ダノンエアズロック 牡 鹿毛 2021.2.26生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ダノックス 美浦・堀 宣行厩舎
モーリス 鹿毛 2011.3.2 種付け時活性値:0.25【9】 |
スクリーンヒーロー 栗毛 2004.4.18 |
★グラスワンダー 栗毛 1995.2.18 |
Silver Hawk 1979.4.20 |
Ameriflora 1989.1.29 | |||
ランニングヒロイン 鹿毛 1993.4.8 |
サンデーサイレンス 1986.3.25 | ||
ダイナアクトレス 1983.5.4 | |||
メジロフランシス 鹿毛 2001.3.18 |
▲カーネギー 鹿毛 1991.2.26 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 | |
Detroit 1977.2.24 | |||
メジロモントレー 黒鹿毛 1986.4.25 |
▲モガミ 1976.5.18 | ||
メジロクインシー 1981.7.1 | |||
モシーン(AUS) 鹿毛 2008.10.13 仔受胎時活性値:0.875【11.5】 |
Fastnet Rock(AUS) 鹿毛 2001.9.22 種付け時活性値:1.50【6】 |
デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 1977.2.12 |
Razyana 1981.4.18 | |||
Piccadilly Circus 鹿毛 1995.9.24 |
ロイヤルアカデミーII 1987.2.21 | ||
Gatana 1989.8.30 | |||
Sumehra(NZ) 鹿毛 2002.11.9 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
ストラヴィンスキー 鹿毛 1996.5.1 種付け時活性値:1.375【5.5】 |
Nureyev 1977.5.2 | |
Fire the Groom 1987.4.13 | |||
Miss Priority(NZ) 鹿毛 1991.9.23 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
Kaapstad(NZ) 黒鹿毛 1984.10.23 種付け時活性値:1.50【6】 |
||
Benediction(IRE) 鹿毛 1985.4.5 仔受胎時活性値:1.375【5.5】 |
<5代血統表内のクロス:Danzig4×5、Northern Dancer5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
モーリス (Roberto系) |
Fastnet Rock (デインヒル系) |
ストラヴィンスキー (Nureyev系) |
Kaapstad (Sir Tristram系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Fastnet Rock (Nijinsky) |
4.00 (【11.5】+【5】+【10】+【5.5】) |
半姉プリモシーン (No. 6-e) |
7番仔 (不受胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | ダノンエアズロック | 牡3 | 57 | J.モレイラ | 1:59.6 | 4-4-5 | 33.4 | 492 [-12] |
堀 宣行 | 1 | |
2 | 6 | メリオーレム | 牡3 | 57 | 戸崎 圭太 | 1:59.8 | 1 1/4 | 4-6-5 | 33.6 | 484 [-8] |
友道 康夫 | 4 |
3 | 5 | アスクカムオンモア | 牡3 | 57 | 北村 友一 | 1:59.8 | クビ | 2-4-3 | 33.8 | 490 [-2] |
藤原 英昭 | 7 |
4 | 10 | ヴィレム | 牡3 | 57 | 北村 宏司 | 1:59.9 | アタマ | 11-10-11 | 33.1 | 512 [-4] |
藤原 英昭 | 9 |
5 | 11 | ファビュラススター | 牡3 | 57 | 横山 武史 | 2:00.0 | 3/4 | 12-2-3 | 34.0 | 502 [0] |
萩原 清 | 3 |
1F毎の ラップ |
13.1 – 11.7 – 12.1 – 12.2 – 12.5 – 11.8 – 12.0 – 11.0 – 11.5 – 11.7 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
13.1 – 24.8 – 36.9 – 49.1 – 1:01.6 – 1:13.4 – 1:25.4 – 1:36.4 – 1:47.9 – 1:59.6 |
上り | 4F 46.2 – 3F 34.2 |
東京芝2000m、晴の良馬場、13頭立て。
○ プリンシパルステークス(L)(ダービートライアル)
本競走は、1996 年に創設された、『東京優駿(日本ダービー)』のトライアル競走。ダービートライアルとして実施されていた『NHK 杯』が『NHK マイルカップ』に変更されたことに伴い創設された。当初は距離 2200m の定量で実施されていたが、2003 年より 2000mの馬齢重量に変更となった。なお、第 1 着馬には『東京優駿(日本ダービー)』への優先出走権が与えられる。
