パンジャタワー(2022.2.21)-第30回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-

Result

パンジャタワー 牡 鹿毛 2022.2.21生 新ひだか町・チャンピオンズファーム生産 馬主・(株)Deep Creek 栗東・橋口 慎介厩舎

パンジャタワー(2022.2.21)の4代血統表
タワーオブロンドン
鹿毛 2015.2.9
種付け時活性値:1.50【6】
Raven’s Pass
栗毛 2005.2.17
Elusive Quality
鹿毛 1993.1.27
★Gone West 1984.3.10
Touch of Greatness 1986.4.30
Ascutney
黒鹿毛 1994.4.4
Lord At War 1980.10.1
Right Word 1982.3.31
スノーパイン
芦毛 2010.3.13
Dalakhani
芦毛 2000.2.16
Darshaan 1981.4.18
Daltawa 1989.4.23
シンコウエルメス
鹿毛 1993.4.1
Sadler’s Wells 1981.4.11
Doff the Derby 1981.5.13
クラークスデール
黒鹿毛 2016.1.22
仔受胎時活性値:1.25【5】

ヴィクトワールピサ
黒鹿毛 2007.3.31
種付け時活性値:0.00【8】
ネオユニヴァース
鹿毛 2000.5.21
サンデーサイレンス 1986.3.25
ポインテッドパス 1984.4.27
ホワイトウォーターアフェア
栗毛 1993.5.3
Machiavellian 1987.1.31
Much Too Risky 1982.2.8
アコースティクス
鹿毛 2001.3.6
仔受胎時活性値:1.50【14】
Cape Cross
黒鹿毛 1994.3.13
種付け時活性値:1.50【6】
Green Desert 1983.4.16
Park Appeal 1982.4.9
ソニンク
黒鹿毛 1996.2.8
仔受胎時活性値:1.00【4】
Machiavellian
黒鹿毛 1987.1.31
種付け時活性値:0.00【8】
Sonic Lady
鹿毛 1983.2.15
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Machiavellian4×4(母方)、Mr. Prospector5×5×5>

パンジャタワー(2022.2.21)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
タワーオブロンドン
(Mr. Prospector系)
ヴィクトワールピサ
(サンデーサイレンス系)
Cape Cross
(Danzig系)
★Machiavellian
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
タワーオブロンドン 4.75
(【5】+【14】+【4】+【12】)
伯父ロジユニヴァース
(No. B3)
2番仔
(2連産目)

*

2025年の第30回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 パンジャタワー 牡3 57 松山 弘平 1:31.7 10-9 34.2 480
[-4]
橋口 慎介 9
2 10 マジックサンズ 牡3 57 武 豊 1:31.7 アタマ 17-16 33.7 514
[-2]
須貝 尚介 3
3 3 チェルビアット 牝3 55 M.ディー 1:31.7 ハナ 10-9 34.3 478
[-4]
高野 友和 12
4 1 モンドデラモーレ 牡3 57 戸崎 圭太 1:31.8 1/2 7-7 34.7 484
[+2]
千葉 直人 6
5 5 ランスオブカオス 牡3 57 吉村 誠之助 1:32.0 1 1/4 4-6 35.0 494
[-2]
奥村 豊 4
2025年の第30回NHKマイルカップ(GI。東京芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.4 – 10.7 – 11.2 – 11.8 – 11.9 – 11.6 – 11.8
ラップの
累計タイム
12.3 – 22.7 – 33.4 – 44.6 – 56.4 – 1:08.3 – 1:19.9 – 1:31.7
上り 4F 47.1 – 3F 35.3
【NHKマイルC】(東京)直線終盤で抜け出したパンジャタワーが押し切りGI初制覇|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
【NHKマイルC】(東京)直線終盤で抜け出したパンジャタワーが押し切りGI初制覇|ラジオNIKKEI:競馬番組

パンジャタワー。2歳時の京王杯2歳S(GII)では父タワーオブロンドンとの父仔制覇を遂げると、3歳のNHKマイルカップでは父が1番人気で12着に敗れた舞台で9番人気を跳ね返して1着を奪取。パンジャタワー、7年越しで父の無念を晴らすと共に2022年生まれ世代が種牡馬初年度である父に産駒のGI初勝利をプレゼントしてみせました。

