ドゥーラ(2020.2.8)&ロンドンプラン(2020.3.4)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.2)-

Pedigree

ドゥーラ 牝 黒鹿毛 2020.2.8生 浦河町・グランデファーム生産 馬主・サイプレスホールディングス(同) 栗東・高橋 康之厩舎

ドゥーラ(2020.2.8)の4代血統表
ドゥラメンテ
鹿毛 2012.3.22
種付け時活性値:1.75【7】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
アドマイヤグルーヴ
鹿毛 2000.4.30
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
トニービン 1983.4.7
ダイナカール 1980.5.10
イシス
青鹿毛 2012.3.18
仔受胎時活性値:1.75【7】

キングヘイロー
鹿毛 1995.4.28
種付け時活性値:0.00【16】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
グッバイヘイロー
栗毛 1985.2.12
Halo 1969.2.7
Pound Foolish 1979.3.17
アラマサスナイパー
黒鹿毛 2003.5.2
仔受胎時活性値:2.00【8】
ステイゴールド
黒鹿毛 1994.3.24
種付け時活性値:0.00【8】
サンデーサイレンス 1986.3.25
ゴールデンサッシュ 1988.4.23
ターミナルフラワー
黒鹿毛 1997.4.28
仔受胎時活性値:1.25【5】
Salt Lake
鹿毛 1989.3.12
種付け時活性値:1.75【7】
Positioned
鹿毛 1981.3.13
仔受胎時活性値:1.75【15】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Halo4×4×5>

ドゥーラ(2020.2.8)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ドゥラメンテ
(Mr. Prospector系)
キングヘイロー
(Lyphard系)
ステイゴールド
(サンデーサイレンス系)
Salt Lake
(Deputy Minister系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ドゥラメンテ 6.75
(【7】+【8】+【5】+【15】)
伯母クリスマス
(No. 5-g)
3番仔
(2連産目)

*

2022年の第57回札幌2歳S(GIII。札幌芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 ドゥーラ 牝2 54 斎藤 新 1:50.0 6-5-5-4 35.7 466
[+2]
高橋 康之 1
2 13 ドゥアイズ 牝2 54 吉田 隼人 1:50.1 1 8-5-4-2 36.0 440
[-8]
庄野 靖志 6
3 1 ダイヤモンドハンズ 牡2 54 福永 祐一 1:50.4 1 1/2 13-13-13-11 35.7 512
[+14]
池江 泰寿 4
4 14 ジョウショーホープ 牡2 54 C.ルメール 1:50.7 2 11-11-12-11 36.1 454
[-4]
新谷 功一 8
5 6 ブラストウェーブ 牡2 54 川田 将雅 1:50.8 1/2 4-5-5-4 36.5 536
[-2]
大竹 正博 3

終わってみれば「ファンはよく分かっていた」。4.2倍、4.5倍、4.7倍と拮抗した単勝上位人気で1番人気に推されたのは牝馬ドゥーラ。7月の札幌芝1800mの新馬戦では7番人気4着-とはいえ「アタマ」「クビ」「クビ」差のレースで勝ち馬がドゥアイズ(2020.3.29)-。続く8月の札幌芝1800mの未勝利戦で3番人気1着。そして迎えた3戦目が9月の札幌芝1800mの札幌2歳S。札幌芝1800mの3連戦目、晴の良馬場、14頭立てを先行策から押し切る形を見せ、デビュー戦で敗れた相手であるドゥアイズを1馬身振り切りました。ドゥーラの鞍上である斎藤新騎手は1番人気馬による重賞制覇は初めて。そしてまた、管理される高橋康之調教師は管理馬が初出走となった2014年から9年目での嬉しい重賞初勝利となりました。記録を辿れば高橋師は重賞初出走が2014年のレオパルディナ(2012.3.29)の小倉2歳S(GIII)で1番人気でハナ差の2着でしたが、15番人気オーミアリス(2012.4.12)の大駆け1着は国分優作騎手の重賞初制覇でもありました。

昨年2021年はジオグリフ(2019.2.25)が1着、一昨年の2020年はソダシ(2018.3.8)1着、ユーバーレーベン(2018.1.27)2着と近年は特にクラシックとの結び付きが強くなっている感もある出世レースである札幌2歳Sを制したドゥーラ、その馬名意味は「父名より」ということ。

ジオグリフ(2019.2.25)-第82回皐月賞(GI)の勝ち馬-
ジオグリフ 牡 栗毛 2019.2.25生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・木村 哲也厩舎
ソダシ(2018.3.8)-第81回桜花賞(GI)の勝ち馬。史上初の白毛馬のクラシック制覇、成る-
ソダシ 牝 白毛 2018.3.8生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 栗東・須貝尚介厩舎
ユーバーレーベン(2018.1.27)-第82回優駿牝馬(GI)の勝ち馬-
ユーバーレーベン 牝 青鹿毛 2018.1.27生 新冠・ビッグレッドファーム生産 馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン 美浦・手塚貴久厩舎

