アストンマーチャン 牝 鹿毛 2004.3.5生~2008.4.21没 千歳市・社台ファーム生産 馬主・戸佐 眞弓氏 栗東・石坂 正厩舎
アドマイヤコジーン 芦毛 1996.4.8 種付け時活性値:1.75 | Cozzene 芦毛 1980.5.8 | Caro 芦毛 1967.4.11 | フオルテイノ 1959.4.19 |
Chambord 1955 | |||
Ride the Trails 鹿毛 1971.5.28 | Prince John 1953.4.6 | ||
Wildwook 1965.5.18 | |||
アドマイヤマカディ 栗毛 1991.6.12 | ノーザンテースト 栗毛 1971.3.15 | Northern Dancer 1961.5.27 | |
Lady Victoria 1962.2.20 | |||
ミセスマカディー 鹿毛 1974.3.10 | トライバルチーフ 1967.2.27 | ||
Hanina 1965 | |||
ラスリングカプス 黒鹿毛 1993.3.29 仔受胎時活性値:0.50 | Woodman 栗毛 1983.2.17 種付け時活性値:0.25 | Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 | ★Raise a Native 1961.4.18 |
Gold Digger 1962.5.28 | |||
プレイメイト 栗毛 1975.4.12 | Buckpasser 1963.4.28 | ||
Intriguing 1964.2.16 | |||
フィールディ 鹿毛 1983.2.15 仔受胎時活性値:0.25 | Northfields 栗毛 1968.3.6 種付け時活性値:1.50 | Northern Dancer 1961.5.27 | |
Little Hut 1952 | |||
Gramy 鹿毛 1971.4.1 仔受胎時活性値:0.75 | Tapioca 鹿毛 1953.3.19 種付け時活性値:0.25 | ||
Gracile 鹿毛 1964.3.23 仔受胎時活性値:1.50 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×4>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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アドマイヤコジーン (フオルテイノ系) | Woodman (Mr. Prospector系) | Northfields (Northern Dancer系) | Tapioca (Son-in-Law系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
アドマイヤコジーン | 3.00 | 祖母が米GIII4勝 (No. 2-n) | 6番仔 (6連産目) |
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着 順 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤 量 | 騎手 | 走破 時計 | 着差 | 通過 順位 | 上り 3F | 馬体重 [増減] | 調教師 | 人 気 |
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1 | 7 | アストンマーチャン | 牝3 | 53 | 中舘 英二 | 1:09.4 | 1-1 | 36.3 | 486 [+10] | 石坂 正 | 3 | |
2 | 6 | サンアディユ | 牝5 | 55 | 川田 将雅 | 1:09.5 | 3/4 | 2-3 | 36.1 | 510 [+2] | 音無 秀孝 | 1 |
3 | 1 | アイルラヴァゲイン | 牡5 | 57 | 松岡 正海 | 1:09.6 | クビ | 2-2 | 36.2 | 518 [+8] | 手塚 貴久 | 5 |
4 | 16 | キングストレイル | 牡5 | 57 | 田中 勝春 | 1:09.6 | アタマ | 9-8 | 35.8 | 500 [+6] | 藤沢 和雄 | 4 |
5 | 5 | タマモホットプレイ | 牡6 | 57 | 石橋 脩 | 1:09.8 | 1 | 14-8 | 35.7 | 464 [-10] | 南井 克巳 | 16 |
アストンマーチャン。2歳戦から見せていた短距離戦での能力の確かさを、3歳秋のスプリンターズSでまざまざと見せてくれました。当時のコメントを確認しておきますと、、、
1着アストンマーチャン(2004.3.5)。アドマイヤコジーン(1996.4.8)の娘のGI制覇、成る。秋に昇るフォルティノ(1959.4.19)系の末えい、魅せてくれました。超抜のスタートを切ったローエングリン(1999.6.8)が控えた為、二の脚、三の脚で先頭に立ち、そのまま押し切ってしまいました。彼女のピッチ走法の繰り出す推進力は、雨ニモマケズ、不良馬場ニモマケズ、中山ノ急坂ニモ、負けませんでした。中山芝1200mを1分9秒4の電撃の逃げ、お見事でした。
(中略)
それにしても、現3歳牝馬勢は、これでGI(JpnI含む)勝ち馬が5頭目ですか。ウオッカ(2004.4.4)を筆頭として、ダイワスカーレット(2004.5.13)、ピンクカメオ(2004.4.24)、ローブデコルテ(2004.4.28)、そしてアストンマーチャン。豊かな才能が、よくぞこの1世代に揃ったものです。
(中略)
そんな世代の旗頭として、昨年の阪神JF(現JpnI)では圧倒的1番人気だったアストンマーチャン。ウオッカとクビ差の勝負を演じた快速娘、やはりタダモノではありませんでした。
距離の長短を問わず、本当に強い牝馬が揃っていた2004年生まれ世代。その中でもアストンマーチャン。鹿毛の流星、青の帽子に「白、海老襷、海老袖」を乗せてきらめいた姿。雨、不良馬場を物ともせず中山芝1200mを逃げ切った様は、星霜を経ても色褪せず、ただただ鮮やか。15年近くを経過して振り返っても、お見事でした。
スプリンターズSがGI昇格したのは1990年でしたから30年以上経過した訳ですが、同一世代の異なる馬たちで3年連続制覇を果たしたのは、現在のところ2004年生まれ世代のみ。2007年の第41回のアストンマーチャンを皮切りとして、2008年の第42回のスリープレスナイト(2004.2.7)、2009年の第43回のローレルゲレイロ(2004.5.3)。特に3年目の第43回は2着にビービーガルダン(2004.3.10)、3着にカノヤザクラ(2004.3.31)が続き、同一世代で馬券圏内を占めました。速く強いスプリンターたちが揃った世代でもありました。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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[アストンマーチャン(2004.3.5)の主な競走成績]
- スプリンターズS(GI)、フィリーズレビュー(JpnII)、ファンタジーS(GIII)、小倉2歳S(GIII)
- 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)
通算11戦5勝、2着2回。
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長めの余談。「アストンマーチャン」「サンアディユ」と、第41回スプリンターズSの結果に名前を並べて書いてみて、2008年春に感じた「切ない想い」が改めて胸を刺しました。

