リトルアマポーラ(2005.1.24)-思い出のGI1勝馬を辿る(其の拾漆)-

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リトルアマポーラ 牝 黒鹿毛 2005.1.24生 白老町・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 馬主・(有)社台レースホース 栗東・長浜 博之厩舎

リトルアマポーラ(2005.1.24)の4代血統表
アグネスタキオン
栗毛 1998.4.13
種付け時活性値:1.50【6】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
アグネスフローラ
鹿毛 1987.6.18
ロイヤルスキー
栗毛 1974.5.24
Raja Baba 1968.4.5
Coz O’Nijinsky 1969.4.27
アグネスレデイー
鹿毛 1976.3.25
リマンド 1965.2.16
イコマエイカン 1967.5.18
リトルハーモニー
鹿毛 1995.4.25
仔受胎時活性値:0.25【9】
コマンダーインチーフ
鹿毛 1990.5.18
種付け時活性値:1.00【4】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
Slightly Dangerous
鹿毛 1979.4.8
Roberto 1969.3.16
Where You Lead 1970.4.23
ルイジアナピット
鹿毛 1985.3.31
仔受胎時活性値:0.25【9】
ヴアリイフオージユ
鹿毛 1975.4.22
種付け時活性値:0.25【9】
▲Petingo 1965
Border Bounty 1965
ミユキカマダ
黒鹿毛 1978.4.18
仔受胎時活性値:1.50【6】
ダイアトム
黒鹿毛 1962.6.13
種付け時活性値:1.75【15】
ヤヨイカマダ
鹿毛 1972.2.28
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5>

リトルアマポーラ(2005.1.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アグネスタキオン
(サンデーサイレンス系)
コマンダーインチーフ
(Lyphard系)
ヴアリイフオージユ
(Fair Trial系)
ダイアトム
(Prince Bio系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダイアトム
(リトルハーモニー)
3.25 祖母がGIII2勝
(No. 9-e コランデイア系)
3番仔
(不受胎後)

*

2008年の第33回エリザベス女王杯(GI。京都芝2200m)の結果(上位5頭+α)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 16 リトルアマポーラ 牝3 54 C.ルメール 2:12.1 5-5-5-3 34.4 474
[+4]
長浜 博之 4
2 15 カワカミプリンセス 牝5 56 横山 典弘 2:12.3 1 1/2 6-7-6-5 34.5 498
[-10]
西浦 勝一 1
3 13 ベッラレイア 牝4 56 秋山 真一郎 2:12.4 3/4 8-8-8-8 34.4 460
[-2]
平田 修 2
4 7 マイネレーツェル 牝3 54 川田 将雅 2:12.8 2 1/2 6-6-6-7 34.9 408
[-8]
五十嵐 忠男 14
5 1 レインダンス 牝4 56 武 幸四郎 2:12.8 クビ 13-10-10-8 34.7 486
[+10]
宮 徹 9
中止 5 ポルトフィーノ 牝3 54 武 豊 – – – 484
[+2]
角居 勝彦 3

2008年の第33回エリザベス女王杯。スタート直後にアクシデント!!3番人気に押されたポルトフィーノ(2005.3.14)が武豊騎手を振り落としてしまい競走中止。しかし、ポルトフィーノは疾走を止めず、結局カラ馬ながら先頭で決勝点を駆け抜けてしまいました……。

そんな波乱の一戦を制したのはポルトフィーノと同じ2005年生まれ世代の3歳馬、リトルアマポーラ。クリストフ・ルメール騎手を初めて鞍上に迎えたこのレース、先行5番手の絶好の位置から鋭く抜け出し、2年前の「忘れ物」を取り戻そうとしたカワカミプリンセス(2003.6.5)を1馬身2分の1抑えてゴール。

年度代表馬の同期生を辿る(其の参拾弐)-カワカミプリンセス(2003.6.5)-
カワカミプリンセス 牝 鹿毛 2003.6.5生~2023.9.11没 三石町・三石川上牧場生産 馬主・(有)三石川上牧場 栗東・西浦 勝一厩舎

リトルアマポーラ、小さなひなげしの花が秋の淀に咲いた先に見えたのはGI初勝利でした。

*

では、以下にリトルアマポーラのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

ルイジアナピット 1985.3.31 6勝 阪神牝馬特別(GIII) 牝馬東京タイムズ杯(GIII)
|リトルハーモニー 1995.4.25 3勝
||リトルアマポーラ 2005.1.24 (本馬) 5勝 エリザベス女王杯(GI)、愛知杯(GIII)、クイーンC(JpnIII)

浦河町の鎌田牧場~鎌田正嗣さん伝来の9号族コランデイア(1958)系。リトルアマポーラの祖母ルイジアナピットは1989年のJRA賞最優秀5歳(現4歳)以上牝馬。この系統では別分枝系のオースミシャイン(1990.3.26)&アズマサンダース(2001.2.8)母仔、オースミシャインの妹マジックキス(1992.4.27)あたりをよく応援していました。私、2008年の春の牝馬クラシック二冠でリトルアマポーラを本命にしていたのですが、この牝系が好きだからでしょうね^^

また祖母ルイジアナピット(Lousiana Pit)、母リトルハーモニー(Little Harmony)、本馬リトルアマポーラ(Little Amapola)と、馬名をアルファベット表記にすると3代続いて「L」で始まっています。リトルアマポーラの仔にもラカージェ(Lacalle。2015.1.15)、リトルポピー(Little Poppy。2019.1.19)とアルファベット表記にすると「L」で始まる馬名の仔が見えます。願わくはこの「頭文字L」のボトムラインが後世に繋がって行きますように。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[リトルアマポーラ(2005.1.24)の主な競走成績]

  1. エリザベス女王杯(GI)、愛知杯(GIII)、クイーンC(JpnIII)
  2. マーメイドS(GIII)

通算22戦5勝、3着1回。

*

マイシンザン
マイシンザン

リトルアマポーラはこのエリザベス女王杯制覇もあって、2008年のJRA賞最優秀3歳牝馬に選ばれたんやな。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

レジネッタ(2005.5.11)トールポピー(2005.1.30)ブラックエンブレム(2005.1.22)の3歳牝馬限定JpnI勝ち馬よりも、古馬牝馬相手の勝利が評価されたんですね。

マイシンザン
マイシンザン

祖母ルイジアナピットさんに続いてのJRA賞受賞やから、大したものやな。

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