リエノテソーロ 牝 栗毛 2014.2.24生 米国・Oak Bluff Stables, LLC生産 馬主・了徳寺健二氏 美浦・武井亮厩舎
Speightstown 栗毛 1998.2.1 種付け時活性値:1.75 |
Gone West 鹿毛 1984.3.10 |
Mr.Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
Secrettame 栗毛 1978.3.15 |
Secretariat 1970.3.30 | ||
Tamerett 1962.2.17 | |||
Silken Cat 栗毛 1993.3.25 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Silken Doll 鹿毛 1980.4.11 |
Chieftain 1961.4.9 | ||
Insilca 1974.5.15 | |||
Akilina 栗毛 2006.4.21 仔受胎時活性値:1.75 |
Langfuhr 鹿毛 1992.2.4 種付け時活性値:1.25 |
Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Sweet Briar Too 鹿毛 1986.3.13 |
Briartic 1968.4.18 | ||
Prima Babu Gum 1980.1.7 | |||
Fahamore 鹿毛 1999.4.25 仔受胎時活性値:1.50 |
Gulch 鹿毛 1984.4.16 種付け時活性値:1.50 |
Mr.Prospector 1970.1.28 | |
Jameela 1976.3.15 | |||
Cathy’s Gal 鹿毛 1992.4.16 仔受胎時活性値:1.50 |
Easy Goer 栗毛 1986.3.21 種付け時活性値:1.25 |
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Classy Cathy 黒鹿毛 1983.3.11 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:Mr.Prospector3×4、Secretariat4×5、Northern Dancer5×4、Bold Ruler5×5、Nearctic5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Speightstown (Mr.Prospector系) |
Langfuhr (Danzig系) |
Gulch (Mr.Prospector系) |
Easy Goer (Raise a Native系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Speightstown | 6.75 or 4.75 |
半兄が米GII2着2回 (No.9-e) |
2番仔 (2連産目) |
芝の新馬、すずらん賞(OP)に続いて、初ダートとなったエーデルワイス賞(JpnIII)で5馬身差の圧勝を収めました、リエノテソーロ。これでデビュー以来3戦3勝。馬名の意味は「人名より+冠名」 ということ。冠名の「テソーロ」は西語で「宝物(tesoro)」を表します。懐かしくなったメイショウテゾロ(1992.425)の「テゾロ」は伊語で「宝物(tesoro)」ですね。
リエノテソーロの最優性先祖である父Speightstownは、現役時代に10勝を挙げ、その主な勝ち鞍にブリーダーズカップ・スプリント(米GI)、アルフレッド・G・ヴァンダービルトH(当時米GII、現米GI)、トゥルーノースBCH(現トゥルーノースS、米GII)、チャーチルダウンズH(米GII)があります。その短距離戦線での活躍を認められ、満6歳時の2004年にエクリプス賞最優秀短距離馬に選出されました。
そんな遅咲きのスプリンターだったSpeightstownの代表産駒には
- Lord Shanakill(2006.3.30)
→ジャンプラ賞(仏GI)、レノックスS(英GII)、ミルリーフS(GII)ほか - Reynaldothewizard(2006.3.25)
→ドバイゴールデンシャヒーン(UAEGI)、マハブ・アルシマール(UAEGIII)、アル・シンダガ・スプリント(UAEGIII)ほか - Haynesfield(2006.5.12)
→ジョッキークラブゴールドC(米GI)、サバーバンH(米GII)、ディスカバリーH(米GIII)ほか - Jersey Town(2006.3.2)
→シガーマイル(米GI)、ケルソH(米GII)ほか - Mona de Momma(2006.3.16)
→ヒューマナディスタフS(米GI)、ラスフローレスH(米GIII) - Poseidon’s Warrior(2008.4.20)
→アルフレッド・G・ヴァンダービルトH、ヴォスバーグS(米GI)3着 - Golden Ticket(2009.5.23)
→トラヴァーズS(米GI)、ブリーダーズカップダートマイル(米GI)2着、スティーブンフォスターH(米GI)2着ほか - Dance to Bristol(2009.3.18)
→バレリーナS(米GI)、オナーラブルミスH(米GII)、ベッドオローゼズS(米GIII)ほか - Seek Again(2010.4.13)
→ハリウッドダービー(米GI)、フォスターデイヴH(米GII)、ウッドフォードリザーブ・ターフクラシックS(米GI)2着ほか - Lighthouse Bay(2010.3.13)
→プライオレスS(米GI) - Rock Fall(2011.3.19)
→ヴォスバーグS、アルフレッド・G・ヴァンダービルトH、トゥルーノースS - Force the Pass(2012.3.24)
→ベルモントダービー招待S(米GI)、ペンマイルS(米GIII)、ポーカーS(米GIII)2着ほか