トウショウギア(2000.6.3)、トウショウナイト(2001.5.29)、サンアディユ(2002.3.26)、アドマイヤキッス(2003.2.8)、そしてアストンマーチャン(2004.3.5)。1歳ずつ年が違う馬たち5頭。トウショウ勢の牡馬2頭は0の理論的な良馬であり応援していたものです。サンアディユ(Sans Adieu)、その馬名意味は「さよならは言わないで(仏)」。オーシャンS(GIII)出走翌日の、不意のさよならに、びっくりしてしまいました……。アドマイヤキッスはサンデーサイレンス(1986.3.25)のラストクロップのミニモの遺伝馬であり、栗毛の流星が麗しい可愛い馬でした。中京代替開催のローズS(GII)、レイパパレ(2017.1.28)のお母さんをきっちり差し切ったレースが印象に残っています。
↓トウショウナイトと武士沢友治騎手が重賞初制覇を果たした2006年のアルゼンチン共和国杯(GII)では、2着のアイポッパー(2000.3.21)を必死に応援していたテレビ観戦者。そして、続いて行われたファンタジーS(GIII)でアストンマーチャンの速さと強さに驚くテレビ観戦者。
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世代で言うと、俺の同期生の1990年生まれ世代も強いと思う。


僕の同期生の1992年生まれ世代もサンデーサイレンスさんの初年度産駒が揃っていて、随分強いですよ。


お前の同期生のジェニュイン(1992.4.28)、1995年の毎日王冠(GII)で先んじてやったわ。


ぐぅ。ジェニュイン、その次走の天皇賞・秋(GI)でも、サクラチトセオー(1990.5.11)さんにねじ伏せられました。


1995年の天皇賞・秋、ホンマは俺も走りたかったんやけどなぁ。屈腱炎には勝てんかった…。