*

ロンドンプラン 牡 鹿毛 2020.3.4生 日高町・下河辺牧場生産 馬主・下河辺 隆行氏 栗東・宮本 博厩舎

ロンドンプラン(2020.3.4)の4代血統表
グレーターロンドン
鹿毛 2012.5.23
種付け時活性値:1.75【7】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
ロンドンブリッジ
栗毛 1995.5.6
ドクターデヴィアス
栗毛 1989.3.10
Ahonoora 1975.4.12
Rose of Jericho 1984.3.14
オールフオーロンドン
鹿毛 1982.1.31
Danzig 1977.2.12
Full Card 1975.4.7
パッションローズ
栗毛 2005.3.26
仔受胎時活性値:1.50【14】
アフリート
栗毛 1984.4.10
種付け時活性値:1.00【20】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
Raise a Native 1961.4.18
Gold Digger 1962.5.28
Polite Lady
鹿毛 1977.3.13
Venetian Jester 1964.3.24
Friendly Ways 1968.5.10
マヤノクリオネ
栗毛 1997.4.25
仔受胎時活性値:1.75【7】
サクラユタカオー
栗毛 1982.4.29
種付け時活性値:1.50【14】
テスコボーイ 1963
アンジエリカ 1970.3.29
レディコスマー
栗毛 1990.3.13
仔受胎時活性値:1.50【6】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.50【18】
ロイヤルコスマー
鹿毛 1982.4.8
仔受胎時活性値:1.75【7】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5>

ロンドンプラン(2020.3.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
グレーターロンドン
(サンデーサイレンス系)
アフリート
(Mr. Prospector系)
サクラユタカオー
(Princely Gift系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
グレーターロンドン 6.50
(【14】+【7】+【6】+【7】)
グレイスティアラと同牝系
(No. 2-d)
8番仔
(不受胎後)

*

2022年の第42回小倉2歳S(GIII。小倉芝1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ロンドンプラン 牡2 54 松山 弘平 1:08.1 13-13 33.1 498
[-10]
宮本 博 4
2 11 バレリーナ 牝2 54 団野 大成 1:08.2 3/4 6-5 34.6 456
[+2]
清水 久詞 9
3 13 シルフィードレーヴ 牝2 54 西村 淳也 1:08.3 1/2 9-9 34.2 436
[+2]
西園 正都 11
4 9 プロトポロス 牡2 54 福永 祐一 1:08.4 クビ 3-5 35.0 484
[+8]
西村 真幸 1
5 10 ゴールデンウィンド 牝2 54 坂井 瑠星 1:08.4 アタマ 3-2 35.0 458
[-8]
高柳 大輔 7

レース前から「主役」は定まっていたのかも知れません。左前脚の蹄鉄が外れてしまい打ち直しとなったロンドンプラン。無事に装蹄は終えていざ出走。となった時に大出遅れ^^;。晴の良馬場、13頭立ての小倉芝1200mを離れた最後方から進んだロンドンプラン。テンの3ハロン通過が33秒2という速い流れ。とはいえ電撃の6ハロン戦では前もそうそう止まる訳では無く、小倉芝の直線293mでも最後方だったロンドンプラン。横に広がり何が勝つのかと思われたところ、最後の100m程で1頭だけ脚色の違う馬が目に付きました。白の帽子に「白、赤袖緑一本輪」、鹿毛馬が「一刀両断」とばかりにライバルたちを外からなで斬りにしたところが決勝点。ロンドンプラン、ビックリの勝ちっぷりで7月の小倉芝1200mの新馬戦からの連勝を決めました。ロンドンプラン、その馬名意味は「ロンドンの都市計画」ということ。今回の小倉2歳Sは計画通りではなかったかも知れませんが、出遅れでも慌てずに対処された松山弘平騎手、そしてそれに応えたロンドンプラン、お見事でした。

ロンドンプランの4代血統表を見ると「むぅ、下河辺牧場さん、威信の配合やな」と思ってしまいます。ロンドンプランの高祖母である桜花賞2着馬ロイヤルコスマーからロンドンプランまでボトムラインはすべて下河辺牧場の生産馬。併せてロンドンプランの父グレーターロンドン、その母ロンドンブリッジも下河辺牧場の生産馬。「夢の架け橋」ロンドンブリッジの快速ぶりも懐かしくなりました。そんなロンドンブリッジの快速を受け継いだグレーターロンドン、0の理論的にはロンドンプランの最優性先祖でもある同馬は現役時代に7勝を挙げ、その主な勝ち鞍に中京記念(GIII)、東風S(OP)があります。グレーターロンドンは左前脚に蹄葉炎を発症したものの、大竹正博厩舎陣営の愛に応えて頑張って走り、その素養の高さは東風Sまで5連勝を遂げたところからも伺えました。現役時代は不完全燃焼であったかも知れないグレーターロンドンですが、スピードと良血を見込まれて種牡馬入りすると、初年度から早速重賞勝ち馬を送り出したのですから立派です。


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それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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