Major Beel(メジャービール) せん 黒鹿毛 2019.10.4生 新国・Waikato Stud Ltd生産 馬主・Mrs M N Annetts, M J Chittick Et Al 豪州・Gai Waterhouse & Adrian Bott厩舎
Savabeel(AUS) 黒鹿毛 2001.9.23 種付け時活性値:0.25【17】 |
Zabeel 鹿毛 1986.10.25 |
Sir Tristram 鹿毛 1971.4.7 |
Sir Ivor 1965.5.5 |
Isolt 1961.4.24 | |||
Lady Giselle 鹿毛 1982.3.28 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Valderna 1972.3.31 | |||
Savannah Success 黒鹿毛 1995.9.24 |
▲Success Express 鹿毛 1985.2.25 |
Hold Your Peace 1969.1.24 | |
Au Printemps 1979.4.21 | |||
Alma Mater 黒鹿毛 1988.9.14 |
▲Semipalatinsk 1978.2.6 | ||
Sweetie 1981.9.7 | |||
Gram(NZ) 黒鹿毛 2015.9.13 仔受胎時活性値:0.75【3】 |
O’Reilly(NZ) 黒鹿毛 1993.8.24 種付け時活性値:1.25【21】 |
ラストタイクーン 黒鹿毛 1983.5.9 |
トライマイベスト 1975.4.28 |
Mill Princess 1977.5.21 | |||
Courtza 鹿毛 1986.10.25 |
Pompeii Court 1977.3.19 | ||
Hunza 1970.9.24 | |||
Gold Rocks(AUS) 黒鹿毛 2006.8.21 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
Oratorio(AUS) 鹿毛 2001.9.6 種付け時活性値:1.00【4】 |
ストラヴィンスキー 1996.5.1 | |
Express A Smile 1995.9.9 | |||
Alozie(AUS) 栗毛 1998.9.21 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Luskin Star(AUS) 栗毛 1974 種付け時活性値:1.75【23】 |
||
Lilnaju Princess(AUS) 栗毛 1990.10.8 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:Success Express3×5、Nureyev4×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Savabeel (Sir Tristram系) |
O’Reilly (トライマイベスト系) |
Oratorio (Nureyev系) |
Luskin Star (Star Kingdom系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Luskin Star (Idomeneo) |
6.25 (【3】+【8】+【7】+【7】) |
いとこが豪GI馬 (No. 13-b) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | Major Beel | せん3 | 56.5 | Timothy Clark | 2:40.37 | Gai Waterhouse & Adrian Bott | 12 |
2 | 12 | Virtuous Circle | 牡3 | 56.5 | Brett Prebble | 0.81L | Liam Howley | 7 |
3 | 10 | Suizuro | せん3 | 56.5 | Joao Moreira | 1.66L | Trent Busuttin & Natalie Young | 13 |
4 | 1 | Sharp ‘N’ Smart | せん3 | 56.5 | Hugh Bowman | 2.54L | Team Rogerson | 1 |
5 | 14 | High Approach | せん3 | 56.5 | Jordan Childs | 3.78L | Archie Alexander | 17 |
ニュージーランドダービー(GI)を制したSharp ‘N’ Smart(2019.9.28)、
Mongolian Khan(2011.10.19)以来のニュージーランドダービーとオーストラリアンダービーの連勝を狙いましたが、勝ち馬から2.54馬身差の4着と叶わず。そんなオーストラリアンダービーの第162回を制したのは、18頭立て12番人気だったMajor Beel。道中は先行2番手を進んだMajor Beel、ティモシー・クラーク騎手と共に落ち着いて追走すると、4コーナーを回る時には最内を上手く突いて馬群の先頭。ランドウィック芝の直線410mにおいて懸命に脚を伸ばし続けると、外から鋭く差して来たVirtuous Circle(2019.10.15)、内からやって来たリアルインパクト(2008.5.14)産駒Suizuro(2019.9.16)の追撃を封じたところが、栄光のクラシックのゴール地点。Major Beel、戦前の人気からはアップセットの感もありましたが、その走りは強い馬が強い競馬を見せたように思います。Major Beelは2000m超のレースを走るのは今回のオーストラリアンダービーが初めてでしたが、クラシックディスタンスの呼吸が合っていたのでしょう。見事な先行押し切り勝ちでした。
そしてまた今回のMajor Beelによる勝利により、管理されるゲイ・ウォーターハウス女史は初めてのオーストラリアンダービー制覇となりました。
世界最高賞金を誇る2歳戦として知られるゴールデンスリッパーS(豪GI)7勝を初めとして、150を超えるGI勝ちを収められて来た、世界的な女性調教師のウォーターハウス師。それ故に「意外」とも思えたオーストラリアンダービー初勝利。おめでとうございました(^^)
*
という訳で、Major Beelのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Gold Rocks 2006.8.21 4勝 カラカッタプレート(豪GII) |Calaverite 2012.9.2 2勝 パーシーサイクスS(豪GIII)2着 ||Golden Mile 2019.9.9 現役 コーフィールドギニー(豪GI)ほか |Gold Rush 2013.9.24 1勝 マタマタブリーダーズS(新GII) |Gold Fever 2014.9.27 3勝 マタマタブリーダーズS(新GII)ほか |Gram 2015.9.13 不出走 ||Major Beel 2019.10.4 (本馬) オーストラリアンダービー(豪GI)ほか
大洋州(オセアニア)で継承されている13号族b分枝系。祖母、伯母、いとこがグループレース勝ち馬ということで、活力充分。特に同じ2019年生まれ世代のいとこGolden Mileはコーフィールドギニーの勝ち馬。
Major BeelとGolden Mile、同い年のいとこ同士が豪州の3歳GIレース勝ち馬になったということで「同一牝系馬の連動する活躍」の一例が見られました。
また、Major Beelは直父系の曽祖父がSir Tristramということで、正しく大洋州らしさのあるクラシックディスタンス得意の馬の感じもいたします。そのSir Tristramについて、近時「あ、しまった」ということがありました。余談的になるのですが、Free 5X PedigreesでSir Tristramを検索するとFoaled February 28,1971
でヒットしますので「有り難や、有り難や。Equineline.com様」と思っていたのです。が、複数のWEB資源に当たりますと、Sir Tristramの生年月日は「1971.4.7」の模様。特にSir Tristramが種牡馬として供用されていた新国の「LOVERACING.NZ」の
Sir TristramのページでBorn: 07/04/1971
と記載があったのが決め手となり、弊サイト内でSir Tristramを生年月日と共に紹介しているページは、すべて「1971.4.7」に改めました。誠に恐れ入ります。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。