等を始めとして多くのステークスウイナーがおり、日本ではクラスターC(JpnIII)を制したドスライス(2006.4.16)も知られています。ドスライスも含めて、Speightstownの初年度産駒である2006年生まれ世代に活躍馬が多く見られますが、やはり産駒の絶対数が少ない時の仔どもということもあり、闘争本能がより強い状態で戦えた、というところでしょうか。
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リスグラシュー 牝 黒鹿毛 2014.1.18生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・矢作芳人厩舎
ハーツクライ 鹿毛 2001.4.15 種付け時活性値:1.00 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.15 |
★Halo 黒鹿毛 1969.2.7 |
Hail to Reason 1958.4.18 |
Cosmah 1953.4.4 | |||
Wishing Well 鹿毛 1975.4.12 |
Understanding 1963.2.17 | ||
Mountain Flower 1964.3.23 | |||
アイリッシュダンス 鹿毛 1990.3.26 |
トニービン 鹿毛 1983.4.7 |
カンパラ 1976.2.19 | |
Severn Bridge 1965 | |||
ビューパーダンス 黒鹿毛 1983.2.26 |
Lyphard 1969.5.10 | ||
My Bupers 1967.6.1 | |||
リリサイド 鹿毛 2007.2.23 仔受胎時活性値:1.50 |
American Post 黒鹿毛 2001.2.3 種付け時活性値:1.25 |
Bering 栗毛 1983.3.20 |
▲Arctic Tern 1973 |
Beaune 1974.4.10 | |||
Wells Fargo 鹿毛 1996.4.14 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 | ||
Cruising Height 1987.3.29 | |||
Miller’s Lily 鹿毛 1988.5.10 仔受胎時活性値:0.50 |
ミラーズメイト 黒鹿毛 1982.3.28 種付け時活性値:1.25 |
Mill Reef 1968.2.23 | |
Primatie 1975.4.23 | |||
Lymara 鹿毛 1978.2.16 仔受胎時活性値:0.25 |
★Lyphard 鹿毛 1969.5.10 種付け時活性値:0.00 |
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Maradadi 鹿毛 1969.4.17 仔受胎時活性値:2.00 |
<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5×4、Northern Dancer5×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ハーツクライ (Halo系) |
American Post (Sea-Bird系) |
ミラーズメイト (Mill Reef系) |
★Lyphard (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
American Post (リリサイド) |
4.25 |
Robin of Navanと同牝系 (No.1-l) |
3番仔+ (3連産目+) |
1番人気に推された第5回アルテミスS(GIII)、東京芝1600mの重賞をしっかりと勝ち切りました、リスグラシュー。その馬名の意味は仏語で「優美な百合」ということ。黒鹿毛の流星、目元涼やかなぺっぴんさんは、ナリこそ430kg前後と小柄なものの、走りはダイナミックです。
リスグラシューの最優性先祖である母父American Postは、現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍に仏2000ギニー(GI)、ジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)、レーシングポストトロフィー(英GI)、フォンテンブロー賞(仏GIII)があります。2歳から3歳に掛けてマイル路線で好成績を収めました。
そんなAmerican Postの代表産駒には
- Robin of Navan(2013.4.18)
→クリテリウム・ド・サンクルー(仏GI)、コンデ賞(仏GIII)、グレフュール賞(仏GII)2着ほか - Ma Preference(2006.5.8)
→フィーユ・ド・レール賞(仏GIII) - American Devil(2009.2.20)
→パレロワイヤル賞(仏GIII)、ポルトマイヨ賞(仏GIII)2着、ラ・ロシェット賞(仏GIII)3着ほか - Ameenah(2012.4.26)
→ミエスク賞(仏GIII)、アンプリュダンス賞(仏GIII)2着
というところが見えます。グループ1からグループ3までの勝ち馬は少ないものの、リステッドレースの勝ち馬は多いようで、リスグラシューの母リリサイドもカリフォルニア賞、ラカマルゴ賞、コシェール賞と仏国のリステッドレースを3勝しています。また、↑の0の理論的総括でも「Robin of Navanと同牝系」と記載しましたが、今のところAmerican Post産駒唯一のGI勝ち馬であるRobin of Navanは、リスグラシューから見て「従姉妹の仔」です。
#2016/11/05(土)追記。勉強不足で恐縮でしたが、リスグラシューの母リリサイドは、2010年の仏1000ギニー(GI)で1位入線6着降着でした。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。