Wonder Wheel(2020.2.7)-第39回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI)の勝ち馬-

Result

Wonder Wheel(ワンダーホイール) 牝 黒鹿毛 2020.2.7生 米国・Three Chimneys Farm, LLC & Clearsky Farms生産 馬主・D J Stable LLC 米国・Mark Casse厩舎

Wonder Wheel(2020.2.7)の4代血統表
Into Mischief
鹿毛 2005.3.28
種付け時活性値:1.50【14】
Harlan’s Holiday
鹿毛 1999.4.6
Harlan
黒鹿毛 1989.3.2
Storm Cat 1983.2.27
Country Romance 1976.3.2
Christmas in Aiken
鹿毛 1992.3.25
★Affirmed 1975.2.21
Dowager 1980.5.8
Leslie’s Lady
鹿毛 1996.3.10
Tricky Creek
鹿毛 1986.4.19
▲Clever Trick 1976.3.10
Battle Creek Girl 1977.3.10
Crystal Lady
鹿毛 1990.5.12
Stop the Music 1970.3.23
One Last Bird 1980.4.30
Wonder Gal
黒鹿毛 2012.3.16
仔受胎時活性値:1.75【7】
Tiz Wonderful
鹿毛 2004.3.7
種付け時活性値:1.75【7】
Tiznow
鹿毛 1997.3.12
Cee’s Tizzy 1987.4.21
Cee’s Song 1986.3.20
Evil
栗毛 1998.2.21
ヘネシー 1993.3.25
Lit’l Rose 1987.4.11
Passe
鹿毛 2006.3.16
仔受胎時活性値:1.25【5】
★Dixie Union
黒鹿毛 1997.3.7
種付け時活性値:0.00【8】
★Dixieland Band 1980.3.20
She’s Tops 1989.3.12
Gal On the Go
栗毛 1998.2.11
仔受胎時活性値:1.75【7】
Irgun
栗毛 1991.3.4
種付け時活性値:1.50【6】
Gypsy
芦毛 1992.2.7
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Storm Cat4×5>

Wonder Wheel(2020.2.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Into Mischief
(Storm Cat系)
Tiz Wonderful
(Intent系)
★Dixie Union
(Northern Dancer系)
Irgun
(Halo系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Tiz Wonderful
(Wonder Gal)
6.00
(【7】+【5】+【7】+【5】)
近親にベルモントダービー馬
(No. 12-b)
2番仔?

*

2022年の第39回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ(米GI。キーンランド・ダート8.5F)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Wonder Wheel 牝2 55.3 Tyler Gaffalione 1:44.90 Mark Casse 4
2 13 Leave No Trace 牝2 55.3 Jose Lezcano 3 Philip M Serpe 9
3 14 Raging Sea 牝2 55.3 Flavien Prat 1 Chad C Brown 5
4 4 Sabra Tuff 牝2 55.3 Paco Lopez 1 3/4 Dallas Stewart 11
5 2 You’re My Girl 牝2 55.3 John R Velazquez アタマ John Terranova II 6
ワンダーホイールがBCジュベナイルフィリーズ圧勝、好騎乗のガファリオン騎手はBC初勝利 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地4日、米キーンランド競馬場でG1ブリーダーズカップジュベナイルフィリーズ(2歳牝馬、ダート8.5ハロン)が行われ、T.ガファリオン騎乗のワンダーホイールが圧勝した。  アメリカンロケットが出走

2022年の第39回ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ。キーンランド・ダート8.5ハロン、晴れの良馬場、13頭立てで行われた米国2歳牝馬王者決定戦。戦前1番人気のChop Chop(2020.3.14)、2番人気のChocolate Gelato(2020.2.27)がドンジリ、ブービーとトンコロを喰らう中、勝利を収めたのは4番人気のWonder Wheel。道中は後方11番手から内ラチ沿いをじっくりと構え、勝負どころの三分三厘でスルスルと最短距離で進出すると、直線を向いたところでは3番手。米国の気鋭の一角であるタイラー・ガファリオン騎手の「エレガント」と言えるエスコートに応えたWonder Wheel、キーンランド・ダートの直線およそ400ヤードを颯爽と抜け出すと、後はWonder Wheelとガファリオン騎手の二人舞台。ゴール地点では番手先行から粘った9番人気のLeave No Trace(2020.2.24)に3馬身差の快勝。↑で引いたJRA-VAN Ver.Worldの記事によりますと、ガファリオン騎手は35回目のブリーダーズカップ競走挑戦で初めての勝利になったということ。おめでとうございました。

