ラフオンテース 牝 鹿毛 1977.3.30生~1983.5.28没 浦河町・中脇 治作氏生産 馬主・小柴 タマヲ氏 栗東・布施 正厩舎
★ フィルモン 鹿毛 1960 種付け時活性値:0.00【16】 |
★ Never Say Die 栗毛 1951 |
Nasrullah 鹿毛 1940.3.2 |
Nearco 1935.1.24 |
Mumtaz Begum 1932 | |||
Singing Grass 鹿毛 1944 |
War Admiral 1934.5.2 | ||
Boreale 1938 | |||
Winged Foot 黒鹿毛 1949 |
Big Game 鹿毛 1939 |
Bahram 1932.4.13 | |
Myrobella 1930 | |||
Fieldfare 鹿毛 1934 |
Bosworth 1926 | ||
Molly Adare 1925 | |||
コマンチ 鹿毛 1968.5.24 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
ムーティエ 栗毛 1958.3.16 種付け時活性値:0.25【9】 |
▲Sicambre 黒鹿毛 1948 |
Prince Bio 1941 |
Sif 1936 | |||
Ballynash 鹿毛 1946 |
Nasrullah 1940.3.2 | ||
Ballywellbroke 1933 | |||
ケンエイ 黒鹿毛 1957.3.15 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
ヒンドスタン 黒鹿毛 1946 種付け時活性値:0.50【10】 |
Bois Roussel 1935 | |
Sonibai 1939 | |||
ミスハンター(NZ) 鹿毛 1952.9.24 仔受胎時活性値:0.875【3.5】 |
Amber(FR) 1942 種付け時活性値:0.375【9.5】 |
||
Eudora(NZ) 1942 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
<5代血統表内のクロス:Nasrullah3×4、Vatout5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★フィルモン (Never Say Die系) |
ムーティエ (Sicambre系) |
ヒンドスタン (Bois Roussel系) |
Amber (Sundridge系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ヒンドスタン (ケンエイ) |
3.625 (【8】+【10】+【3.5】+【9】) |
甥シンブラウン (No. 13-a ミスハンター系) |
3番仔? (前年産駒なし後?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | ラフオンテース | 牝2 | 53 | 岩元市三 | 1:35.4 | 布施正 | 1 | |
2 | 6 | ノースガスト | 牡2 | 54 | 外枦保重秋 | 1:35.6 | 1.1/2 | 二分久男 | 8 |
3 | 1 | ゲイリーエース | 牡2 | 54 | 村本善之 | 1:35.7 | 3/4 | 松田正弘 | 2 |
4 | 10 | オペックホース | 牡2 | 54 | 西橋豊治 | 1:35.7 | アタマ | 佐藤勇 | 3 |
5 | 11 | ミズホショウリュウ | 牡2 | 54 | 南井克巳 | 1:35.8 | 1/2 | 星川泉士 | 4 |
仏国の詩人名、あるいは「泉」を意味する仏語である「ラフオンテーヌ」と名付けられるはずだった、ラフオンテース。
そんな彼女の現年齢表記2歳時は小倉芝1000mの新馬、小倉芝1200mのフェニックス賞、中京芝1200mのオープン戦、中京芝1400mのデイリー杯3歳S、そして阪神芝1600mの阪神3歳Sと破竹の5連勝。特に阪神3歳Sは2着ノースガスト(1977.3.17)、4着オペックホース(1977.3.5)と、翌年の牡馬クラシックを勝つ馬たちを向こうに回しての優勝。当然、優駿賞最優秀2歳牝馬に選ばれました。
400kgほどの小柄な馬体でも、持ち合わせた根性とバネは天下一品。もちろんクラシックの有力候補でしたが、きさらぎ賞での3着敗戦からどこか歯車が噛み合わなくなり、3歳時はまさかの全敗…。
けれど、そのまま終わらなかったのが、ラフオンテースのラフオンテースたるところ。4歳の夏、デビューの地である小倉で蘇り、小倉日経賞を芝1700mの日本レコード1分40秒7で7馬身差の圧勝を収めると、小倉芝1800mの北九州記念は57kgを背負いながら7馬身差勝ち、小倉芝2000mの小倉記念はトップハンデ58.5kgものかはアタマ差で勝利をもぎ取り、阪神芝2000mの朝日チャレンジCではオペックホースを1馬身差の2着に下して2カ月足らずのうちに4連勝を遂げたのでした。この活躍により、ラフオンテースは1981年の優駿賞最優秀4歳以上牝馬にも選出されました。
改めて彼女の戦績を振り返ると、小倉競馬場のレースは5戦5勝。夏の小倉に愛され、夏の小倉を愛した名牝ラフオンテース。「根性娘」が仔を残せずに早世してしまったのは、甥であるシンブラウン(1980.4.28)、シンチェスト(1983.4.4)、テイエムジャンボ(1991.5.23)の3兄弟やシンホリスキー(1988.4.3)の活躍もあり、ただただ残念な出来事でした。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
[ラフオンテース(1977.3.30)の主な競走成績]
- 阪神3歳S、デイリー杯3歳S、朝日チャレンジC、小倉記念、北九州記念
- 阪神4歳牝馬特別、阪神牝馬特別
- きさらぎ賞
通算30戦9勝、2着3回、3着3回。
#余談。布施正調教師の管理されたGI級レース勝ち馬の4代血統構成を示しておきます。
格 | 馬名 (生年月日) [F No.] |
母の 何番仔? |
4代血統構成 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 | |||
GI | ラフオンテース (1977.3.30) [13-a] |
3番仔? (前年産駒 無し後?) |
★フィルモン (Never Say Die系) |
ムーティエ (Sicambre系) |
ヒンドスタン (Bois Roussel系) |
Amber (Sundridge系) |
GI | バンブーアトラス (1979.4.27) [3-e] |
4番仔 (4連産目) |
ジムフレンチ (Ribot系) |
テスコボーイ (Princely Gift系) |
Marsyas (Son-in-Law系) |
Fair Trial (Fairway系) |
GI | バンブービギン (1986.4.19) [9-b ウエツトセール系] |
初仔 | バンブーアトラス (Ribot系) |
ノーザンテースト (Northern Dancer系) |
ダイハード (Princely Gift系) |
クレイマント (Prince Chevalier系) |
GI | ハクタイセイ (1987.4.17) [4-d プロポンチス系] |
2番仔 (2連産目) |
★ハイセイコー (Rockefella系) |
★ダンサーズイメージ (Native Dancer系) |
ネヴアービート (Never Say Die系) |
★クモハタ (Gainsborough系) |
GI | ネーハイシーザー (1990.4.27) [6-a エスサーデイー系] |
6番仔 (5連産目) |
★サクラトウコウ (Nijinsky系) |
★テスコボーイ (Princely Gift系) |
パーソロン (My Babu系) |
ハタカゼ (Gainsborough系) |
バンブーアトラスとバンブービギン父仔によるクラシック制覇は見事ですね。ネーハイシーザーは中島国治氏の配合馬だったそうですが、ハクタイセイもその4代血統構成を思えばもしかしたら……、ですね^^;