Feed The Flame(フィードザフレイム) 牡 鹿毛 2020.4.5生 英国・Ecurie Des Monceaux, Lordship Stud & Clear Light Sas生産 馬主・Ecurie Jean-Louis Bouchard 仏国・P Bary厩舎
★ Kingman 鹿毛 2011.2.26 種付け時活性値:0.00【8】 |
Invincible Spirit 鹿毛 1997.2.17 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Rafha 鹿毛 1987.2.19 |
Kris 1976.3.23 | ||
Eljazzi 1981.4.12 | |||
Zenda 鹿毛 1999.2.18 |
Zamindar 鹿毛 1994.4.7 |
Gone West 1984.3.10 | |
Zaizafon 1982.1.18 | |||
Hope 鹿毛 1991.4.5 |
ダンシングブレーヴ 1983.5.11 | ||
Bahamian 1985.2.8 | |||
Knyazhna 鹿毛 2011.1.23 仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】 |
Montjeu 鹿毛 1996.4.4 種付け時活性値:1.50【14】 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Floripedes 鹿毛 1985.5.11 |
★Top Ville 1976.4.5 | ||
Toute Cy 1979.5.4 | |||
Katyusha 黒鹿毛 2007.4.7 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
★Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 種付け時活性値:0.00【16】 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Miesque 1984.3.14 | |||
Crystal Crossing 鹿毛 1994.3.5 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
ロイヤルアカデミーII 鹿毛 1987.2.21 種付け時活性値:1.50【6】 |
||
Never So Fair 鹿毛 1987.3.7 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×4、Mr. Prospector5×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★Kingman (Danzig系) |
Montjeu (Sadler’s Wells系) |
★Kingmambo (Mr. Prospector系) |
ロイヤルアカデミーII (Nijinsky系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Montjeu (Lalun) |
5.25 or 3.25 (【8】+【3】+【12】+【6】) |
半兄がGIII3勝馬 (No. 3-c) |
5番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | Feed The Flame | 牡3 | 58.5 | Cristian Demuro | 2:26.71 | P Bary | 2 |
2 | 4 | Adelaide River | 牡3 | 58.5 | Ryan Moore | 1 | A P O’Brien | 3 |
3 | 8 | Soul Sister | 牝3 | 57 | Kieran Shoemark | クビ | John & Thady Gosden | 1 |
4 | 6 | First Minister | 牡3 | 58.5 | Bauyrzhan Murzabayev | 3 1/2 | A Fabre | 4 |
5 | 3 | Winter Pudding | 牡3 | 58.5 | Stephane Pasquier | クビ | A & G Botti | 8 |
パリロンシャン芝2400mを舞台として行われる3歳限定GIパリ大賞。2023年の一戦は8頭立てで行われ、追加登録料を支払って出走して来た英オークス(GI)馬Soul Sister(2020.1.25)が1番人気に推されましたが、勝利を収めたのは2番人気の仏国調教馬Feed The Flame。道中は終始最後方だった緑の勝負服を乗せた鹿毛馬、フォルスストレートを抜けた最後の直線533mでは探るように外に進路を取ると、前を走っていた赤い勝負服のSoul Siserを追って伸び、ラスト100mあたりで抜け出しました。最後は前で粘っていた愛ダービー(GI)2着馬Adelaide River(2020.3.11)を1馬身突き放したところがゴール地点。日本でもおなじみのクリスチャン・デムーロ騎手が左腕を上げてのガッツポーズを見せたFeed The Flame、前走ジョッケクルブ賞(仏GI)でAce Impact(2020.2.13)の4着からの巻き返し、グループレース初制覇がパリ大賞となりました。
Feed The Flameの父Kingmanは現役時代に愛2000ギニー(GI)、サセックスS(英GI)、ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)、セントジェームズパレスS(英GI)と愛英仏でマイルGI4勝を挙げ、2014年のカルティエ賞年度代表馬に選出された名馬。種牡馬としても活躍馬を送り出しており、GI勝ちを収めた代表産駒を確認してみますと、
- Persian King(2016.2.18)
→仏2000ギニー(GI)、ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)、イスパーン賞(仏GI)ほか - Palace Pier(2017.3.20)
→ジャック・ル・マロワ賞(仏GI)2回、セントジェームズパレスS(英GI)、クイーンアンS(英GI)、ロッキンジS(英GI)ほか - Domestic Spending(2017.2.24)
→ターフクラシックS(米GI)、ハリウッドダービー(米GI)、マンハッタンS(米GI)ほか。せん馬 - Kinross(2017.5.6)
→フォレ賞(仏GI)、ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントS(GI)ほか。せん馬 - シュネルマイスター(2018.3.23)
→NHKマイルカップ(GI)、マイラーズC(GII)、毎日王冠(GII)ほか - Commissioning(2020.4.23)★
→フィリーズマイル(英GI)ほか。牝馬 - King Colorado(2020.9.14)▲
→J.J.アトキンス(豪GI) - Feed The Flame(2020.4.5)★
→パリ大賞(仏GI)。本稿の主役
額面通り父Kingmanから優れたマイラー形質を受け継いだ仔が多い印象で、日本では牝駒エリザベスタワー(2018.1.23)がメイケイエール(2018.2.23)と同着でチューリップ賞(GII)を制しています。そんな中で鬼っ子的にパリロンシャン芝2400mのパリ大賞で頭角を現したFeed The Flame、0の理論的には父Kingmanが8歳時交配のミニモの遺伝を受け、母父Montjeuが最優性先祖と判断しました。Danzig系でマイルGI勝ち馬の父が0の遺伝を与え、クラシックディスタンスのGI勝ち馬の母父が最優性先祖という配合からはSinndar(1997.2.27)を思い出します。
Feed The Flame、距離が伸びて良いところを見せたKingmanの仔。ジョッケクルブ賞6勝の名伯楽パスカル・バリー調教師をして何故か未勝利の凱旋門賞(仏GI)と同じコースでGI勝ちを収めたのですから、秋の進路が気になるところ。鹿毛の駿馬、その身に携えた炎を燃やす次の舞台は何処になりますでしょうか。楽しみにしています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#Kingmanの代表産駒の1頭であるPalace Pierは英仏GI5勝で通算11戦9勝、2着1回、3着1回の超強豪マイラー。負けた2回は共にクイーンエリザベス2世S(英GI)だったのですが、2回目の挑戦だった2021年、結果的に引退レースになった一戦で敗れた相手がBaaeed(2018.4.8)。連勝街道をひた走っていたBaaeedが2着に最も迫られた「クビ」差は、Palace Pierとの勝負となったクイーンエリザベス2世Sでした。
いま見直しても「好勝負」と思います。Baaeedとクビ差2着というだけでPalace Pierの凄さを思いますが、当時Baaeedは3歳、Palace Pierは4歳ということで3ポンドのアローワンスもありました。何故か気になる欧州馬だったんですよね、Palace Pier。種牡馬としても良い仔を送り込んで欲しいものです(^^)