Wonder Wheelは6月のチャーチルダウンズ・ダート5.5ハロンのメイドンを2と4分の1馬身差の1着、7月のチャーチルダウンズ・ダート6ハロンのデビュターントS(米L)を6と4分の3馬身差の1着、9月のサラトガ・ダート7ハロンのスピナウェイS(米GI)をLeave No Traceから1と2分の1馬身差の2着、10月のキーンランド・ダート8.5ハロンのアルシビアデスS(米GI)をChop Chopにハナ差の1着。そうして迎えた11月のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズでしたが、Wonder Wheelはキーンランド・ダート8.5ハロンのGIを連勝したという結果でした。しかし、戦前までにGIを勝っている馬がどういう訳か人気薄になって、終わってみればGI馬どうしの決着で思ったよりも配当が付くというのは、洋の東西を問わず「あるある」ですね^^;

*

Wonder Wheelは0の理論的にはブルードメアサイアーのTiz Wonderfulが最優性先祖。Tiz Wonderfulは2006年9月のサラトガ・ダート6.5ハロンのメイドンを12と2分の1馬身差の1着とぶっ放すと、10月のチャーチルダウンズ・8ハロンのイロコイS(米GIII)を6と4分の3馬身差の1着、11月のチャーチルダウンズ・8.5ハロンのケンタッキージョッキークラブS(米GII)を後のハスケル招待S(米GI)勝ち馬であるAny Given Saturday(2004.1.29)に半馬身差1着と2歳戦3戦3勝。将来が嘱望されましたが頓挫があったのか3歳戦ではジムダンディS(米GII)6着、モアザンレディS(米L)2着という結果で競走馬生活を終えました。ただ2歳戦で見せた勝ちっぷりと米国伝来のMan o’ War(1917.3.29)系の血は種牡馬として魅力的であったのか、2009年から米国の名門であるスペンドスリフトファームで繋養されると、

  1. コンドコマンド(2012.3.3)
    →スピナウェイS(米GI)、ガゼルS(米GII)、デモワーゼルS(米GII)ほか。牝馬
  2. Hunter O’Riley(2013.2.10)
    →ユナイテッドネーションズS(米GI)、ボーリンググリーンS(米GII)ほか。せん馬
  3. レディイヴァンカ(2015.2.10)
    →スピナウェイS(米GI)。牝馬

等を始めとしてGレース勝ち馬を複数輩出する活躍を見せました。GIレースを制した代表産駒3頭の内2頭の牝馬が共にカタカナ表記ということで、サスガに目敏いなと感心するのですが、導入されたのは言わずもがなでノーザンファーム。コンドコマンドはアルジャンナ(2017.1.23)、コマンドライン(2019.2.20)のお母さんですね。ええ、わたしゃアルジャンナもコマンドラインも某所のペーパーオーナーゲームで指名していました^^;。それはともかくTiz Wonderfulの血は米国や日本において母方で活きるのでしょう。Wonder WheelはTiz Wonderfulにとってブルードメアサイアーとしての初めてのGI馬となりました。そしてまたTiz Wonderfulの直系ということでは、2015年以降は韓国で繋養されたこともあり、韓国でメールラインがつながるかも知れません。

Individual Details
Korean Stud Book

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2歳戦を5戦4勝、2着1回という成績で終えたWonder Wheel。現代の米国筆頭種牡馬であるInto Mischief、産駒はケンタッキーオークス(米GI)をまだ制していません。Wonder Wheel、2023年の”Lilies for the Fillies”、百合のレイを掛けた戦いにおける走りを楽しみにしたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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