2018年のクラシック候補生を確認する(海外編・其の弐)

U S Navy Flag(2015.2.6)の4代血統表
War Front
鹿毛 2002.2.11
種付け時活性値:1.00

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
Starry Dreamer
芦毛 1994.2.26
Rubiano
芦毛 1987.3.26
Fappiano 1977.5.19
Ruby Slippers 1982.3.18
Lara’s Star
鹿毛 1981.5.10
Forli 1963.8.10
True Reality 1973.3.3
Misty for Me
鹿毛 2008.4.9
仔受胎時活性値:1.50
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:0.25
★Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
▲Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Butterfly Cove
黒鹿毛 2001.2.17
仔受胎時活性値:1.50
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
種付け時活性値:0.25
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Mr. P’s Princess
鹿毛 1993.5.3
仔受胎時活性値:1.75
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
種付け時活性値:1.50
Anne Campbell
鹿毛 1973.4.1
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4×5、Mr. Prospector5×5×4>

U S Navy Flag(2015.2.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
War Front
(Danzig系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Storm Cat
(Storm Bird系)
◆Mr. Prospector
(Raise a Native系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Mr. Prospector
(Butterfly Cove)
5.50 母と全姉がGI馬
(No. 16-h)
3番仔
(3連産目)

2017年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出されたU S Navy Flag。2017年5月1日のデビュー以降、走って走って走りまくったU S Navy Flag、その頑健さを以て、見事なまでに「叩き上げ」の2歳王者となりました。U S Navy Flagの蹄跡を簡単に辿ると、5戦目のカラ芝6Fのメイドンで初勝利、8戦目のカラ芝6FのラウンドタワーS(愛GIII)でGレース初制覇、そして9戦目のニューマーケット芝6FのミドルパークS(英GI)、10戦目のニューマーケット芝7FのデューハーストS(英GI)と英国伝来の2歳戦GIを連勝。余勢を駆って挑んだ11戦目、大西洋の向こう側の第34回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)では、未勝利馬Good Magic(2015.3.1)の快走を尻目に、日本で意味するところのブービー負け。本当にお疲れ様m(_ _)m

では、以下にU S Navy Flagのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Mr. P's Princess 1993.5.3 不出走
|ファスリエフ 1997.2.9 5勝 フィーニクスS(愛GI) モルニ賞(仏GI)ほか
|Butterfly Cove 2001.2.17 不出走
||Misty for Me 2008.4.9 5勝 愛1000ギニー(GI) プリティポリーS(愛GI) モイグレアスタッドS(愛GI) マルセルブサック賞(仏GI)ほか
|||Cover Song 2013.1.27 2勝 オータムミスS(米GIII)
|||Roly Poly 2014.2.2 現役 サンチャリオットS(英GI) ファルマスS(英GI) ロートシルト賞(仏GI)ほか
|||U S Navy Flag 2015.2.6 (本馬) デューハーストS(英GI) ミドルパークS(英GI) ラウンドタワーS(愛GIII)ほか
||Twirl 2009.4.13 2勝 ムシドラS(英GIII)2着 パークエクスプレスS(愛GIII)2着
||Ballydoyle 2013.1.27 3勝 マルセルブサック賞ほか

U S Navy Flagの母Misty for Meは、2010年の2歳時に愛仏のGI勝ちを収めてカルティエ賞最優秀2歳牝馬に選出され、2011年の3歳時に愛1000ギニーとプリティポリーSを制してGIを都合4勝。また、全姉Roly Polyは昨年2017年の3歳時に英仏のマイルGI3勝。母は2歳時に5戦、全姉は8戦、そしてU S Navy Flagは11戦。母仔ともに管理されているエイダン・パトリック・オブライエン調教師、2歳時から丈夫に走り、3歳時に成長も見せる血統ということを認識されているからこその、叩き上げなのでしょう。

*

毎年の事ですが、オブライエン厩舎にはクラシック候補がウジャウジャいます。2017年の2歳GIを制した馬だけでも、

  1. U S Navy Flag
    →本稿の主役。デューハーストSとミドルパークSのダブル制覇は、1982年のDiesis(1980.4.23)以来35年ぶりの快挙でした
  2. Saxon Warrior(2015.1.26)
    →第57回レーシングポストT(英GI)を制したディープインパクト(2015.3.25)産駒
  3. Mendelssohn(2015.5.17)
    →第11回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ(米GI)の勝ち馬で、Beholder(2010.5.9)の半弟
  4. Sioux Nation(2015.1.25)
    →フィーニクスSの勝ち馬
  5. Happily(2015.2.27)
    →ジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)とモイグレアスタッドSを制したカルティエ賞最優秀2歳牝馬。2週間後に紹介予定
  6. Clemmie(2015.2.14)
    →チェヴァリーパークS(愛GI)の勝ち馬で、Churchill(2014.1.31)の全妹

と、2015年生まれ世代で既に牡馬4頭、牝馬2頭がGI馬ですから、ね^_^;。「敵は内にあり」ではありませんが、U S Navy Flagは同じ桶の飼葉を喰むステーブルメイトに好敵手が揃っています。路線の使い分けはあるでしょうけれど、それぞれに楽しみな若駒たちです。

ともあれ、オブライエン厩舎の3歳牡馬において、現時点でGI2勝を挙げているのは、U S Navy Flagだけ。その名のとおり、世代の旗頭として、頑張って欲しいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。