シュネルマイスター 牡 鹿毛 2018.3.23生 独国・Northern Farm生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・手塚貴久厩舎
Kingman 鹿毛 2011.2.26 種付け時活性値:1.50【6】 |
Invincible Spirit 鹿毛 1997.2.17 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 |
Danzig 1977.2.12 |
Foreign Courier 1979.4.11 | |||
Rafha 鹿毛 1987.2.19 |
Kris 1976.3.23 | ||
Eljazzi 1981.4.12 | |||
Zenda 鹿毛 1999.2.18 |
Zamindar 鹿毛 1994.4.7 |
Gone West 1984.3.10 | |
Zaizafon 1982.1.18 | |||
Hope 鹿毛 1991.4.5 |
ダンシングブレーヴ 1983.5.11 | ||
Bahamian 1985.2.8 | |||
セリエンホルデ 鹿毛 2013.3.23 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Soldier Hollow 鹿毛 2000.2.25 種付け時活性値:1.00【12】 |
In The Wings 鹿毛 1986.1.17 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 |
High Hawk 1980.3.17 | |||
Island Race 鹿毛 1995.4.20 |
Common Grounds 1985.4.20 | ||
Lake Isle 1989.4.5 | |||
Saldenehre 芦毛 2000.2.21 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
★Highest Honor 芦毛 1983.6.15 種付け時活性値:0.00【16】 |
Kenmare 1975.5.5 | |
High River 1978.5.12 | |||
Salde 鹿毛 1992.4.9 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Alkalde 黒鹿毛 1985.5.10 種付け時活性値:1.50【6】 |
||
Saite 鹿毛 1978.2.24 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
<5代血統表内のクロス:Kris4×5、Northern Dancer5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Kingman (Danzig系) |
Soldier Hollow (Sadler’s Wells系) |
★Highest Honor (ゼダーン系) |
Alkalde (Bahram系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Kingman | 5.00 |
母が独オークス馬 (No. 16-c) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 15 | シュネルマイスター | 牡3 | 57 | C.ルメール | 1:31.6 | 9-9 | 34.0 |
480 [0] |
手塚 貴久 | 2 | |
2 | 10 | ソングライン | 牝3 | 55 | 池添 謙一 | 1:31.6 | ハナ | 6-7 | 34.3 |
480 [+2] |
林 徹 | 7 |
3 | 8 | グレナディアガーズ | 牡3 | 57 | 川田 将雅 | 1:32.1 | 2 1/2 | 3-2 | 35.1 |
460 [+2] |
中内田 充正 | 1 |
4 | 5 | リッケンバッカー | 牡3 | 57 | 横山 武史 | 1:32.2 | 1/2 | 15-16 | 33.9 |
466 [-2] |
西村 真幸 | 11 |
5 | 16 | ロードマックス | 牡3 | 57 | 岩田 望来 | 1:32.3 | 3/4 | 12-11 | 34.5 |
446 [+4] |
藤原 英昭 | 15 |
2021年の第26回NHKマイルカップ。発馬直後に3番人気だったバスラットレオン(2018.3.25)の藤岡佑介騎手が落馬という波乱から始まった一戦。大外から逃げた6番人気のピクシーナイト(2018.5.14)と福永祐一騎手が作り出したペースは800m通過が45秒3、1000m通過が56秒9という淀みない流れ。その流れの中を3番手から2番手と強気に進めた1番人気のグレナディアガーズ(2018.2.4)と川田将雅騎手が直線いち早く先頭に立ちましたが、サスガに息の入らないペースで押し切るのは難しかったのか、同じ勝負服が後ろから押し寄せました。残り200mを切って7番人気のソングライン(2018.3.4)と池添謙一騎手が先頭に立ち脚色良くそのまま勝ち切るかと思われた刹那、外から強襲して来た2番人気のシュネルマイスターとクリストフ・ルメール騎手。馬が同じ2018年生まれ世代ならば、人も同じ1979生まれ世代。馬人共に同期生による勝負は、決勝点、並んでのゴールイン。テレビ画面越しでは内のソングラインが粘ったようにも見えましたが、外のシュネルマイスターが「ハナ」だけ差し切っていました。
シュネルマイスター、その馬名意味「スピードの名人(独)」であるところを見せた東京芝1600m1分31秒6の快時計勝ちは、2001年の第6回を制したクロフネ(1998.3.31)以来20年ぶりとなる外国産馬によるNHKマイルカップ制覇となりました。
そしてまた馬主の(有)サンデーレーシングはワンツースリーフィニッシュ。「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」の勝負服、その層の厚さよ。今回のNHKマイルカップを以て、2018年生まれ世代の牡馬GIを制した2頭はグレナディアガーズとシュネルマイスターとなった訳ですが、サンデーサイレンス(1986.3.25)の血を持たない外国血統馬をしっかり走らせてGIを勝たせるあたり、やはりサスガというところです。
シュネルマイスターは今回のNHKマイルカップが4戦目であり、4戦目でのNHKマイルカップ制覇は2012年の第17回を制したカレンブラックヒル(2009.2.19)に並ぶ最少キャリアでの勝利でした。「馬に緩いところがある」というまだまだ未完成な状態でも速く強いところを見せてくれたシュネルマイスター、スピードの名人ぶりに磨きがかかっていくことはもちろん期待していますが、母セリエンホルデが独オークスことディアナ賞(独GI)の勝ち馬であり、弥生賞ディープインパクト記念(GII)2着で見せたように距離の融通性もありそうです。
シュネルマイスター、伸び行く若駒の今後に幸多からんことを。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
#余談。発馬直後を捉えたパトロールビデオ。落馬後の藤岡騎手、ずっと下を向いたままで顔を上げられることはありませんでした。悔しかったでしょう。でも頑張っていたら、競馬の神様は必ず微笑んでくれるはずです。矢作芳人調教師と藤岡騎手のコンビでGIレースを勝利する日が来ることを祈り願っています。