タイトルホルダー 牡 鹿毛 2018.2.10生 新ひだか町・岡田スタツド生産 馬主・山田 弘氏 美浦・栗田 徹厩舎
ドゥラメンテ 鹿毛 2012.3.22 種付け時活性値:1.25【5】 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
アドマイヤグルーヴ 鹿毛 2000.4.30 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 | |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
エアグルーヴ 鹿毛 1993.4.6 |
トニービン 1983.4.7 | ||
ダイナカール 1980.5.10 | |||
メーヴェ 黒鹿毛 2008.5.8 仔受胎時活性値:0.25【9】 |
Motivator 鹿毛 2002.2.22 種付け時活性値:1.25【5】 |
Montjeu 鹿毛 1996.4.4 |
Sadler’s Wells 1981.4.11 |
Floripedes 1985.5.11 | |||
Out West 黒鹿毛 1994.2.8 |
Gone West 1984.3.10 | ||
Chellingoua 1983.1.30 | |||
Top Table 鹿毛 1989.1.30 仔受胎時活性値:0.50【18】 |
Shirley Heights 鹿毛 1975.3.1 種付け時活性値:1.25【13】 |
Mill Reef 1968.2.23 | |
Hardiemma 1969 | |||
Lora’s Guest 栗毛 1984.5.18 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Be My Guest 栗毛 1974.4.12 種付け時活性値:0.25【9】 |
||
Lora 鹿毛 1972 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5、Northern Dancer5×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ドゥラメンテ (Mr. Prospector系) |
Motivator (Sadler’s Wells系) |
Shirley Heights (Mill Reef系) |
Be My Guest (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ドゥラメンテ | 2.50 |
母が丹頂S(OP)勝ち馬 (No. 9-c) |
2番仔 (3連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破 時計 |
着差 |
通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | タイトルホルダー | 牡4 | 58 | 横山 和生 | 3:16.2 | 1-1-1-1 | 36.4 |
474 [-2] |
栗田 徹 | 2 | |
2 | 18 | ディープボンド | 牡5 | 58 | 和田 竜二 | 3:17.3 | 7 | 4-4-4-3 | 37.1 |
504 [-6] |
大久保 龍志 | 1 |
3 | 7 | テーオーロイヤル | 牡4 | 58 | 菱田 裕二 | 3:17.4 | 1 | 4-4-2-2 | 37.4 |
460 [+4] |
岡田 稲男 | 4 |
4 | 9 | ヒートオンビート | 牡5 | 58 | 池添 謙一 | 3:18.0 | 3 1/2 | 9-11-9-7 | 37.0 |
478 [-2] |
友道 康夫 | 5 |
5 | 1 | アイアンバローズ | 牡5 | 58 | 石橋 脩 | 3:18.3 | 2 | 6-6-6-4 | 37.7 |
496 [-2] |
上村 洋行 | 3 |
2022年の第165回天皇賞・春。気分良くスイスイと逃げた、タイトルホルダーと横山和生騎手。だから、関西の長距離戦で横山家を単騎で行かせるなと。そう思ってみても、後続勢は、後の祭り。終わってみれば、7馬身差の大楽勝。
……と、同じようなことをつい最近書いたような気がするのですが、7馬身差は2004年の第129回を逃げ切ったイングランディーレ(1999.5.21)と同じ着差。
