Minnie Hauk(ミニーホーク。2022.4.13)-第247回英オークス(GI)の勝ち馬-

Result

Minnie Hauk(ミニーホーク) 牝 鹿毛 2022.4.13生 愛国・B. V. Sangster生産 馬主・Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor 愛国・A P O’Brien厩舎

Minnie Hauk(2022.4.13)の4代血統表
Frankel
鹿毛 2008.2.11
種付け時活性値:1.25【13】
Galileo
鹿毛 1998.3.30
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Kind
鹿毛 2001.4.21
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Rainbow Lake
鹿毛 1990.4.10
Rainbow Quest 1981.5.15
Rockfest 1979.3.12
Multilingual
鹿毛 2012.5.2
仔受胎時活性値:0.25【9】
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
種付け時活性値:1.75【15】
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Zenda
鹿毛 1999.2.18
仔受胎時活性値:1.00【12】
Zamindar
鹿毛 1994.4.7
種付け時活性値:1.00【4】
Gone West 1984.3.10
Zaizafon 1982.1.18
Hope
鹿毛 1991.4.5
仔受胎時活性値:1.75【7】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:1.75【7】
Bahamian
栗毛 1985.2.8
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:デインヒル3×3、Northern Dancer4×5×5、Mr. Prospector5×5>

Minnie Hauk(2022.4.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Frankel
(Galileo系)
Dansili
(デインヒル系)
Zamindar
(Mr. Prospector系)
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Dansili 4.25
(【9】+【12】+【7】+【5】)
伯父Kingman
(No. 19)
6番仔?
(6連産目?)

*

2025年の第247回英オークス(GI。エプソムダウンズ芝12F6y)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Minnie Hauk 牝3 58.1 Ryan Moore 2:38.91 A P O’Brien 2
2 9 Whirl 牝3 58.1 Wayne Lordan クビ A P O’Brien 4
3 1 Desert Flower 牝3 58.1 William Buick 4 Charlie Appleby 1
4 8 Wemightakedlongway 牝3 58.1 Dylan Browne McMonagle 1 Joseph Patrick O’Brien 6
5 3 Giselle 牝3 58.1 Colin Keane 3 1/2 A P O’Brien 3
ミニーホークが英オークス制覇、デザートフラワーは無敗二冠ならず | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地6日、英エプソム競馬場でG1英オークス(3歳牝馬、芝12ハロン)が行われ、R.ムーア騎乗のミニーホークが英1000ギニー馬デザートフラワーの無敗での二冠制覇を阻んだ。 レースは外枠から出たワ

気が付けば弊サイトで紹介する当年の英オークス勝ち馬も10頭目。マインディング(2013.2.10)Enable(2014.2.12)Forever Together(2015.5.25)Anapurna(2016.3.31)Love(2017.4.13)Snowfall(2018.2.9)Tuesday(2019.6.3)
Soul Sister(2020.1.25)Ezeliya(2021.3.17)に続いての紹介となったのはMinnie Hauk。

前走5月のチェシャーオークス(L)を制してやって来た「別路線からの挑戦者」であった良血馬Minnie Hauk。9頭立てを逃げたステーブルメイトのWhirl(2022.2.9)、その番手を終始追走したMinnie Hauk。終わってみれば「行った行った」の決着でしたが、タッテナムコーナーを回ってからの直線3ハロンの攻防は見応えのあるものでした。外から大きめのブレイズを持つ鹿毛馬Minnie Haukがいったんは抜け出したかに見えましたが、内で黒っぽい鹿毛のWhirlがラスト1ハロンを切って巻き返しの粘り腰。ライアン・ムーア騎手とウェイン・ローダン騎手の追い比べ、エプソムダウンズ芝12ハロン6ヤードのゴールポストで「クビ」だけ先んじたのはMinnie Haukとムーア騎手。Minnie Hauk、グループレース初勝利を第247回英オークスで遂げたという結末でした。

Minnie Haukの父Frankelは上述のAnapurna、Soul Sisterに続いて3頭目の英オークス馬の輩出となりました。産駒3頭の英オークス馬に共通しているのは、いずれも3×3のインブリードを持っているということです。AnapurnaはSadler’s Wells3×3、Soul SisterとMinnie Haukはデインヒル3×3であり共に母父にDansiliを持っています。

