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1 | 3 | Favorite Trick | 牡2 | 55.3 | P Day | 1:41.47 | Patrick Byrne | 1 |
2 | 7 | Dawson’s Legacy | せん2 | 55.3 | T K Kabel | 5 1/2 | Rita Schnitzler | 8 |
3 | 1 | Nationalore | 牡2 | 55.3 | E Delahoussaye | クビ | Myung Kwon Cho | 7 |
4 | 2 | Souvenir Copy | 牡2 | 55.3 | C McCarron | 3/4 | Bob Baffert | 3 |
5 | 4 | Johnbill | 牡2 | 55.3 | David Romero Flores | アタマ | Bob Baffert | 4 |
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1997年のエクリプス賞年度代表馬、Favorite Trick。2歳にして年度代表馬に輝いた早熟の天才は、メイドン、WHAS-11S、ケンタッキーブリーダーズカップS、バシュフォードマナーS(米GIII)、サラトガスペシャルS(米GII)、ホープフルS(米GI)、ブリーダーズフューチュリティ(米GII)、そしてブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)と1997年8戦8勝。エクリプス賞創設以前から数えると、1952年のNative Dancer(1950.3.27)、1972年のSecretariat(1970.3.30)に続く史上3頭目の2歳馬による全米年度代表馬受賞でした。
それにしても、↑のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルの5馬身半差独走の、その強さと速さよ。ハリウッドパーク・ダート8.5Fで叩き出した1分41秒47は、ダート8.5Fで行われたブリーダーズカップ・ジュヴェナイルでは、2019年の今を以て最速タイムを保持しています。
さて、2歳時にセンセーショナルな活躍を見せた年度代表馬と言えば、1990年代以降では、やはり同じくブリーダーズカップ・ジュヴェナイルを制したアラジ(1989.3.4)を想うところです。Favorite Trickとアラジ、共に2歳時には超絶のパフォーマンスを見せ、3歳初戦は制したものの、本番であるケンタッキーダービー(米GI)は8着に終わり、芝のマイルGII勝ちを収めた後のブリーダーズカップ・マイル(米GI)を1番人気で挑んだものの敗北という、よく似た軌跡。
ただ、転んでも、転んだままで終わらなかったのが、Favorite Trickとアラジ、2頭共に偉いところ。3歳時がマイルGII勝ちに留まったのは、2歳時の強さを思えば、物足りなさがあったかも知れません。それでも、その才能を信じた人間に、懸命に応えようとしたのです。それ故に、勝利をおさめることの難しさを思うと共に、2頭の2歳時の連勝街道が、際立って光を放ちます。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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[Favorite Trick(1995.4.20)の主な競走成績]
- ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)、ホープフルS(米GI)、ジムダンディS(米GII)、キーンランドBCマイルS(米GII)、ブリーダーズフューチュリティ(米GII)、サラトガスペシャルS(米GII)、スウェイルS(米GIII)、バシュフォードマナーS(米GIII)
- アーカンソーダービー(米GII)
通算16戦12勝、3着1回。
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Favorite Trick、↑で紹介されたブリーダーズカップ・ジュヴェナイル、ホンマに強いですね。
パット・デイ騎手が最後までずっと乗り続けたのも分かる。その強さを信じたくなるな。