ヤマニンチェルキ 牡 栗毛 2022.3.10生 新冠町・錦岡牧場生産 馬主・土井 肇氏 栗東・中村 直也厩舎
フォーウィールドライブ 鹿毛 2017.3.3 種付け時活性値:1.00【4】 |
American Pharoah 鹿毛 2012.2.2 |
Pioneerof the Nile 黒鹿毛 2006.5.5 |
エンパイアメーカー 2000.4.27 |
Star of Goshen 1994.4.21 | |||
Littleprincessemma 栗毛 2006.2.27 |
Yankee Gentleman 1999.4.14 | ||
Exclusive Rosette 1993.2.2 | |||
Funfair 黒鹿毛 2010.4.29 |
More Than Ready 黒鹿毛 1997.4.4 |
サザンヘイロー 1983.2.9 | |
Woodman’s Girl 1990.4.30 | |||
Fleuron 黒鹿毛 2003.2.16 |
Distant View 1991.5.9 | ||
Flamboyance 1994.2.5 | |||
ヤマニンプチガトー 栗毛 2009.2.5 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
ヤマニンセラフィム 栗毛 1999.4.13 種付け時活性値:0.25【9】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ヤマニンパラダイス 鹿毛 1992.4.25 |
Danzig 1977.2.12 | ||
Althea 1981.5.20 | |||
ヤマニンプチフール 栗毛 2002.3.28 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
フレンチデピュティ 栗毛 1992.1.30 種付け時活性値:0.25【9】 |
Deputy Minister 1979.5.17 | |
Mitterand 1981.2.19 | |||
ワンオブアクライン 鹿毛 1986.4.15 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
★Danzig 鹿毛 1977.2.12 種付け時活性値:0.00【8】 |
||
Barely Even 鹿毛 1969.4.22 仔受胎時活性値:2.00【16】 |
<5代血統表内のクロス:Halo4×5、Danzig4×4(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
フォーウィールドライブ (Mr. Prospector系) |
ヤマニンセラフィム (サンデーサイレンス系) |
フレンチデピュティ (Deputy Minister系) |
★Danzig (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
フォーウィールドライブ (Fleuron) |
6.25 (【12】+【6】+【15】+【16】) |
ヤマニンウルスと同牝系 (No. 10-d) |
4番仔 (4連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | ヤマニンチェルキ | 牡3 | 56 | 石川倭 | 1:12.4 | 3-2 | 37.6 | 528 [+4] |
中村直也 | 2 | |
2 | 2 | マテンロウコマンド | 牡3 | 57 | 松山弘平 | 1:12.6 | 1 | 5-5 | 37.1 | 520 [+12] |
長谷川浩大 | 1 |
3 | 1 | エコロアゼル | 牡3 | 56 | 團野大成 | 1:13.1 | 2.1/2 | 3-3 | 38.2 | 524 [+6] |
森秀行 | 4 |
4 | 4 | ワンダーウーマン | 牝3 | 54 | 落合玄太 | 1:13.8 | 3 | 1-1 | 39.1 | 520 [+6] |
石本孝博 | 6 |
5 | 5 | ベラジオゼロ | 牡3 | 56 | 岩橋勇二 | 1:13.9 | 1/2 | 2-3 | 39.1 | 508 [-6] |
田中淳司 | 5 |