ブラウンラチェット(2022.4.8)&パンジャタワー(2022.2.21)-2025年のクラシック候補生を確認する(No.11)-
ブラウンラチェット(2022.4.8)&パンジャタワー(2022.2.21)-2025年のクラシック候補生を確認する(No.11)-
第53回スプリンターズS(GI)の勝ち馬-タワーオブロンドン(2015.2.9)-
タワーオブロンドン 牡 鹿毛 2015.2.9生 日高・ダーレー・ジャパン・ファーム(有)生産 馬主・ゴドルフィン 美浦・藤沢和雄厩舎

パンジャタワーと共に殊勲を立てた松山弘平騎手はテーオーケインズ(2017.4.27)による2021年のチャンピオンズカップ(GI)以来となるJRA・GI制覇。管理される橋口慎介調教師は京都競馬場で開催された2018年のJBCスプリント(JpnI)をグレイスフルリープ(2010.5.12)で制されていましたが、国際GIは初勝利となりました。また馬主の(株)Deep Creek、生産のチャンピオンズファームもGI初優勝。皆様、おめでとうございました。

#橋口師はNHKマイルカップ前日のエプソムC(GIII)をセイウンハーデス(2019.4.8)でも制されていて、管理馬による土日連日の東京重賞勝ちとなりました。セイウンハーデス、エプソムCの東京芝1800m1分43秒9のレコード勝ちは見事でした。無事に行って欲しいものです。

*

では、以下にパンジャタワーの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ソニンク 1996.2.8 不出走
|アコースティクス 2001.3.6 不出走
||ロジユニヴァース 2006.3.11 5勝 東京優駿(JpnI) 弥生賞(JpnII) ラジオNIKKEI杯2歳S(JpnIII) 札幌2歳S(JpnIII)ほか
||クラークスデール 2016.1.22 不出走
|||パンジャタワー 2022.2.21 (本馬) NHKマイルカップ(GI) 京王杯2歳S(GII)
|モンローブロンド 2002.3.2 4勝 ファンタジーS(GIII)2着
||ジャンカズマ 2018.4.25 現役 丹頂S(OP) ダイヤモンドS(GIII)2着
|ルミナスポイント 2003.2.23 5勝
||ルミナスパレード 2011.3.11 4勝
|||ソングライン 2018.3.4 7勝 安田記念(GI)2回 ヴィクトリアマイル(GI) 富士S(GII) 1351ターフスプリント(沙GIII)ほか
||ジューヌエコール 2014.3.21 4勝 デイリー杯2歳S(GII) 函館スプリントS(GIII)ほか
|ヴァイスハイト 2004.2.15 2勝
||ロスヴァイセ 2011.2.22 3勝
|||スキルヴィング 2020.3.25 3勝 青葉賞(GII)
||ヴァイトブリック 2016.4.3 3勝 兵庫チャンピオンシップ(JpnII)2着ほか
||サンライズロナウド 2019.5.9 4勝 京成杯オータムH(GIII)3着 阪急杯(GIII)3着
|ノットアローン 2005.2.15 3勝 若葉S(OP)ほか
|ランフォルセ 2006.3.28 11勝 浦和記念(JpnII) ダイオライト記念(JpnII) エルムS(GIII) 佐賀記念(JpnIII)ほか
|ライツェント 2007.4.19 0勝
||オデュッセウス 2013.3.8 6勝 橘S(OP) すずらん賞(OP)ほか
||ディアドラ 2014.4.4 8勝 ナッソーS(英GI) 秋華賞(GI) アイルランドT府中牝馬S(GII) クイーンS(GIII) 紫苑S(GIII)ほか
||シャルマント 2016.3.22 0勝
|||ライツフォル 2020.4.29 現役 オータムリーフS(OP)
|||トロヴァトーレ 2021.4.30 現役 ダービー卿チャレンジT(GIII) ニューイヤーS(L)
||リューベック 2019.4.16 現役 若駒S(L)ほか
||フリームファクシ 2020.4.7 現役 きさらぎ賞(GIII) すばるS(L)
|ノーザンリバー 2008.4.12 10勝 さきたま杯(JpnII)2回 東京盃(JpnII) カペラS(GIII) アーリントンC(GIII) 東京スプリント(JpnIII)ほか

