Chaldean(シャルディーン) 牡 栗毛 2020.5.10生 英国・Whitsbury Manor Stud生産 馬主・Juddmonte 英国・Andrew Balding厩舎
Frankel 鹿毛 2008.2.11 種付け時活性値:0.75【11】 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 |
★Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Urban Sea 栗毛 1989.2.18 |
▲Miswaki 1978.2.22 | ||
Allegretta 1978.3.10 | |||
Kind 鹿毛 2001.4.21 |
デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 1977.2.12 | |
Razyana 1981.4.18 | |||
Rainbow Lake 鹿毛 1990.4.10 |
★Rainbow Quest 1981.5.15 | ||
Rockfest 1979.3.12 | |||
Suelita 鹿毛 2009.2.14 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Dutch Art 栗毛 2004.3.18 種付け時活性値:1.00【4】 |
Medicean 栗毛 1997.2.26 |
Machiavellian 1987.1.31 |
Mystic Goddess 1990.2.20 | |||
Halland Park Lass 栗毛 1999.3.12 |
Spectrum 1992.5.8 | ||
Palacegate Episode 1990.5.27 | |||
Venoge 鹿毛 2004.3.20 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 種付け時活性値:1.00【20】 |
Danzig 1977.2.12 | |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Horatia 鹿毛 1996.4.2 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
★Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 種付け時活性値:0.00【8】 |
||
Ahead 鹿毛 1987.4.22 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5、Danzig4×4、Rainbow Quest4×5、Machiavellian4×4(母方)、Mr. Prospector5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Frankel (Galileo系) |
Dutch Art (Mr. Prospector系) |
Green Desert (Danzig系) |
★Machiavellian (Mr. Prospector系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Dutch Art (Suelita) |
5.25 (【10】+【4】+【7】+【8】) |
曾祖母が米GIII勝ち馬 (No. 1-t) |
6番仔? (6連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 2 | Chaldean | 牡3 | 58.1 | Frankie Dettori | 1:41.64 | Andrew Balding | 2 |
2 | 7 | Hi Royal | 牡3 | 58.1 | Oisin Murphy | 1 3/4 | Kevin Ryan | 13 |
3 | 12 | Royal Scotsman | 牡3 | 58.1 | Jim Crowley | 1/2 | Paul & Oliver Cole | 5 |
4 | 6 | Galeron | 牡3 | 58.1 | Kieran Shoemark | 2 3/4 | Charles Hills | 14 |
5 | 4 | Dubai Mile | 牡3 | 58.1 | Daniel Muscutt | クビ | Charlie Johnston | 10 |
ニューマーケット芝ローリーマイルコースの直線8ハロン、雨が降りしきるソフトの馬場、14頭立て。Racing Postにおける戦前の人気を見れば、1番人気はディープインパクト(2020.3.25)の仔でフューチュリティS(英GI)の勝ち馬Auguste Rodin(2020.1.26)、2番人気がデューハーストS(英GI)の勝ち馬Chaldean、3番人気がフェニックスS(愛GI)の勝ち馬Little Big Bear(2020.1.15)。
雨降りの重い馬場にも負けずしっかり伸びたのは、栗毛の流星に大きめの白いブリンカー、おなじみジャドモントの「緑、桃襷、白袖」の勝負服をまとったランフランコ・デットーリ騎手に操られたChaldean。道中画面奥の内ラチ側で番手あたりに位置していたChaldean、ラスト1ハロンで先頭に立つと、外ラチ側へ若干切れ込みを見せながら鋭脚を発揮して1着ゴール。血統的な背景から日本でも期待が大きかったAuguste Rodinは12着、フェニックスSの勝ちっぷりから大物2歳馬と喧伝されたLittle Big Bearは14着でレース後に右後脚の跛行が見られた模様。2歳戦で才能を見せていた3頭の勝負は明暗が別れました。
*
Chaldeanは2023年初戦となった前走グリーナムS(英GIII)でスタート直後にデットーリ騎手が落馬して競走中止という波乱がありましたが、本番の英2000ギニーできっちり巻き返しを見せました。またFrankel産駒として初めて英2000ギニー勝利を果たし、父仔2代の英2000ギニー制覇となりました。毎年毎年駿馬を送り出しているFrankel、産駒7世代目の2020年生まれ世代での英2000ギニー馬の輩出でした。
そしてまたChaldeanの鞍上のデットーリ騎手は1996年の第188回のMark of Esteem(1993.3.26)、1999年の第191回のIsland Sands(1996.1.27)、2016年の第208回のGalileo Gold(2013.1.31)に続く英2000ギニー4勝目。今年2023年限りで騎手引退を表明されているデットーリ騎手は、先日母国の伊国で伊2000ギニー(GIII)を初勝利されていましたが「手腕健在」というところをまざまざと見せ付けられています。……むぅ、ホンマにリタイアされるのでしょうか、フランキー^^;
併せてChaldeanを管理されるアンドリュー・ボールディング調教師は2020年の第212回を制したKameko(2017.4.7)に続く英2000ギニー2勝目。Kameko、その馬名の由来は日本語の「亀の子」ということで親近感を覚えたものでした。
最後に馬主のジャドモントはハーリド・ビン・アブドゥッラー名義の所有馬であった1980年の第172回のKnown Fact(1977.3.15)、1986年の第78回のダンシングブレーヴ(1983.5.11)、1993年の第185回のZafonic(1990.4.1)、そして2011年の第203回のFrankelに続いて英2000ギニー5勝目と相成りました。ダンシングブレーヴ、Frankelと名前を出しますと、やはり「恐るべしはアブドゥッラー殿下」と平伏してしまいますm(_ _)m
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。