カラクレナイ 牝 栗毛 2014.4.29生 千歳・社台ファーム生産 馬主・吉田照哉氏 栗東・松下武士厩舎
ローエングリン 栗毛 1999.6.8 種付け時活性値:1.50 |
Singspiel 鹿毛 1992.2.25 |
In The Wings 鹿毛 1986.1.19 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 |
High Hawk 1980.3.17 | |||
Glorious Song 鹿毛 1976.4.22 |
Halo 1969.2.7 | ||
Ballade 1972.3.10 | |||
カーリング 黒鹿毛 1992.2.17 |
Garde Royale 黒鹿毛 1980.3.24 |
Mill Reef 1968.2.23 | |
Royal Way 1969.4.29 | |||
Corraleja 鹿毛 1982.3.9 |
Carvin 1962 | ||
Darling Dale 1976.3.30 | |||
バーニングレッド 栗毛 2003.4.16 仔受胎時活性値:0.50 |
アグネスタキオン 栗毛 1998.4.13 種付け時活性値:1.00 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
アグネスフローラ 鹿毛 1987.6.18 |
ロイヤルスキー 1974.5.24 | ||
アグネスレデイー 1976.3.25 | |||
レッドチリペッパー 芦毛 1996.4.4 仔受胎時活性値:1.50 |
★Unbridled 鹿毛 1987.3.5 種付け時活性値:0.00 |
Fappiano 1977.5.19 | |
Gana Facil 1981.2.9 | |||
Raise a Carter 芦毛 1990.2.22 仔受胎時活性値:1.25 |
★Dr. Carter 芦毛 1981.4.9 種付け時活性値:0.00 |
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Raise an Heiress 栗毛 1983.3.9 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Halo4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ローエングリン (Sadler’s Wells系) |
アグネスタキオン (Halo系) |
★Unbridled (Mr. Prospector系) |
★Dr. Carter (フオルテイノ系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ローエングリン (Singspiel) |
4.75 |
祖母がGIII2勝馬 (No. 10-a) |
4番仔 (2連産目) |
2017年の第51回フィリーズレビュー(GII)。単勝1.8倍に推された1番人気レーヌミノル(2014.4.24)を外から差し切ったのは、単勝3.8倍の2番人気カラクレナイ。新馬戦4着時からずっと芝1400mを走り続けているカラクレナイ、未勝利、万両賞、そしてフィリーズレビューと3連勝での重賞初勝利は、仁川芝1400m1分21秒0のレースレコードでした。カラクレナイ、母バーニングレッドからの連想でしょうか、馬名意味は「唐紅。濃い紅色」。また、小倉百人一首や落語がお好きな方ならば、「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という、在原業平の短歌が思い起こされる馬名でもありますね。併せて、管理される松下武史調教師は嬉しいJRA重賞初制覇、そして鞍上のミルコ・デムーロ騎手は「6週連続」となる日曜メインレース勝利の離れ業。ミルコ、これは恐れ入りましたm(_ _)m
さて、カラクレナイの最優性先祖である父ローエングリンは現役時代に10勝を挙げ、その主な勝ち鞍に中山記念(GII)2回、マイラーズC(GII)2回と重賞4勝。2歳から8歳まで息長く走り続け、勝利を収めたレース以外でもムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)2着、香港マイル(GI)3着、第43回宝塚記念(GI)3着、第53回安田記念(GI)3着と、国内外のGIレースで好勝負を見せました。
そんなローエングリンの代表産駒には、
-
ロゴタイプ(2010.3.10)
→皐月賞(GI)、安田記念(GI)、朝日杯フューチュリティS(GI)、スプリングS(GII)ほか - カラクレナイ(2014.4.29)
→本稿の紹介馬 -
ヴゼットジョリー(2014.2.28)
→新潟2歳S(GIII)
と、3頭のJRA重賞勝ち馬がいます。ロゴタイプは2歳時に第64回朝日杯を制し、3歳時に第73回皐月賞を中山芝2000m1分58秒0のレースレコードで勝ち、そして6歳時の第66回安田記念でモーリス(2011.3.2)を向こうに回して勝利を収めるという、父にも似た息の長い活躍をしつつ、父を超える活躍を見せています。カラクレナイとヴゼットジョリーは2014年生まれということで、ロゴタイプの活躍を目にした生産者さんが、ローエングリンをこぞって付けた2013年度の種付け産駒ですね。ローエングリン、2013年は自身最多の176頭に種付けし、翌2014年に91頭の産駒が生まれたのでした。
