Nicoreni(ニコレニ。2022.4.14)-第167回ディアナ賞(独GI)の勝ち馬-

Result

Nicoreni(ニコレニ) 牝 鹿毛 2022.4.14生 独国・Gestüt Ebbesloh生産 馬主・Gestüt Ebbesloh 独国・P Schiergen厩舎

Nicoreni(2022.4.14)の4代血統表
Brametot
鹿毛 2014.2.24
種付け時活性値:1.75【7】
Rajsaman
芦毛 2007.2.10
Linamix
芦毛 1987.2.5
メンデス 1981.4.2
Lunadix 1972.2.29
Rose Quartz
鹿毛 1997.5.12
ラムタラ 1992.2.2
Graphite 1984.3.30
Morning Light
黒鹿毛 1997.1.28
Law Society
黒鹿毛 1982.2.16
Alleged 1974.5.4
Bold Bikini 1969.4.11
Mosella
鹿毛 1985.3.25
Surumu 1974.2.26
Monasia 1979.3.3
Nouvelle Neige
黒鹿毛 2010.1.18
仔受胎時活性値:0.75【11】
Big Shuffle
鹿毛 1984.2.25
種付け時活性値:0.25【25】
★Super Concorde
黒鹿毛 1975.4.20
Bold Reasoning 1968.4.29
Prime Abord 1967.2.28
Raise Your Skirts
栗毛 1972.5.13
Elevation 1967.4.12
Strings Attached 1968.3.25
Nouvelle Fortune
鹿毛 1998.3.29
仔受胎時活性値:0.75【11】
Alzao
鹿毛 1980.2.28
種付け時活性値:0.25【17】
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Nouvelle Reine
鹿毛 1990.3.28
仔受胎時活性値:1.75【7】
Königsstuhl
黒鹿毛 1976.5.17
種付け時活性値:1.25【13】
Night Blue
黒鹿毛 1976.3.10
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Boldnesian5×5>

Nicoreni(2022.4.14)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Brametot
(Lyphard系)
Big Shuffle
(Bold Ruler系)
Alzao
(Lyphard系)
Königsstuhl
(Bahram系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Brametot
(Rajsaman)
4.50
(【11】+【11】+【7】+【13】)
半姉が独GIII3着3回
(No. 19-c)
7番仔?
(2連産目?)

*

2025年の第167回ディアナ賞(独GI。デュッセルドルフ芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 5 Nicoreni 牝3 58 Leon Wolff 2:14.85 P Schiergen 4
2 7 Innora 牝3 58 Lukas Delozier 1/2 Henk Grewe 7
3 6 Nyra 牝3 58 Thore Hammer Hansen 短アタマ Waldemar Hickst 6
4 11 Starlight Lips 牝3 58 Hugo Boutin 短アタマ Andreas Suborics 12
5 4 Lady Charlotte 牝3 58 Adrie de Vries 1/2 A Wohler 3
​ニコレニが独オークス制覇、サクソンウォリアー産駒ガーデンオブエデンは完敗 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地3日、独デュッセルドルフ競馬場でG1独オークス(3歳牝馬、芝2200m)が行われ、L.ウォルフ騎乗のニコレニが見事な差し切り勝ちを見せた。 好スタートを決めたニコレニは内の6番手と好位を確保。隊

北半球の競馬主要国の英オークス(GI)を範とする3歳牝馬限定のクラシックの掉尾を飾るのは毎年独国のディアナ賞。ディアナ賞勝ち馬からはサリオス(2017.1.23)シュネルマイスター(2018.3.23)エリザベスタワー(2018.1.23)等が輩出されており、近年も2022年の勝ち馬Toskana Belle(2019.1.25)を社台ファームが購入したということで、ディアナ賞勝ち馬の紹介記事は弊サイトでも閲覧される機会が多いように見受けます。

そんなジャーマンオークスの2025年の一戦を制したのはNicoreni。14頭立てを好発から道中は内ラチ沿いの6番手でじっと我慢。これは鞍上のレオン・ヴォルフ騎手が上手くなだめて騎乗されていたように見受けます。独国の競馬らしく最後の直線では横に大きく広がる中、内から抜け出そうとしたNicoreni。モタれ加減になったのか、外にヨレて行こうとするところをヴォルフ騎手の懸命の左ムチが飛び、最後は外から差し迫ったInnora(2022.2.26)の脚色が良く見えましたが、半馬身抑えたところがゴールポスト。その瞬間、左腕を大きく振り上げられたヴォルフ騎手。今年12月で22歳を迎える独国の新鋭、通算260勝目にして初めてのGI勝利が第167回ディアナ賞となりました。若者が本当に嬉しそうな様は、洋の東西を問わず優しい気持ちにさせてくれるものです。

Nicoreniの父Brametotは現役時代に6勝を挙げジョッケクルブ賞(仏GI)、仏2000ギニー(GI)、フォンテーヌブロー賞(仏GIII)とグループレース3勝の2017年の仏国二冠牡馬。全10戦すべてクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗されて仏2000ギニー、ジョッケクルブ賞共にデムーロ騎手にとって両レースの初勝利でした。

第177回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬+α
Brametot 牡 鹿毛 2014.2.24生 愛国・Mr H. Cardemil生産 馬主・Al Shaqab Racing & Gerard Augustin-Normand 仏国・J-C Rouget厩舎Brametot(2014....

辺境サイトも割合に長くやっていますとBrametotの記事もあります^^;。Brametotがジョッケクルブ賞を制した際の2着馬は2年後の2019年の凱旋門賞(仏GI)馬Waldgeist(2014.2.17)でした。また2017年当時も記したのですがBrametot、Rajsaman、Linumix、メンデスと辿る直父系4代4頭共に仏2000ギニーの前哨戦であるフォンテーヌブロー賞を制しています。父仔4代で同一グループレースの勝利というのは凄いことだと思います。そんなBrametotですが、

2018: debutiert als Deckhengst im Haras de Bouquetot, 2020 Wechsel ins Gestüt Ebbesloh, 2023 Rückkehr nach Frankreich, 2024 Wechsel nach China

Brametot (IRE) 2014 | Turf-Times Deutschland

2018年に仏国のブクト牧場で種牡馬入りした後、2020年にNicoreniのオーナーブリーダーでもある独国のエベッスロー牧場へ移動、2023年に仏国へ戻り、2024年に中国へ移動したようです。伯父が独国の大種牡馬Monsun(1990.3.4)ということで種牡馬としても期待されたであろうBrametot、種牡馬入り4年目の独国供用時に放った一発がディアナ賞勝ち馬を送り出しました。

そんなBrametotの愛娘Nicoreni、2024年のヴィンターケーニギン賞(独GIII)で勝利を収めてBrametot産駒初のグループレース勝ち馬となり、2025年のディアナ賞を制したことによりBrametot産駒初のGI勝ち馬となったのでした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

Nicoreni (GER) 2022 | Turf-Times Deutschland
Leon Wolff
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