パンジャタワーの牝系は曾祖母ソニンクを日本の牝系祖とするブリティッシュ・ハーフブレッドのB3号族。ロジユニヴァース、ディアドラ、ソングラインに続く4頭目のGI馬がパンジャタワー。この牝系は東京競馬場の重賞にも強い印象がありロジユニヴァースが東京優駿を勝ち、ソングラインは東京芝1600mのGIを3勝、ディアドラは東京芝1800mのGII勝ち。そしてパンジャタワーも東京芝でGI1勝、GII1勝。こうなりますと「同一牝系馬の連動する活躍」ということで、1ヶ月後の安田記念に出走予定の近親馬トロヴァトーレにも期待したいと思います。

*

フレンチデピュティ(French Deputy。1992.1.30)
フレンチデピュティ(French Deputy) 牡 栗毛 1992.1.30生~2025.1.6没 米国・Irving Cowan & Marjorie Cowan生産 馬主・Cowan, Marge and Irving M. 米国・N...

今年2025年の初頭にフレンチデピュティ(1992.1.30)が逝った際の追悼記事で

##フレンチデピュティの血を持つ馬は左回りに強い印象があり、私の中では「左回りのフレンチデピュティ」という競馬格言があります。フレンチデピュティの父Deputy Ministerは凝縮された北米血脈を持つ故に、子孫も左回りに脚が合うのかも知れません。

と書いていたのですけれど、今回のNHKマイルカップ2着のマジックサンズ(2022.3.25)は祖母父がフレンチデピュティ、3着のチェルビアット(2022.4.7)は母父がフレンチデピュティ、4着のモンドデラモーレ(2022.4.26)は母父がクロフネ(1998.3.31)

【NHKマイルC予想】NHKマイルC開設当初から強い血統 - 亀谷敬正 | 競馬コラム - netkeiba
今週末はNHKマイルカップ!血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。以下よりぜひご覧ください。亀谷敬正の予想を見るNHKマイルCのキー血… No.1競馬情報サイト「netkei...

「やっぱり東京のマイル戦はフレンチデピュティの血ですよね」と、亀谷敬正さんの記事でも改めて思いました^^;

そんな訳で3連単の配当が1,505,950円という大波乱となった立役者の1頭、もう少しで2着だったショウナンパンドラ(2011.3.10)の妹の4代血統表も併せてアップしておきます。

チェルビアット 牝 鹿毛 2022.4.7生 白老町・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 栗東・高野 友和厩舎

チェルビアット(2022.4.7)の4代血統表
ロードカナロア
鹿毛 2008.3.11
種付け時活性値:1.25【13】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
レディブラッサム
鹿毛 1996.3.4
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
サラトガデュー
鹿毛 1989.4.3
Cormorant 1974.4.21
Super Luna 1982.4.5
キューティゴールド
栗毛 2004.1.9
仔受胎時活性値:0.25【17】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.75【11】
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Mitterand
鹿毛 1981.2.19
Hold Your Peace 1969.1.24
Laredo Lass 1971.3.19
ゴールデンサッシュ
栗毛 1988.4.23
仔受胎時活性値:1.75【15】
デイクタス
栗毛 1967.4.11
種付け時活性値:1.00【20】
Sanctus 1960.2.28
Doronic 1960.3.25
ダイナサツシユ
鹿毛 1979.3.16
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.75【7】
ロイヤルサツシユ
鹿毛 1966
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×5>

チェルビアット(2022.4.7)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ロードカナロア
(Mr. Prospector系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
デイクタス
(Fine Top系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ノーザンテースト
(ゴールデンサッシュ)
5.00 or 3.00
(【17】+【15】+【8】+【12】)
半姉ショウナンパンドラ
(No. 1-t ロイヤルサツシユ系)
12番仔
(4連産目)

フィリーズレビュー(GII)は14番人気2着、桜花賞(GI)は12番人気6着、そしてNHKマイルカップは12番人気3着と低人気に反発しての走りを見せ続けているチェルビアット、その馬名意味は「小鹿、可愛い子(伊)。母名より連想」ということです。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

##逝ってしまった報せを受けてアンライバルド(2006.4.13)を意識した週末でもありましたが、後続の記事で紹介する京都新聞杯(GII)を制したショウヘイ(2022.3.15)は友道康夫厩舎の所属馬であり、NHKマイルカップ2着のマジックサンズはバレークイーン(1988.4.16)が高祖母。人と馬の不思議な巡り合わせを思いました。

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