ヌエボトウショウ(1987.5.30)-五十音にて名馬を辿る(No.23)-

Series

ヌエボトウショウ 牝 鹿毛 1987.5.30生 静内町・藤正牧場生産 馬主・トウショウ産業(株) 栗東・渡辺 栄厩舎

ヌエボトウショウ(1987.5.30)の4代血統表
トウシヨウゴツド
青鹿毛 1977.4.13
種付け時活性値:0.25【9】
ダンデイルート
鹿毛 1972.5.10
Luthier
黒鹿毛 1965.3.22
Klairon 1952.3.31
Flute Enchantee 1950
Dentrelic
鹿毛 1965.3.20
Prudent 1959.4.20
Relict 1958
シルバーボード
黒鹿毛 1970.5.20
パーシア
鹿毛 1956
Persian Gulf 1940
Lightning 1950
リユウカリム
黒鹿毛 1960.3.3
カリム 1953
パシフイツクボート 1950.5.20
プリテイトウシヨウ
鹿毛 1980.4.24
仔受胎時活性値:1.50【6】
トウシヨウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:1.50【6】
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
Princely Gift 1951
Suncourt 1952
ソシアルバターフライ
鹿毛 1957.4.13
Your Host 1947
Wisteria 1948
ビバドンナ
鹿毛 1970.3.5
仔受胎時活性値:0.25【9】
Petingo
鹿毛 1965
種付け時活性値:1.00【4】
Petition 1944
Alcazar 1957
Donna Lollo
鹿毛 1955
仔受胎時活性値:1.50【14】
Donatello
栗毛 1934
種付け時活性値:1.00【20】
Camerita
黒鹿毛 1938
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【16】

<5代血統表内のクロス:Hyperion5×5>

ヌエボトウショウ(1987.5.30)の0の理論的総括
母父祖母父曾祖母父
トウシヨウゴツド
(Luthier系)
トウシヨウボーイ
(Princely Gift系)
Petingo
(Fair Trial系)
Donatello
(Blenheim系)
形相の遺伝料の遺伝牝系母の何番仔?
トウシヨウボーイ
(Blue Cyprus)
5.25 or 3.25半弟トウショウアンドレ
(No. 14-c)
4番仔
(4連産目)

*

1990年の第8回サファイヤS(GIII。中京芝1700m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
11ヌエボトウショウ牝354角田晃一1:45.73-3-2-138.4486
[-4]
渡辺栄1
27カツノジョオー牝353武豊1:46.01.3/42-2-2-338.7432
[0]
中村均3
39イクノディクタス牝353村本善之1:46.741-1-1-239.6436
[-12]
福島信晴8
410シンシノブ牝353松永幹夫1:47.33.1/24-4-5-539.2460
[+34]
吉永忍7
54キンセングローリー牝354丸山勝秀1:47.72.1/27-8-9-739.2460
[-2]
坂口正大6

*

1991年の第42回朝日チャレンジC(GIII。中京芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
14ヌエボトウショウ牝454角田晃一1:59.19-9-9-834.0488
[0]
渡辺栄3
210イクノディクタス牝455村本善之1:59.422-2-1-135.1450
[-6]
福島信晴6
33ホワイトアロー牡456田原成貴1:59.63/44-4-4-235.0480
[0]
小野幸治7
42コウエイダッシュ牡555林満明1:59.6アタマ6-7-7-534.6488
[-4]
二分久男10
516ヤマニングローバル牡455武豊1:59.81.1/46-7-7-834.9506
[+8]
浅見国一1

*

1992年の第27回北九州記念(GIII。小倉芝1800m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
113ヌエボトウショウ牝556角田晃一1:46.8レコード8-8-5-435.1492
[+8]
渡辺栄1
28レッツゴーターキン牡558大崎昭一1:46.8クビ7-7-2-235.3458
[-4]
橋口弘次郎6
35スナークベストせん556岸滋彦1:47.11.3/41-1-1-136.0462
[-8]
野村彰彦4
44ゴールドストリート牡456田島信行1:47.73.1/23-3-5-636.0458
[-6]
橋口弘次郎2
51ワンダーレッスル牡556武豊1:47.91.1/25-6-8-735.9490
[-2]
湯浅三郎3

*

1992年の第30回愛知杯(GIII。中京芝2000m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
17ヌエボトウショウ牝557角田晃一2:02.58-8-8-734.9488
[-4]
渡辺栄1
210カリブソング牡659.5安田富男2:02.61/22-2-2-235.6514
[+4]
加藤修甫5
31ハシノケンシロウ牡557大塚栄三郎2:02.6ハナ9-9-8-735.0436
[-4]
八木沢勝美7
46サンドピープル牝350土肥幸広2:02.6ハナ6-6-5-435.2446
[0]
吉永忍4
55ネーハイビクトリー牡454田島信行2:02.71/27-6-5-435.4472
[+2]
新川恵6

*

1993年の第28回京都牝馬特別(GIII。京都芝外1600m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名性齢
騎手走破
時計
着差通過
順位
上り
4F
馬体重
[増減]
調教師
110ヌエボトウショウ牝658角田晃一1:34.08-644.9482
[-6]
渡辺栄2
211ラビットボール牝654内田浩一1:34.21.1/43-245.8452
[+2]
池江泰郎8
35タイトゥルー牝453南井克巳1:34.31/21-146.3450
[-2]
橋田満5
46ルトロワマルス牝452佐藤哲三1:34.51.1/27-645.6440
[-10]
吉岡八郎4
54ユーセイフェアリー牝655千田輝彦1:34.81.3/49-945.6414
[0]
日迫良一6

