Twilight Payment(トワイライトペイメント) せん 鹿毛 2013.5.6生 愛国・J. S. Bolger生産 馬主・N C Williams, Mr & Mrs L J Williams Et Al 愛国・Joseph Patrick O’Brien厩舎
★ Teofilo 鹿毛 2004.2.9 種付け時活性値:0.00【8】 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 |
★Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Urban Sea 栗毛 1989.2.18 |
Miswaki 1978.2.22 | ||
Allegretta 1978.3.10 | |||
Speirbhean 鹿毛 1998.5.25 |
デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 1977.2.12 | |
Razyana 1981.4.18 | |||
Saviour 鹿毛 1987.5.17 |
Majestic Light 1973.3.29 | ||
Victorian Queen 1971.3.24 | |||
Dream On Buddy 鹿毛 2007.4.21 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Oasis Dream 鹿毛 2000.3.30 種付け時活性値:1.50【6】 |
★Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Hope 鹿毛 1991.4.5 |
ダンシングブレーヴ 1983.5.11 | ||
Bahamian 1985.2.8 | |||
My Renee 黒鹿毛 2000.2.28 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Kris S. 黒鹿毛 1977.4.25 種付け時活性値:1.50【22】 |
Roberto 1969.3.16 | |
Sharp Queen 1965.4.19 | |||
Mayenne 黒鹿毛 1994.2.10 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
★Nureyev 鹿毛 1977.5.2 種付け時活性値:0.00【16】 |
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Detroit 鹿毛 1977.2.24 仔受胎時活性値:2.00【16】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5×5、Danzig4×4、Special(♀)5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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★Teofilo (Sadler’s Wells系) |
Oasis Dream (Danzig系) |
Kris S. (Roberto系) |
★Nureyev (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Oasis Dream (Drone) |
6.00 |
叔母が英愛でGレース5勝 (No. 16-c) |
2番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
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1 | 6 | Twilight Payment(IRE) | せん7 | 55.5 | Jye McNeil | 3:17.34 | Joseph Patrick O’Brien | 10 |
2 | 21 | Tiger Moth(IRE) | 牡3 | 52.5 | Kerrin McEvoy | 0.4 | A P O’Brien | 2 |
3 | 12 | Prince of Arran(GB) | せん7 | 54.5 | Jamie Kah | 0.6 | Charlie Fellowes | 3 |
4 | 17 | The Chosen One(NZ) | 牡5 | 53.5 | Daniel Stackhouse | 2.35 | Murray Baker & Andrew Forsman | 14 |
5 | 24 | Persan(AUS) | 牡4 | 51.0 | Michael Dee | 2.45 | Ciaron Maher & David Eustace | 14 |
2020年の第160回メルボルンカップ。豪州における”The race that stops a nation”、即ち「国の動きを止めるレース」の第160回を制したのは、愛国からやって来た7歳せん馬Twilight Payment。2020年の近3走は6月のカラ芝14FのヴィンテージクロップS(愛GIII)1着、7月のカラ芝14FのカラC(愛GII)1着と連勝、そして9月のカラ芝14Fの愛セントレジャー(GI)3着と、カラ芝14Fを3連戦した後の豪州の大一番。J・マクニール騎手の積極果敢な逃げの策に応えてTwilight Payment、最後は同じ欧州勢のTiger Moth(2017.5.16)、Prince of Arran(2013.3.28)が迫りましたが、日本風に言えば半馬身振り切ったところが決勝点。淀みなく逃げて打ち立てた勝ち時計3分17秒34は、メルボルンカップ史上4位の好時計。Twilight Payment、遅咲きのステイヤーが7歳の終わりにして初のGIタイトルを蹄中に収めると共に、鞍上のマクニール騎手にもメルボルンカップ初勝利をプレゼントしました。
Twilight Paymentの生産者は「愛国・J. S. Bolger」であり、愛国の名伯楽として知られるジム・ボルジャー調教師ですね。
Twilight Paymentは、その父Teofiloもボルジャー師の生産管理馬でした。Twilight Paymentも元々はボルジャー師の管理馬でしたが、現在はジョセフ・パトリック・オブライエン調教師の管理馬となっています。そんなジョセフ師は、2017年の第157回を制したRekindling(2014.3.23)以来、3年ぶり2度目のメルボルンカップ制覇となりました。
Rekindlingの折も2着が尊父エイダン・パトリック・オブライエン調教師の管理馬Johannes Vermeer(2013.4.20)でしたが、御恩返しの形には色々とあるもの。生き物は親を超えていくもの、です。
*
ただ、一方で今回のメルボルンカップにおいて悲しい出来事もありました。昨年2019年の第240回英ダービー(GI)を制したAnthony Van Dyck(2016.5.19)が最後の直線で球節の骨折を発症。残念ながら予後不良となってしまいました。
今回は英ダービーを制した折と同じスー・マグナーの第2服色である桃色の勝負服、そしてトップハンデ58.5kgを背負って挑んだ一戦。フォワ賞(仏GII)1着、コーフィールドC(豪GI)2着と近時復調しているところを見せていただけに、エイダン師の期待もあったでしょう。そんなAnthony Van Dyck、最期、痛さはあったろうに鞍上のヒュー・ボウマン騎手を振り落としたようには見えませんでした。Anthony Van Dyck、今はただただ冥福を祈るばかりです。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。