ヤクシマ(2020.2.11)&ユリーシャ(2020.3.31)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.13)-

ヤクシマ 牡 芦毛 2020.2.11生 英・Whitsbury Manor Stud生産 馬主・ゴドルフィン 栗東・寺島 良厩舎

ヤクシマ(2020.2.11)の4代血統表
Havana Grey
芦毛 2015.2.12
種付け時活性値:1.00【4】
Havana Gold
鹿毛 2010.4.13
Teofilo
鹿毛 2004.2.9
Galileo 1998.3.30
Speirbhean 1998.5.25
Jessica’s Dream
鹿毛 1998.4.6
Desert Style 1992.3.30
Ziffany 1992.2.15
Blanc de Chine
芦毛 2009.4.26
Dark Angel
芦毛 2005.4.4
Acclamation 1999.4.26
Midnight Angel 1994.2.2
Nullarbor
鹿毛 1994.2.20
Green Desert 1983.4.16
Bloudan 1985.2.4
Satsuma
栗毛 2010.1.29
仔受胎時活性値:0.25【9】
Compton Place
栗毛 1994.4.20
種付け時活性値:1.75【15】
★Indian Ridge
栗毛 1985.3.22
Ahonoora 1975.4.12
Hillbrow 1975
Nosey
鹿毛 1981.3.11
Nebbiolo 1974.2.2
Little Cynthia 1974.4.13
Jodrell Bank
栗毛 2003.3.8
仔受胎時活性値:1.50【6】
Observatory
栗毛 1997.2.17
種付け時活性値:1.25【5】
Distant View 1991.5.9
Stellaria 1986.4.5
Aravonian
栗毛 1998.3.5
仔受胎時活性値:1.00【4】
Night Shift
鹿毛 1980.4.4
種付け時活性値:0.25【17】
Age of Reality
鹿毛 1993.3.13
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:Green Desert4×5>

ヤクシマ(2020.2.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Havana Grey
(Galileo系)
Compton Place
(Ahonoora系)
Observatory
(Mr. Prospector系)
◆Night Shift
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Compton Place
(Nosey)
3.75
(【9】+【6】+【4】+【4】)
半姉が英GIII勝ち馬
(No. 10-c)
6番仔
(6連産目)

*

レース結果 JRA
2023年のクロッカスS(L。東京芝1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 6 ヤクシマ 牡3 56 C.ルメール 1:21.1   2-2 33.6 498
[-8]
寺島 良 3
2 7 サトノヴィレ 牡3 56 三浦 皇成 1:21.2 3/4 4-4 33.5 500
[+2]
鹿戸 雄一 6
3 8 フロムダスク 牡3 56 武 豊 1:21.5 2 1-1 34.2 492
[-8]
森 秀行 1
4 2 ロードディフィート 牡3 56 田辺 裕信 1:21.6 3/4 10-9 33.2 438
[+10]
和田 勇介 5
5 9 スムースベルベット 牝3 54 嶋田 純次 1:21.8 1 1/4 2-2 34.4 490
[+4]
手塚 貴久 8
2023年のクロッカスS(L。東京芝1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 11.2 – 11.7 – 12.1 – 11.3 – 11.0 – 11.5
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.5 – 35.2 – 47.3 – 58.6 – 1:09.6 – 1:21.1
上り 4F 45.9 – 3F 33.8

2023年の第1回東京開催初日の芝1400m、晴の良馬場、10頭立て。JRA通算4400勝まで後1勝の武豊騎手騎乗のフロムダスク(2020.4.14)が二の脚でハナに立ち、1000m通過58秒6のしっかりした流れを導出。10頭立ての割にはバラけた感じの馬群で道中3番手、3角から4角のコーナーワークで内ラチから番手に上がったヤクシマ。1000m通過、つまりは残り400mを切ったあたりで先頭に立つと、緑のじゅうたんの上を芦毛の馬体が軽やかに駆けました。緑の帽子に「青、袖水色一本輪」の勝負服をまとった、テン乗りのクリストフ・ルメール騎手の右ムチに応えたヤクシマ、最後は外から伸びたサトノヴィレ(2020.3.18)が迫りましたが4分の3馬身差まで。競馬は時計がすべてではありませんが、ヤクシマが計時した1分21秒1は東京芝1400mで開催されたクロッカスSでは史上2位の好時計。1位の1分21秒0のフォーエバーマーク(2008.1.27)は後にキーンランドC(GIII)を勝ち、3位の1分21秒2のラウダシオン(2017.2.2)は後にNHKマイルC(GI)、京王杯スプリングC(GII)を制しています。ヤクシマについて、今日はリステッドを勝ちましたが、重賞でも足りると思いますというルメール騎手のコメントもあり、次走以降が楽しみになりました。