*

GIII5勝の名牝ヌエボトウショウ。その父トウシヨウゴツドは弥生賞勝ちから臨んだ皐月賞において、1番人気であったもののレース中の骨折により競走中止-勝ち馬はハワイアンイメージ(1977.5.22)-。けれどその後に復活を遂げて目黒記念・春、ダービー卿チャレンジTと重賞勝ちを重ねた活躍馬でした。ともあれ、八大競走勝ちのなかったトウシヨウゴツドは恵まれた繁殖生活であった訳ではなく、種牡馬供用5年間で種付け頭数12頭、生産頭数7頭。2年度である1986年に1頭だけ種付けされて生まれてきたのが、ヌエボトウショウでした。

そんなヌエボトウショウのですね、引退レースとなった京都牝馬特別が印象に残っているのです。牝馬限定GIII、別定で他馬とは3kg以上の斤量差となった58kgを背負ったヌエボトウショウ。11頭立ての京都芝外回りの1600m、カツラギエース(1980.4.24)の妹ラビットボール(1987.3.20)を中団位置からキッチリカッチリ差し切ったヌエボトウショウ。冬枯れの淀の芝の上を鮮やかに舞った鹿毛の牝馬、その背には「海老、黄ダイヤモンド、紫袖」のトウショウの勝負服に角田晃一騎手。トウショウの勝負服に角田騎手を強く意識したのは1歳年下の桜花賞(GI)馬シスタートウショウ(1988.5.25)によるものでしたけれど、私の競馬者としての原体験ということではヌエボトウショウの京都牝馬特別でした。このヌエボトウショウの京都牝馬特別が、私の角田騎手びいきにつながったのだと思います。

ヌエボトウショウの仔は最後の仔であるマイネルモデルノ(2004.3.10)を応援していました。同い年のマイネルダイナモ(2004.4.28)と共にラフィアンターフマンクラブ気になる募集馬だったんですね。かたやヌエボトウショウが空胎後の16歳時交配の仔、こなたエナジートウショウ(1987.4.22)が空胎後の16歳時交配の仔。「空胎後に名馬あり」を狙ったのでした。ひとつ勝つだけでも大変なのに、マイネルモデルノもマイネルダイナモも共に3勝を挙げて頑張ってくれました。

記録を辿ればヌエボトウショウは「2005.12.5転売不明」と、重賞5勝も挙げた名牝でありながら、その末路が悲しいものでした。けれど、残した牝駒スタートウショウ(2002.6.3)の仔は、まだこれから走ります。

牝系情報|繁殖牝馬情報|スタートウショウ|JBISサーチ(JBIS-Search)

願わくはヌエボトウショウの孫が、改めてヌエボトウショウを思い出させてくれるような活躍をしてくれることを祈って。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[ヌエボトウショウ(1987.5.30)の主な競走成績]

  1. 京都牝馬特別(GIII)、愛知杯(GIII)、北九州記念(GIII)、朝日チャレンジC(GIII)、サファイヤS(GIII)
  2. 小倉記念(GIII)
  3. CBC賞(GII)、北九州記念(GIII)

通算26戦9勝、2着2回、3着5回。

#ものすごい余談ですが、当時KBS京都の深夜帯で放送されていたラジオ番組のパーソナリティだったロックバンド「INGRY’S」のメンバーの方が「京都牝馬特別のヌエボトウショウ云々」とお話されていたことを、30年近く経った今でも覚えています。前名の「いんぐりもんぐり」で歌われていたテレビアニメ「おぼっちゃまくん」のオープニングテーマ(1994.2.2)、、、いや、マイネルマックス(1994.4.13)が制した朝日杯3歳S(GI)で2着だった中日スポーツ賞4歳S(GIII)の勝ち馬ではなくてですね、オープニングテーマ「ぶぁいYaiYai」が印象に残っていたのですね。

#余談ついでですが、↑で名前を挙げたマイネルダイナモは半兄がスカイアンドリュウ(1997.4.7)-角居勝彦調教師の初勝利馬-であり、叔母が上述のシスタートウショウであり、同い年の姪がウオッカ(2004.4.4)でした。小岩井の3号族フロリースカツプ(1904)系、ウオッカが活躍してくれたこともあり、時流に乗った選択ではあったと懐かしく思い出します。

*

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

このサイトの管理人、ヌエボトウショウさんの京都牝馬特別は「1993年1月の京都芝外回りの1600mのGIII」故に、より一層印象に残っているそうです。

マイシンザン
マイシンザン

……その前々週、俺がじいちゃんの名前を冠したレースでドンジリ負けしたからやろ。

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

まま、兄さんもヌエボトウショウさんの引退レースの翌々週には、京都芝内回りの1600mをレコード勝ちされたんですから。

マイシンザン
マイシンザン

おお、こぶし賞な。2着やったケイウーマン(1990.2.13)はまだ存命なんよなぁ。ケイウーマン、5月に俺がNHK杯(GII)を勝った裏で、京都4歳特別(GIII)を逃げ切った。