プリンシパル(Principal)は、「最も重要な人」「主役」を意味する英語。バレエ団において主役クラスのダンサーを指す言葉としても知られている。
21世紀に入ってからの勝ち馬にはルーラーシップ(2007.5.15)、スピルバーグ(2009.5.12)の姿が見えます。ただ、私には当初の東京芝2200m時代が印象に残っていまして、ダンスインザダーク(1993.6.5)、サイレンススズカ(1994.5.1)、ミスキャスト(1998.5.23)、メガスターダム(1999.4.2)等の名前が懐かしい。
そんなプリンシパルSの2024年の一戦を制したのは戦前1番人気だったダノンエアズロック。五分の発馬から道中4、5番手を終始キープ。入りの600m36秒9、1000m通過1分1秒6というスローペースを淡々と外から追走したダノンエアズロック、東京芝Aコースの直線525.9mを迎えると、ラスト400mを切って鞍上の「マジックマン」ジョアン・モレイラ騎手の右ムチが唸ると鋭伸。残り100mで逃げたミカエルパシャ(2021.3.26)を捉えると、メリオーレム(2021.3.23)、アスクカムオンモア(2021.4.3)、ヴィレム(2021.3.22)、ファビュラススター(2021.4.17)等の2着争いを尻目に最後は流す余裕すら見せて、1と4分の1馬身差を着けてのゴール。ダノンエアズロック、2023年6月の東京芝1800mの新馬戦、10月の東京芝1800mのアイビーS(L)、そして今回の東京芝2000mのプリンシパルSと東京芝3戦3勝の成績を以て、第91回東京優駿(GI)に向かいます。
ダノンエアズロックのごく簡単な近親牝系図を示しておきますと、
Sumehra 2002.11.9 1勝 |モシーン 2008.10.13 8勝 オーストラリアンギニー(豪GI) ランドウィックギニー(豪GI) VRCオークス(豪GI) ストームクイーンS(豪GI)ほか ||プリモシーン 2015.4.27 4勝 東京新聞杯(GIII) 関屋記念(GIII) フェアリーS(GIII)ほか ||ダノンエアズロック 2021.2.26 (本馬) プリンシパルS(L) アイビーS(L)
6号族e分枝系のボトムラインを持つダノンエアズロック。母モシーンは豪州GI4勝の名牝で芝1600mのオーストラリアンギニー、ランドウィックギニー、芝2000mのストームクイーンS、そして芝2500mのVRCオークスと距離万能の活躍を見せました。繁殖牝馬として日本に輸入されると2番仔のプリモシーンがGIII3勝、不受胎後の7番仔のダノンエアズロックがクラシック候補と仔も走っています。
アイビーSを制した際にも見せた柔らかく伸びやかな動きをプリンシパルSで改めて発揮してみせたダノンエアズロック。東京優駿に照準を定めた感もある、左回りで負け無しの良血馬。本番での走りも期待したいと思います。
*
ガロンヌ 牡 芦毛 2021.2.9生 新ひだか町・明治牧場生産 馬主・杉山 忠国氏 栗東・上村 洋行厩舎
モーリス 鹿毛 2011.3.2 種付け時活性値:0.25【9】 |
スクリーンヒーロー 栗毛 2004.4.18 |
★グラスワンダー 栗毛 1995.2.18 |
Silver Hawk 1979.4.20 |
Ameriflora 1989.1.29 | |||
ランニングヒロイン 鹿毛 1993.4.8 |
サンデーサイレンス 1986.3.25 | ||
ダイナアクトレス 1983.5.4 | |||
メジロフランシス 鹿毛 2001.3.18 |
▲カーネギー 鹿毛 1991.2.26 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 | |
Detroit 1977.2.24 | |||
メジロモントレー 黒鹿毛 1986.4.25 |
▲モガミ 1976.5.18 | ||
メジロクインシー 1981.7.1 | |||
リヴィエール 芦毛 2011.4.3 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
ハーツクライ 鹿毛 2001.4.15 種付け時活性値:0.25【9】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
アイリッシュダンス 鹿毛 1990.3.26 |
トニービン 1983.4.7 | ||
ビユーパーダンス 1983.2.26 | |||
プラチナローズ 芦毛 2003.5.13 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
クロフネ 芦毛 1998.3.31 種付け時活性値:1.00【4】 |
フレンチデピュティ 1992.1.30 | |
ブルーアヴェニュー 1990.2.15 | |||
スギノキューティー 鹿毛 1995.5.24 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Majestic Light 鹿毛 1973.3.29 種付け時活性値:1.25【21】 |
||