昨夏7月の小倉芝1200mの新馬戦を勝ち上がった際に馬名が話題となったヤクシマ、その馬名意味は「鹿児島県の島の名。母名より連想」という分かりやすさ。競走馬の血統を紹介しているサイトの端くれですので、ヤクシマの血統について簡単に確認しておきますと、

  1. 直父系Galileo系の世代交代の早さ
  2. 母父にAhonoora系のCompton Place
  3. サンデーサイレンスフリーのマル外馬

というところが気になりますでしょうか。直系曽祖父TeofiloはGalileoの2年度産駒、祖父Havana GoldはTeofiloの2年度産駒、父Havana GreyはHavana Goldの初年度産駒、そしてヤクシマはHavana Greyの初年度産駒と各代5歳までの若年期の交配で世代交代を果たしています。Galileoが高祖父の時代ですから、そりゃ私も歳を取るはずです^^;。ともあれ、Sadler’s Wells(1981.4.11)系は代を重ねてスピードを増して、日本の馬場にも適応する印象があります。TeofiloはデューハーストS(英GI)、ナショナルS(愛GI)と2歳GI2勝、Havana Goldはジャンプラ賞(仏GI)の勝ち馬、Havana GreyはフライングファイブS(愛GI)の勝ち馬であり、短距離寄りというおもむきが見て取れます。またヤクシマの母父はTourbillon(1928)の流れを汲むCompton Place。メジロマックイーン(1987.4.3)トウカイテイオー(1988.4.20)ダイタクヘリオス(1987.4.10)が走っていた頃が私の競馬原体験ですので、やはり異系の血に畏敬の念を持つというところです。そして最後に、ヤクシマはサンデーサイレンス(1986.3.25)フリーのマル外馬。今回のクロッカスSではヤクシマ、フロムダスク、スムースベルベット(2020.3.17)と掲示板の1、3、5着がサンデーサイレンスの血を持たない馬たちでした。もちろんサンデーサイレンスの血は大事、そしてまたサンデーサイレンスを持たない馬たちの血も大事、です。

「リステッド競走勝ち馬の記事は比較的薄目に」という勝手な取り決めをしているのですが、ヤクシマはデビュー勝ちの頃から気になっていた馬でしたので、思いの外、内容が濃くなりました。ヤクシマ、これからの活躍を期待したい若駒の1頭です(^^)

*

ユリーシャ 牝 栗毛 2020.3.31生 新冠町・スカイビーチステーブル生産 馬主・竹下 佳利氏 栗東・中村 直也厩舎

ユリーシャ(2020.3.31)の4代血統表
グレーターロンドン
鹿毛 2012.5.23
種付け時活性値:1.75【7】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.20
Burghclere 1977.4.26
ロンドンブリッジ
栗毛 1995.5.6
ドクターデヴィアス
栗毛 1989.3.10
Ahonoora 1975.4.12
Rose of Jericho 1984.3.14
オールフオーロンドン
鹿毛 1982.1.31
Danzig 1977.2.12
Full Card 1975.4.7
アンジェリカス
栗毛 2013.3.1
仔受胎時活性値:1.50【6】
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:1.50【6】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル 1986.3.26
Hasili 1991.3.12
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering 1983.3.20
Guapa 1988.5.4
ジョリーノエル
黒鹿毛 2002.3.15
仔受胎時活性値:0.50【10】
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:1.50【6】
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
クリスマスツリー
栗毛 1995.5.14
仔受胎時活性値:1.50【6】
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.75【11】
オークツリー
栗毛 1989.4.14
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Danzig4×5>

ユリーシャ(2020.3.31)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
グレーターロンドン
(サンデーサイレンス系)
ハービンジャー
(デインヒル系)
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
トニービン
(ゼダーン系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
グレーターロンドン 4.75
(【6】+【10】+【6】+【5】)
伯父ユールシンギング
(No. 8-g サワーオレンジ系)
3番仔
(3連産目)

