ノンコノユメ せん 栃栗毛 2012.3.28生 千歳・社台ファーム生産 馬主・山田和正氏 美浦・加藤征弘厩舎
トワイニング 栗毛 1991.5.27 種付け時活性値:1.00 |
フォーティナイナー 栗毛 1985.5.11 |
Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 |
★Raise a Native 1961.4.28 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
File 栗毛 1976.4.30 |
Tom Rolfe 1962.4.14 | ||
Continue 1958.2.23 | |||
Courtly Dee 黒鹿毛 1968.3.8 |
Never Bend 鹿毛 1960.3.15 |
Nasrullah 1940.3.2 | |
Lalun 1952 | |||
Tulle 黒鹿毛 1950 |
War Admiral 1934.5.2 | ||
Judy-Rae 1944 | |||
ノンコ 栗毛 2003.3.4 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
アグネスタキオン 栗毛 1998.4.13 種付け時活性値:1.00 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.28 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
アグネスフローラ 鹿毛 1987.6.18 |
ロイヤルスキー 1974.5.24 | ||
アグネスレデイー 1976.3.25 | |||
レディータイクーン 栗毛 1994.5.6 仔受胎時活性値:2.00 |
★クリミナルタイプ 栃栗毛 1985.3.29 種付け時活性値:0.00 |
Alydar 1975.3.23 | |
Klepto 1970.4.8 | |||
ビユーパーダンス 黒鹿毛 1983.2.26 仔受胎時活性値:0.50 |
Lyphard 鹿毛 1969.5.10 種付け時活性値:1.25 |
||
My Bupers 黒鹿毛 1967.6.1 仔受胎時活性値:1.75 |
<5代血統表内のクロス:Raise a Native4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
トワイニング (Mr. Prospector系) |
アグネスタキオン (Halo系) |
★クリミナルタイプ (Raise a Natve系) |
Lyphard (Norhtern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Lyphard (ノンコ) |
6.25 or 4.25 |
近親ハーツクライ (No. 6-a) |
3番仔 (不受胎後) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
上り 3F |
馬体重 [前走比] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | ノンコノユメ | せん6 | 57 | 内田博幸 | 1:36.0 | 36.1 |
450 [-6] |
加藤征弘 | 4 | |
2 | 14 | ゴールドドリーム | 牡5 | 57 | R.ムーア | 1:36.0 | クビ | 36.4 |
524 [-14] |
平田修 | 1 |
3 | 6 | インカンテーション | 牡8 | 57 | 三浦皇成 | 1:36.1 | クビ | 36.7 |
512 [+5] |
羽月友彦 | 6 |
4 | 16 | サンライズノヴァ | 牡4 | 57 | 戸崎圭太 | 1:36.6 | 3 | 37.0 |
536 [+4] |
音無秀孝 | 3 |
5 | 13 | レッツゴードンキ | 牝6 | 55 | 幸英明 | 1:36.7 | 1/2 | 37.0 |
492 [+4] |
梅田智之 | 10 |
2018年の第35回フェブラリーS。ノンコノユメ、前走根岸S(GIII)をJRAタイレコードとなる東京ダート1400m1分21秒5で駆け2年2ヶ月ぶりの勝利を収めたのは、復活の狼煙だったのです。そうして臨んだ、この大一番。2年前の第34回で1番人気で出走したものの、モーニン(2012.4.14)の2着に敗れた際の忘れ物。今回1番人気のゴールドドリーム(2013.4.19)が「JRAダートGI3連勝」の夢を果たそうと懸命に走ったところを外から強襲し、決勝点、僅かに「クビ」だけ差し切り。ノンコの夢と金の夢、まさったのは、ノンコの夢でした。
ノンコノユメが運んだものは、自身のJRAGI初勝利だけではなく、山田和正オーナーと加藤征弘調教師にとっても、JRAGI初勝利。加藤師は2002年の開業以来17年目のJRAGI初勝利。シャドウゲイト(2002.3.23)による2007年の第7回シンガポール航空国際C(当時GI)により国際GI制覇は既に遂げられていましたが、JRAGIは今回が初めてでした。また、ノンコノユメに跨って2戦2勝となった殊勲の内田博幸騎手。内田騎手は、ヴィルシーナ(2009.3.5)による2014年の第9回ヴィクトリアマイル(GI)以来となるJRAGI勝利。ゴール後、腕を高く突き上げてのガッツポーズ、嬉しかったのでしょう。皆様、おめでとうございました。
*
さて、サウンドトゥルー(2010.5.15)が2017年の第17回JBCクラシック(JpnI)を制した際に記載した内容をほぼ再掲することになりますが、JRAGIを制した日本生産調教のせん馬を確認すると、、、
-
レガシーワールド(1989.4.23)
→ジャパンカップ(GI)、セントライト記念(GII)ほか -
マーベラスクラウン(1990.3.19)
→ジャパンカップ、京都大賞典(GII)、金鯱賞(当時GIII。現GII)ほか - トウカイポイント(1996.5.18)
→マイルチャンピオンシップ(GI)、中山記念(GII)ほか - サウンドトゥルー(2010.5.15)
→チャンピオンズカップ(GI)、東京大賞典(GI)、JBCクラシック、日本テレビ盃(JpnII)ほか - ノンコノユメ(2012.3.28)
→本稿の主役。フェブラリーS、ジャパンダートダービー(JpnI)、武蔵野S(GIII)、根岸S、ユニコーンS(GIII)ほか
と、いずれも秋から冬にかけての時期にGI勝利を収めています。「せん馬にすることによって、筋肉が硬くなりにくくなる」とはチラホラ聞かれることですが、身体が動きにくくなる秋冬こそ、能力のあるせん馬が花開く季節なのかも知れません。また、GI勝利は無かったものの、10歳で平地重賞を制したせん馬アサカディフィート(1998.3.26)も、その重賞勝ちは中山金杯(GIII)、小倉大賞典(GIII)2回と冬場に行われるGIIIでした。そういえば、アサカディフィートは、毎年秋のオープン特別で穴を開けていた印象も強いですね^_^;
……と、ここまでが以前に書いた内容をほぼ再掲した分ですけれど、この土日のJRAにおける牡牝混合重賞を確認し直せば、、、
- 第68回ダイヤモンドS(GIII)
→トップハンデ58.5kgものかは1番人気に応えた8歳馬フェイムゲーム(2010.5.11)が5年連続出走で3回目のダイヤモンドS制覇。これで重賞6勝目。立派 - 第52回小倉大賞典GIII)
→1番人気のトリオンフ(2014.4.21)が3連勝で重賞初制覇。亡き父タートルボウル(2002.4.9)に捧げる産駒重賞初勝利でもありました - 第35回フェブラリーS(GI)
→本稿の主役であるノンコノユメが悲願のJRAGI制覇。東京のダート重賞は4勝目で、東京のダートコースで施行される現行重賞の完全制覇と相成りました
フェイムゲーム、トリオンフ、ノンコノユメと、3重賞いずれも、せん馬が勝利を収めていますね。私も四半世紀以上JRAの競馬を見てきましたが、土日の牡牝混合重賞を全てせん馬が制するというのは、初めての経験でした^_^;
*
ノンコノユメ。長い雌伏の期間を経て、満6歳にして復活。強い馬が、輝きを取り戻す瞬間に立ち会えたのは、競馬者として本当に嬉しいこと。ノンコノユメ、これからも、どうぞ、その夢の続きを。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。