逃げた菊花賞(GI)馬にメンバー中最速の末脚で上がられては、後続は成す術なし。メンバー中唯一のGI馬が、ただただ、単純に強いところを見せてくれた天皇賞・春。そうして、関西テレビ放送のテレビ中継で岡安譲アナウンサーが語ってくださったところによると、菊花賞馬は出走機会7連勝になったということ。確認してみれば2015年の第151回のゴールドシップ(2009.3.6)、2016年の第153回と2017年の第155回で連覇のキタサンブラック(2012.3.10)、2019年の第159回と2020年の第161回で連覇のフィエールマン(2015.1.20)、2021年の第163回のワールドプレミア(2016.2.1)、そして2022年の第165回のタイトルホルダー。むぅ、サスガは菊花賞馬たち。
*
そしてまた、サラブレッドは血で走るように、人間も血が成せる業がありました。ゴール後のガッツポーズを見て「お父さんとそっくりです」と叫んでしまったのですが、横山家は史上初となる「父子3代で天皇賞・春優勝」と相成りました。敬称略で恐縮ですが、以下に3代それぞれの天皇賞・春優勝について示しておきますと、
- 横山富雄
→1971年の第63回メジロムサシ(1967.2.22) - 横山典弘
→1996年の第113回サクラローレル(1991.5.8)、2004年の第129回イングランディーレ(上述)、2015年の第151回のゴールドシップ(上述) - 横山和生
→2022年の第165回のタイトルホルダー(本稿の主役)
タイトルホルダーと共に春の盾を手にした和生騎手は、嬉しいGI初制覇でもありました。馬上の姿を見ていると、典弘騎手の長子である和生騎手は正に「典弘騎手の子」という感じがします。和生騎手の弟で昨年2021年にGI5勝と大躍進した武史騎手は、どなたかも述べられていたように思うのですが、横山家の血に更に別のエッセンスが混じったような、ハイブリッドな感じを受けます。ともあれ、和生騎手も昨年自身最多となるJRA年間79勝を挙げられており「弟には負けられない」というところもおありでしょうし、血筋の確かさを開花させられつつあるのだと思います。お父さんも、まだまだ現役バリバリですし、いつか「横山家のGIワンツースリー・フィニッシュ」が見られるのではないかとも思っています(^^)
*
昨年の菊花賞の折にも「逃げ切り」ということもあり、横山父子が勝利を果たした菊花賞のラップを記しました。今回の天皇賞・春も「逃げ切り」「7馬身差」と共通点が見られますので、第129回のイングランディーレと第165回のタイトルホルダー、そのラップを確認しておきますと、、、
1F毎の ラップ |
13.2-12.0-12.0-12.0-12.7- 12.3-12.1-13.5-12.8-12.4- 12.7-12.4-12.2-11.6-12.1- 12.4 |
ラップの 累計タイム |
13.2-25.2-37.2-49.2-1:01.9- 1:14.2-1:26.3-1:39.8-1:52.6-2:05.0- 2:17.7-2:30.1-2:42.3-2:53.9-3:06.0- 3:18.4 |
1F毎の ラップ |
12.7-11.9-11.9-12.0-12.0- 11.9-12.2-12.8-13.3-12.9- 12.3-12.0-11.9-11.5-11.7- 13.2 |
ラップの 累計タイム |
12.7-24.6-36.5-48.5-1:00.5- 1:12.4-1:24.6-1:37.4-1:50.7-2:03.6- 2:15.9-2:27.9-2:39.8-2:51.3-3:03.0- 3:16.2 |
コースや馬場状態が違いますので一概には言えませんけれど、1000mから2000mの5ハロンで同じ「63秒1」を刻んでいるところが、血の成せる業なのかも知れません。そしてまた、父は最初の1ハロンを13秒2で入り、子は最後の1ハロンを13秒2で締めました。
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菊花賞、天皇賞・春と2つのGIで選手権保持者となったタイトルホルダー。その長距離適性は充分に見せてくれましたので、次に狙うは中距離のGIとなりますでしょうか。タイトルホルダーは弥生賞(GII)馬でもあり、2000m級のGIレースでもという期待を抱かせてくれます。層の厚い強力2018年生まれ世代の旗頭の1頭タイトルホルダー、和生騎手と共に往く、その進路に幸多からんことを。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
#横山家のお子らは「良さげな子」感が、インタビューから感じられます(^^)
##それに引き換え、馬齢を重ねたオッサンと来たら^^;