*

レース結果 JRA
2023年のエルフィンS(L。中京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 5 ユリーシャ 牝3 54 松山 弘平 1:34.2   1-1-1 34.4 446
[-8]
中村 直也 6
2 11 コナコースト 牝3 54 鮫島 克駿 1:34.6 2 1/2 4-5-5 33.6 462
[-10]
清水 久詞 4
3 8 シングザットソング 牝3 54 吉田 隼人 1:34.7 クビ 11-11-11 33.2 440
[+6]
高野 友和 5
4 7 クイーンオブソウル 牝3 54 津村 明秀 1:34.7 クビ 8-5-5 33.7 460
[+12]
林 徹 3
5 10 アルーリングビュー 牝3 54 M.デムーロ 1:34.7 ハナ 6-5-5 33.7 472
[+2]
吉村 圭司 1
2023年のエルフィンS(L。中京芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4 – 11.6 – 11.6 – 12.1 – 12.1 – 11.4 – 11.1 – 11.9
ラップの
累計タイム
12.4 – 24.0 – 35.6 – 47.7 – 59.8 – 1:11.2 – 1:22.3 – 1:34.2
上り 4F 46.5 – 3F 34.4

2023年の第1回中京最終週の土曜日の芝1600m、晴の良馬場、11頭立て。ユリーシャ鞍上の松山弘平騎手は昨年11月の阪神芝1600mの未勝利戦を勝ち上がった時以来となる2回目の騎乗でしたが、その未勝利戦でも逃げて勝利に導かれました。ユリーシャの良さを察知されたのであろう松山騎手、今回のエルフィンSでも機先を制してハナに立つと、後続馬群を引き離しての逃げ。繰り出したのは半マイル通過47秒7、1000m通過59秒8という逃げ馬にとって余裕がある流れ。3角から4角でペースアップすると、中京Bコースの芝412.5mに入ったところで、勝負ありの感。栗毛の額に薄い星1つと両前脚に白いバンテージ、黄色の帽子に「桃、白菱山形、赤袖」の勝負服が颯爽と逃げると、決勝点では手綱を緩める様すら見せて、2着に追い込んだコナコースト(2020.3.158)に2と2分の1馬身差の快勝。ユリーシャ、松山騎手を背に逃げで臨んだレースでは2戦2勝と相成りました。

「小さな妖精のような」という意味のエルフィンを冠に持つレースですが、21世紀に入ってからの勝ち馬を見ても、エアメサイア(2002.2.4)ウオッカ(2004.4.4)レッドディザイア(2006.4.19)マルセリーナ(2008.2.17)、そして松山騎手を牝馬三冠騎手にたらしめたデアリングタクト(2017.4.15)と、小さな妖精どころではないGI馬たちを輩出している出世レース。ユリーシャ、先達に続く活躍を期待したいものです。

そしてまたユリーシャの父はグレーターロンドン。種牡馬グレーターロンドンは2020年生まれ世代が初年度産駒であり、血統登録頭数44頭の中から小倉2歳S(GIII)の勝ち馬ロンドンプラン(2020.3.4)、そしてエルフィンSの勝ち馬ユリーシャと2頭のJRAオープン馬を送り込んでいます。

ドゥーラ(2020.2.8)&ロンドンプラン(2020.3.4)-2023年のクラシック候補生を確認する(No.2)-
ドゥーラ 牝 黒鹿毛 2020.2.8生 浦河町・グランデファーム生産 馬主・サイプレスホールディングス(同) 栗東・高橋 康之厩舎ロンドンプラン 牡 鹿毛 2020.3.4生 日高町・下河辺牧場生産 馬主・下河辺 隆行氏 栗東・宮本 博厩舎

ロンドンプランの小倉2歳Sは色んな意味でビックリしたのですが、ロンドンプランの鞍上も松山騎手でした。松山騎手、グレーターロンドン産駒と手が合っているのでしょうか。ロンドンプランは右第1趾骨近位骨折により休養中ですが、元気にターフに戻って来てくれることを祈っています。

思えばグレーターロンドンが現役時代に唯一の重賞制覇を果たしたのは中京芝1600mの中京記念(GIII)。ユリーシャ、父が1分32秒3という当時のコースレコードを打ち立てたのと同じ舞台で孝行娘となりました。そんなユリーシャ、馬名意味は「人名より」とのことで、ちょいと気になったんですよね。確認してみれば、竹下佳利オーナーの持ち馬にユリーシャと同じ2020年生まれ世代の現3歳馬で、ドメル(2020.5.14)というクリエイターII(2013.3.30)産駒がいます。ユリーシャとドメル……、竹下オーナー、宇宙戦艦ヤマトが好きとお見受けしました(^^)

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それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。