Summer Mood 鹿毛 1981.3.25 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Lyphard5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
モーリス (Roberto系) |
ハーツクライ (サンデーサイレンス系) |
クロフネ (Deputy Minister系) |
Majestic Light (Raise a Native系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Majestic Light | 5.00 (【9】+【7】+【7】+【13】) |
曾祖母がGIII勝ち馬 (No. 8-j) |
3番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | ガロンヌ | 牡3 | 57 | 池添 謙一 | 1:20.3 | 6-6 | 33.4 | 468 [-4] |
上村 洋行 | 3 | |
2 | 6 | ペアポルックス | 牡3 | 57 | 松若 風馬 | 1:20.5 | 1 1/4 | 2-2 | 34.1 | 476 [+2] |
梅田 智之 | 2 |
3 | 3 | リジル | 牝3 | 55 | 藤岡 佑介 | 1:20.7 | 1 1/4 | 3-4 | 34.0 | 478 [0] |
奥村 豊 | 4 |
4 | 5 | アスクワンタイム | 牡3 | 58 | 浜中 俊 | 1:20.9 | 1 1/4 | 10-10 | 33.2 | 452 [-2] |
梅田 智之 | 8 |
5 | 8 | ジョーローリット | 牝3 | 55 | 柴田 裕一郎 | 1:21.0 | 1/2 | 1-1 | 34.9 | 478 [0] |
中竹 和也 | 9 |
1F毎の ラップ |
12.4 – 11.1 – 11.3 – 11.3 – 11.5 – 11.4 – 11.3 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.4 – 23.5 – 34.8 – 46.1 – 57.6 – 1:09.0 – 1:20.3 |
上り | 4F 45.5 – 3F 34.2 |
京都芝1400m、晴の良馬場、1頭取消して10頭立て。
○ 橘ステークス(L)
橘(たちばな)は、ミカン科の常緑小高木。日本原産唯一の柑橘類とされ、四国・九州・沖縄などに自生する。初夏に芳香のある白色の五弁花を咲かせる。京都御所紫宸殿(きょうとごしょししんでん)の「右近の橘」が有名。花言葉は「追憶」「永遠」。
過去の勝ち馬にはサニングデール(1999.4.1)の姿が見えます。橘Sの施行初回の2002年、当時は京都芝1200mで行われていました。近年ではウインマーベル(2019.5.8)、ルガル(2020.3.7)も橘Sの勝ち馬ですね。
という訳で橘Sの2024年の一戦を制したのは戦前3番人気だったガロンヌ。スタートを決めると、入りの600m34秒8、半マイル46秒1、1000m57秒6という締まった流れの通過時計の道中は馬群外側の6番手を追走。京都芝Aコース外回りの直線403.7mに向くと、遠心力で外に振られた8枠の馬をやり過ごすようにして交わし、猛然と差し脚を伸ばしました。ラスト200mを切って番手先行から押し切ろうとしたペアポルックス(2021.4.11)との叩き合いとなりましたが、脚勢に勝ったガロンヌが抜け出すと決勝点では1と4分の1馬身差を着けていました。ガロンヌ、勝ち上がりは6戦目となった2024年3月の阪神芝1400mの未勝利戦でしたが、連勝でリステッド競走勝ちを収めてみせました。これで芝1400mでは2戦2勝となった訳ですが「非根幹距離はRoberto系」を改めて思いました。
ガロンヌの簡単な近親牝系図を示しておきますと、
スギノキューティー 1995.5.24 4勝 フラワーC(GIII)ほか |プラチナローズ 2003.5.13 2勝 福島2歳S(OP) ||リヴィエール 2011.4.3 2勝 |||ガロンヌ 2021.2.9 (本馬) 橘S(L) ||ジュエルクイーン 2012.4.17 13勝 エーデルワイス賞(JpnIII)2着ほか
曾祖母スギノキューティーを日本の基礎繁殖とする8号族j分枝系。スギノキューティーはマル外馬として走り、フラワーC勝ちのほかバイオレットS(OP)、クロッカスS(OP)も制しており、ニュージーランドT4歳S(GII)2着、NHKマイルカップ(GI)3着と頑張りました。ニュージーランドT4歳S、NHKマイルカップは勝ち馬がエルコンドルパサー(1995.3.17)でしたから、これは相手が強かった。スギノキューティーはMajestic Lightの仔で主戦が河内洋騎手ということで、同じ組み合わせのニシノフラワー(1989.4.19)を思ったもの。なお、改めてスギノキューティーの全4勝を確認してみれば1400m2勝、1800m2勝でした。
ガロンヌ、次のレースは葵S(GIII)の模様。「連勝をしている馬は狙え」はいつの時代も変わらぬ真理ですが、距離が1ハロンの短縮となる京都芝1200mでどんな走りを見せてくれるでしょうか。ガロンヌ、その馬名意味は「フランス南西部にある、幅も長さもある大きな川」ということです。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。