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コウソクストレート 牡 鹿毛 2014.2.27生 洞爺湖・レイクヴィラファーム生産 馬主・野崎昭夫氏 美浦・中舘英二厩舎
ヴィクトワールピサ 黒鹿毛 2007.3.31 種付け時活性値:1.50 |
ネオユニヴァース 鹿毛 2000.5.21 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ポインテッドパス 栗毛 1984.4.27 |
Kris 1976.3.23 | ||
Silken Way 1973 | |||
ホワイトウォーターアフェア 栗毛 1993.5.3 |
Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 |
★Mr. Prospector 1970.128 | |
Coup de Folie 1982.4.2 | |||
Much Too Risky 栗毛 1982.2.8 |
Bustino 1971.4.14 | ||
Short Rations 1975 | |||
メジロアリス 鹿毛 2005.2.12 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
★ アドマイヤコジーン 芦毛 1996.4.8 種付け時活性値:0.00 |
Cozzene 芦毛 1980.5.8 |
Caro 1967.4.11 |
Ride the Trails 1971.5.28 | |||
アドマイヤマカディ 栗毛 1991.6.12 |
ノーザンテースト 1971.3.15 | ||
ミセスマカディー 1974.3.10 | |||
メジロシルビア 芦毛 1997.3.9 仔受胎時活性値:1.75 |
ゴールデンフェザント 芦毛 1986.4.23 種付け時活性値:0.50 |
Caro 1967.4.11 | |
Perfect Pigeon 1971.2.18 | |||
メジロリベーラ 黒鹿毛 1990.6.9 仔受胎時活性値:1.50 |
★シンボリルドルフ 鹿毛 1981.3.13 種付け時活性値:0.00 |
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メジロラモーヌ 青鹿毛 1983.4.9 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Caro4×4(母方)、Halo4×5(父方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ヴィクトワールピサ (Halo系) |
★アドマイヤコジーン (フオルテイノ系) |
ゴールデンフェザント (フオルテイノ系) |
★シンボリルドルフ (My Babu系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ヴィクトワールピサ (Kris) |
6.75 or 4.75 |
高祖母が三冠牝馬 (No. 9-f アマゾンウオリアー系) |
2番仔 (不受胎後) |
2017年の第31回ファルコンS(GIII)。メンバー最速の上がり3ハロン34秒4の末脚を見せて差し切ったのは、3番人気だったコウソクストレートと戸崎圭太騎手。馬名意味そのままに「高速+一直線」の鋭脚を以て、重賞初勝利を飾りました。また、馬主の野崎昭夫氏にとっても、嬉しいJRA重賞初制覇となりました。併せて、その勝ち時計1分21秒1は、中京芝1400mの施行となってからのレースレコードでした。なお、コウソクストレートは、今回のファルコンSの勝利により、芝1400mで[3-0-0-1]。唯一の着外は、モンドキャンノ(2014.2.8)が勝った京王杯2歳S(GII)4着です。
さて、コウソクストレートの最優性先祖である父ヴィクトワールピサは、現役時代に8勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第16回ドバイワールドカップ(UAE・GI)、第55回有馬記念(GI)、第70回皐月賞(GI)、中山記念(GII)、弥生賞(GII)、ラジオNIKKEI杯2歳S(当時JpnIII。現ホープフルS、GI)とGレース6勝。2011年の第16回ドバイワールドカップは、トランセンド(2006.3.9)との日本馬ワンツーフィニッシュでもありました。
そんなヴィクトワールピサの代表産駒には、
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ジュエラー(2013.1.17)
→桜花賞(GI)、シンザン記念(GIII)2着、チューリップ賞(GIII)2着 - コウソクストレート(2014.2.27)
→本稿の紹介馬
と、2頭のJRA重賞勝ち馬がいます。ジュエラーによる第76回桜花賞制覇時の鞍上はミルコ・デムーロ騎手でしたが、ネオユニヴァース、ヴィクトワールピサ、ジュエラーと、親仔3代に渡ってデムーロ騎手によりGI勝ちを収めたことも話題となりました。種牡馬ヴィクトワールピサは現4歳世代が初年度産駒となりますが、ジュエラーの他にも第21回秋華賞(GI)2着のパールコード(2013.2.1)、すみれS(OP)勝ちのジョルジュサンク(2013.5.27)、プリンシパルS(OP)勝ちのアジュールローズ(2013.5.19)等がいます。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。