Lacazar 牝 栗毛 2014.2.23生 独国・Ina Emma Zimmermann生産 馬主・Gest・ Haus Zoppenbroich 独国・Peter Schiergen厩舎
Adlerflug 栗毛 2004.3.3 種付け時活性値:0.25 |
▲ In the Wings 鹿毛 1986.1.17 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
High Hawk 鹿毛 1980.3.17 |
Shirley Heights 1975.3.1 | ||
Sunbittern 1970 | |||
Aiyana 鹿毛 1993.4.3 |
▲ラストタイクーン 黒鹿毛 1983.5.9 |
トライマイベスト 1975.4.28 | |
Mill Princess 1977.5.21 | |||
Alya 栗毛 1984.3.5 |
★Lombard 1967.1.31 | ||
Anatevka 1969.2.13 | |||
Laey Diamond 栗毛 2007.3.16 仔受胎時活性値:1.50 |
Dai Jin 鹿毛 2000.2.4 種付け時活性値:1.50 |
パントレセレブル 栗毛 1994.3.17 |
★Nureyev 1977.5.2 |
Peinture Bleue 1987.4.7 | |||
Dawlah 鹿毛 1992.4.16 |
★Shirley Heights 1975.3.1 | ||
Urjwan 1984.3.20 | |||
Linton Bay 黒鹿毛 1997.3.4 仔受胎時活性値:0.25 |
Funambule 栗毛 1987.1.15 種付け時活性値:0.25 |
▲Lyphard 1969.5.10 | |
Sonoma 1978.4.8 | |||
Ludhiana 黒鹿毛 1985.2.13 仔受胎時活性値:0.75 |
Ti Amo 鹿毛 1978.5.12 種付け時活性値:1.50 |
||
Lumaria 鹿毛 1975 仔受胎時活性値:0.25 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5×5、Shirley Heights4×4、Mill Reef5×5×5、Special(♀)5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Adlerflug (Sadler’s Wells系) |
Dai Jin (Nureyev系) |
Funambule (Lyphard系) |
Ti Amo (Teddy系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Dai Jin (Petroleuse) |
2.75 |
伯父が独重賞4勝馬 (No. 7-b) |
2番仔? (前年産駒なし後の仔?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | Lacazar | 牝3 | 58 | Andrasch Starke | 2:17.45 | P Schiergen | 2 |
2 | 3 | Megera | 牝3 | 58 | Jim Crowley | 3/4 | A Wler | 11 |
3 | 2 | Wuheida | 牝3 | 58 | William Buick | 4 | Charlie Appleby | 1 |
4 | 7 | Tusked Wings | 牝3 | 58 | Filip Minarik | 2 | Jean-Pierre Carvalho | 4 |
5 | 5 | Ashiana | 牝3 | 58 | Fabrice Veron | 1 1/4 | P Schiergen | 5 |
2017年の第159回ディアナ賞。3歳牝馬限定の英オークス(現GI)を範としたレースでは、北半球の主要国の中で最も遅くに行われる独国のディアナ賞。2017年の勝ち馬は麗しい栗毛の流星馬、2番人気のLacazar。道中は先行5番手の内ラチ沿いをピッタリと我慢。直線、満を持して追い出されると、先に行っていた1番人気にして2016年のマルセルブサック賞(仏GI)の勝ち馬Wuheida(2014.2.21)を競り落とし、最後は馬場中央から鋭く詰め寄った11番人気の伏兵Megera(2014.3.18)を4分の3馬身抑えたところが決勝点でした。Lacazarは距離が2000mを超えたレースで真価を発揮し、今年5月の初勝利以降いずれも2100m以上のレースで連勝を遂げ、4連勝目が第159回ディアナ賞となりました。
Lacazarの鞍上である日本でもおなじみのアンドレアシュ・シュタルケ騎手は第138回のNight Petticoat(1993.4.20)、第140回のElle Danzig(1995.4.23)、第141回のFlamingo Road(1996.2.9)、第145回のNext Gina(2000.3.2)、第150回のRosenreihe(2005.1.29)に続いて6回目、管理されるペーター・シールゲン調教師は第147回のIota(2002.3.12)、第150回のRosenreihe(前述)、第154回のサロミナ(2009.2.22)に続いて4回目のディアナ賞制覇と相成りました。
Lacazarの最優性先祖である母父Dai Jinは現役時代に4勝を挙げ、その主な勝ち鞍に第134回独ダービー(GI)、第47回クレディスイスポカル(現バイエルン大賞、独GI)、ウニオンレネン(独GII)と独グループレース3勝。第134回独ダービーはその父パントレセレブルにとって産駒のGI初勝利であり、その際の鞍上はパントレセレブルと同じオリビエ・ペリエ騎手でした。
Dai Jin(大臣?)という名前、その父パントレセレブル、鞍上ペリエ騎手と親近感を覚えるDai Jin。そんなDai Jinの種牡馬としての代表産駒には、
- Girolamo(2009.3.9)
→オイロパ賞(独GI)、ゲルリンク賞(独GII)ほか。0の理論的にはその父Dai Jinが満8歳時の0交配馬 - Liang Kay(2005.3.29)
→ウニオンレネン、ドクトルブッシュ記念(独GIII)、フュルシュテンベルクレネン(独GIII)、バーデンヴュルテンベルクトロフィー(独GIII)ほか - Norderney(2006.3.28)
→ヴィルトシャフト大賞(独GIII)、フランクフルト牝馬賞(独GIII)ほか - Caro Jina(2006.2.26)
→ハンブルク牝馬賞(独GIII) - Budai(2006.3.25)
→バーデン貯蓄銀行賞(独GIII)
等がいます。Dai Jinは2012年に土国(トルコ)に輸出され、現在は同国で供用中の模様。世の中には偉い方がいらして、トルコ 種牡馬ランキング(2016) – 海外競馬巡回記によりますと、Dai Jinは2016年の土国リーディングサイアーランキング13位とのこと。また、代表産駒2頭目に名前を挙げたLiang Kayは、Lacazarの伯父です。Liang KayとLacazarの母Laey Diamondは、父Dai Jin×母Linton Bayの全きょうだいですね。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#余談。トルコ 種牡馬ランキング(2016) – 海外競馬巡回記を拝見して、2016年の土国リーディングサイアーランキング3位の「Kaneko(金子?)」という馬が気になりました。Kaneko(2001.1.15)は現役時代に11勝を挙げ、その主な勝ち鞍にエルケク・タイ・デネメ(土2000ギニー)があります。KanekoはNureyev系の軽快種牡馬Pivotal(1993.1.19)の直仔です。Dai Jinも父系としてはNureyev系ですし、両馬ともに土国で頑張って父系を伸ばして欲しいものです。