第241回英オークス(GI)の勝ち馬-Anapurna(2016.3.31)-
Anapurna(アナプルナ) 牝 鹿毛 2016.3.31生 英国・Meon Valley Stud生産 馬主・Helena Springfield Ltd 英国・John Gosden厩舎
Soul Sister(2020.1.25)-第245回英オークス(GI)の勝ち馬+α-
Soul Sister(ソウルシスター) 牝 鹿毛 2020.1.25生 愛国・Lady Bamford生産 馬主・Lady Bamford 英国・John & Thady Gosden厩舎Emily Upjohn(エミリーアップジョン) 牝 鹿毛 2019.3.8生 英国・Lordship Stud & Sunderland Holding Inc生産 馬主・Lloyd Webber, Tactful Finance, S Roden 英国・John & Thady Gosden厩舎

では、以下にMinnie Haukの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Hope 1991.4.5 0勝
|Zenda 1999.2.18 3勝 仏1000ギニー(GI)ほか
||Pleasantry 2008.2.15 0勝
|||Fajjaj 2015.3.1 2勝 独2000ギニー(GII)2着
|||Repartee 2017.2.4 2勝 ジムクラックS(英GII)3着
||Panzanella 2009.2.12 1勝
|||Ricetta 2017.5.13 2勝 ミュージドラS(英GIII)3着
||Remote 2010.2.22 3勝 ターセンテナリーS(英GIII)
||Kingman 2011.2.26 7勝 愛2000ギニー(GI) ジャック・ル・マロワ賞(仏GI) セントジェームズパレスS(英GI) サセックスS(英GI) グリーナムS(英GIII) ソラリオS(英GIII)ほか
||Multilingual 2012.5.2 0勝
|||Tilsit 2017.2.5 3勝 アスコットサマーマイルS(英GII) グッドウッドサラブレッドS(英GIII)ほか
|||Minnie Hauk 2022.4.13 (本馬) 英オークス(GI)ほか
||First Eleven 2015.2.9 3勝 カンバーランドロッジS(英GIII)3着
||Sunray Major 2017.3.9 3勝 クライテリオンS(英GIII)2着
|Oasis Dream 2000.3.30 4勝 ジュライC(英GI) ナンソープS(英GI) ミドルパークS(英GI)ほか

Minnie Haukの牝系は19号族。伯父Kingman、祖母Zenda、大叔父Oasis Dreamと来れば、これはジャドモントファームが誇る名牝系の一角。ともあれ名前を挙げた3頭に代表されるように、曾祖母Hopeからの分枝の近親活躍馬はマイルまでの距離で速さと強さを見せる馬が多い印象がありますので、エプソムダウンズ芝12ハロン6ヤードをこなしたMinnie Hauk、その絶対能力の奥深さを見せ付ける結果でもありました。

カルティエ賞年度代表馬を辿る(其の弐拾弐)-Kingman(2011.2.26)-
Kingman(キングマン) 牡 鹿毛 2011.2.26生 英国・Juddmonte Farms生産 馬主・Khalid Abdullah 英国・John Gosden厩舎

Minnie Haukの近親牝系馬ということでお伝えしますと、今年2025年にお届けしている企画のひとつである「初めて意識をして見たクラシック世代を辿る(海外編)」では1990年生まれ世代の海外の活躍馬を紹介していますが、11月5日の水曜日にMinnie Haukの曾祖母Hopeの全姉であるWemyss Bight(1990.4.6)の記事をアップします。コマンダーインチーフ(1990.5.18)ホワイトマズル(1990.3.21)を紹介してWemyss Bightを紹介しない訳にはいきません。1980年代欧州最強馬ダンシングブレーヴが欧州に残したクラシックホースの一角、愛オークス(GI)馬なのですから。

 なお今後について、オブライエン師はG1愛オークスを念頭に置いているが、同時に10月の仏G1凱旋門賞にも目を向けており、「この牝馬が凱旋門賞馬になる可能性は十分にあると思う。彼女は今日よりもはるかに速いテンポで走れる。つまり古馬に混じってもうまくやっていけるということだ」と話している。

ミニーホークが英オークス制覇、デザートフラワーは無敗二冠ならず | JRA-VAN World – 海外競馬情報サイト

Minnie Hauk、英オークス馬として次に向かう舞台はWemyss Bightが制したカラ芝12ハロンの模様。そうして、その先にあるのはパリロンシャン芝2400m。名伯楽エイダン・パトリック・オブライエン調教師が手掛けられた11頭目(!!)の英オークス馬Minnie Hauk、名牝系が送り出した駿馬の未来を楽しみにしたいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#オブライエン師が手掛けられた英オークス馬11頭。シャトゥーシュ(1995.4.29)、Imagine(1998.2.20)、Alexandrova(2003.4.23)、Was(2009.5.11)、Qualify(2012.4.22)、マインディング、Forever Together、Love、Snowfall、Tuesday、そしてMinnie Haukの面々です。

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