昨年2024年から8月に行われる3歳馬限定のダートスプリント重賞に様変わりして2回目。門別ダート1200mで行われたレースを制したのは地元ホッカイドウ競馬の名手・石川倭騎手を背にしたヤマニンチェルキ。8頭立てを外から先行3番手、絶好位から進むと門別ダートの直線330mの入口で馬場中央を堂々と先頭。最後に道中の追走に手間取った感もあったマテンロウコマンドが詰め寄りましたが1馬身差まで。ヤマニンチェルキ自身初の重賞勝ちは、ヤマニンチェルキら2021年生まれ世代が初年度産駒となる父フォーウィールドライブにとっても初めての重賞勝利となり、母父ヤマニンセラフィムにとってもブルードメアサイアーとしての初めての重賞制覇となりました。
今夏は冠名「ヤマニン」の馬の活躍が目立っており、7月の北九州記念(GIII)をヤマニンアルリフラ(2021.5.27)、東海S(GIII)をヤマニンウルス(2020.5.21)、そして8月の北海道スプリントCをヤマニンチェルキと立て続けに重賞勝ち。3頭いずれも錦岡牧場の生産で土井肇氏が馬主であり、サスガは老舗のオーナーブリーダーというところを見せられています。なお、ヤマニンウルスとヤマニンアルリフラは兄弟であり、ヤマニンチェルキも含めて3頭共にワンオブアクラインを曾祖母に持つ同一牝系馬です。ワンオブアクラインと言えば直仔のヤマニンザナドゥ(1994.5.25)を思い出しますが、ヤマニンザナドゥの孫に新潟大賞典(GIII)、中日新聞杯(GIII)勝ちのヤマニンサルバム(2019.4.9)がいます。近年のヤマニン軍団はワンオブアクラインを牝系祖とする馬たちの活躍が多く見られる、ということでもありますね。またヤマニンサルバムとヤマニンアルリフラは共に父がイスラボニータ(2011.5.21)であり、牝系との相性の良さも伺わせられます。
*
アロヒアリイ 牡 栗毛 2022.1.18生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・鈴木 剛史氏 美浦・田中 博康厩舎
ドゥラメンテ 鹿毛 2012.3.22 種付け時活性値:0.25【9】 |
▲ キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
アドマイヤグルーヴ 鹿毛 2000.4.30 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 | |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
エアグルーヴ 鹿毛 1993.4.6 |
▲トニービン 1983.4.7 | ||
ダイナカール 1980.5.10 | |||
エスポワール 栗毛 2016.3.24 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
オルフェーヴル 栗毛 2008.5.14 種付け時活性値:1.75【7】 |
ステイゴールド 黒鹿毛 1994.3.24 |
サンデーサイレンス 1986.3.25 |
ゴールデンサッシュ 1988.4.23 | |||
オリエンタルアート 栗毛 1997.5.12 |
メジロマックイーン 1987.4.3 | ||
エレクトロアート 1986.3.29 | |||
スカーレット 鹿毛 2005.3.29 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
シンボリクリスエス 黒鹿毛 1999.1.21 種付け時活性値:1.25【5】 |
Kris S. 1977.4.25 | |
Tee Kay 1991.2.9 | |||
グレースアドマイヤ 鹿毛 1994.2.20 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
◆トニービン 鹿毛 1983.4.7 種付け時活性値:0.50【10】 |
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バレークイーン 鹿毛 1988.4.16 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、トニービン4×4、ノーザンテースト5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ドゥラメンテ (Mr. Prospector系) |
オルフェーヴル (サンデーサイレンス系) |
シンボリクリスエス (Roberto系) |
◆トニービン (ゼダーン系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
オルフェーヴル (Lt. Stevens) |
3.50 (【5】+【10】+【10】+【5】) |
伯父アドミラブル (No. 1-l) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | アロヒアリイ | 牡3 | 58.5 | C.ルメール | 2’08″61 | 田中 博康 | 3 |
2 | 3 | Rashabar | 牡3 | 58.5 | CHRISTOPHE SOUMILLON | 3 1/2 | BJ. MEEHAN | 2 |
3 | 2 | Cualificar | 牡3 | 58.5 | CRISTIAN DEMURO | アタマ | A. FABRE | 1 |
4 | 4 | Dumonet | 牡3 | 58.5 | JEAN-BERNARD EYQUEM | 3 | JC. ROUGET | 5 |
5 | 1 | Batal Youmzain | 牡3 | 58.5 | MICKAEL BARZALONA | 3/4 | A. SCHUTZ | 4 |

アロヒアリイ、海外初挑戦となった仏国のGIIギヨームドルナノ賞を3馬身半差で完勝。8月17日の朝にレース映像を見たのですが、目の覚める鮮やかな逃げ切り勝ちでした。5頭立てという少ない頭数ながら2着のRashabar(2022.1.28)はコヴェントリーS(英GIII)を勝ちジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)2着、モルニ賞(仏GI)2着、3着のCualificar(2022.4.5)はギシュ賞(仏GIII)、ラフォルス賞(仏GIII)を勝ちジョッケクルブ賞(仏GI)2着と、戦前アロヒアリイより上位人気となった2頭は実力馬でした。それらをまとめて切って捨てた弥生賞(GII)3着馬アロヒアリイ、自身初のGレース勝ちは馬主である鈴木剛史オーナーにとってもGレース初勝利、管理される田中博康調教師にとっては初めての海外Gレース制覇となりました。しっかし、これは現地メディアはビックリされたのではないですか。いかにGレースでプレイス(=3着以内)があったアロヒアリイとは言え、まだ1勝馬だったのですから。アロヒアリイ、「日本馬強し」を改めて印象付ける素晴らしい勝ちっぷりでした。
ギヨームドルナノ賞は例年8月に行われる仏国の3歳馬限定GIIであり、弊サイトでかつて紹介した馬たちでギヨームドルナノ賞を制したことがあるのはAlmanzor(2013.3.11)、Mishriff(2017.4.1)、そしてAce Impact(2020.2.13)。馬名を見ればビッグネームが並びます。中でもAce Impactはギヨームドルナノ賞の次走となった凱旋門賞(仏GI)でも勝利を遂げて6戦6勝、無敗で戴冠して見せました。



海外の競馬に強いステイゴールド、オルフェーヴルの血をバックボーンに持つアロヒアリイ、その馬名意味は「輝く王(ハワイ語)」。その血のさらに輝く舞台が、10月のパリロンシャン芝2400mになることを切に願っています。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

