Fleetstreet Dancer(1998.5.12)-タイム差なしの好勝負を辿る(No.20)-

Series

Fleetstreet Dancer(フリートストリートダンサー) せん 黒鹿毛 1998.5.12生 米国・White Fox Farm 生産 馬主・Leatherman, Lee and Ty 米国・Doug F. O’Neill厩舎

Fleetstreet Dancer(1998.5.12)の4代血統表
Smart Strike
鹿毛 1992.5.21
種付け時活性値:1.25【5】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Classy ‘n Smart
鹿毛 1981.5.20
Smarten
黒鹿毛 1976.4.17
★Cyane 1959.4.12
Smartaire 1962.4.25
No Class
鹿毛 1974.3.30
★Nodouble 1965.3.4
Classy Quillo 1969.1.24
Street Ballet
鹿毛 1977.4.6
仔受胎時活性値:1.00【20】
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
種付け時活性値:0.25【9】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947.3.27
Street Dancer
黒鹿毛 1967.3.23
仔受胎時活性値:0.25【9】
Native Dancer
芦毛 1950.3.27
種付け時活性値:0.00【16】
Polynesian 1942.3.8
Geisha 1943
Beaver Street
鹿毛 1953
仔受胎時活性値:1.25【13】
My Babu
鹿毛 1945
種付け時活性値:1.75【7】
Wood Fire
鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:Native Dancer4×3×5>

Fleetstreet Dancer(1998.5.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Smart Strike
(Mr. Prospector系)
Nijinsky
(Northern Dancer系)
Native Dancer
(Sickle系)
My Babu
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
My Babu
(Street Dancer)
3.75
(【20】+【9】+【13】+【5】)
祖母が米13勝馬
(No. 3-d)
13番仔
(2連産目)

*

2003年の第4回ジャパンカップダート(GI。東京ダート2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 5 フリートストリートダンサー せん5 57 J.コート 2:09.2 レコード 3-3-2-2 38.5 526
[前計不]
D.オニール 11
2 6 アドマイヤドン 牡4 57 安藤 勝己 2:09.2 ハナ 5-6-5-3 38.2 452
[+3]
松田 博資 1
3 9 ハギノハイグレイド 牡7 57 福永 祐一 2:10.0 5 7-7-8-9 38.2 516
[+4]
松田 国英 7
4 7 スターキングマン 牡4 57 V.エスピノーザ 2:10.1 1/2 9-8-7-5 38.9 480
[+6]
森 秀行 5
5 13 ディーエスサンダー 牡4 57 江田 照男 2:10.6 3 14-14-12-8 39.1 504
[-2]
藤原 辰雄 12
2003年の第4回ジャパンカップダート(GI。東京ダート2100m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.0 – 10.9 – 11.8 – 12.1 – 11.7 – 11.9 – 12.5 – 12.7 – 12.5 – 12.9 – 13.2
ラップの
累計タイム
7.0 – 17.9 – 29.7 – 41.8 – 53.5 – 1:05.4 – 1:17.9 – 1:30.6 – 1:43.1 – 1:56.0 – 2:09.2
上り 4F 51.3 – 3F 38.6

今となっては懐かしい東京ダート2100mのジャパンカップダート。海外調教馬の参戦の様子を振り返れば、ウイングアロー(1995.3.25)が制した第1回ではブラックタイアフェアー(1986.4.1)の仔Lord Sterling(ロードスターリング。1996.5.5)が番手先行から3着と頑張りましたが、クロフネ(1998.3.31)が制した第2回ではLido Palace(リドパレス。1997.9.24)など大挙5頭が出走したもののいずれも着外、イーグルカフェ(1997.2.10)が制した第3回では中山ダート1800mも響いたのか4頭出走していずれも着外……。

そうして迎えた第4回にして、ダート大国である米国の底力がついに発揮されました。スタンド及び馬場の改修により当年2003年から新装となった東京競馬場、降りしきる雨の中で行われた一戦。Fleetstreet Dancer、道中はハイペースで飛ばすカネツフルーヴ(1997.4.26)の3番手追走の先行策。東京ダートの長い直線500.1mではアドマイヤドン(1999.5.17)の強襲を受けていったん交わされながらも、決勝点、4cmのハナ差の勝負を差し返し。終わってみれば、改装後の東京ダート2100mのコースレコード2分9秒2。Fleetstreet Dancer、米国本国ではGII2着、GI3着が精一杯という馬が、当時の日本のダート最強馬を負かしたという事実。「やはり米国の懐は深い」と思ったものでした。

*

Fleetstreet Dancerの米国での走りを探すと、強豪たちと一緒に走ったGIレースの動画が見つかります。

2003年の第13回パシフィッククラシックS(米GI。デルマー・ダート10F)の結果


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 3 Candy Ride 牡4 56.2 Julie Krone 1:59.11 Ronald McAnally 2
2 2 Medaglia d’Oro 牡4 56.2 J D Bailey 3 1/4 Robert Frankel 1
3 1 Fleetstreet Dancer 牡5 56.2 Tyler Baze 7 Doug O’Neill 4
4 5 Milwaukee Brew 牡6 56.2 Edgar S Prado 2 Robert Frankel 3

2003年のパシフィッククラシックS。勝利を収めたのは亜国から移籍してきた無敗のCandy Ride。デルマー・ダート10ハロンのトラックレコード1分59秒11での圧勝劇は、3と4分の1馬身差の2着がMedaglia d’Oro(1999.4.11)であったことにより、より引き立つ結果となりました。そして更に7馬身離れた3着ではあったものの、頑張ったのがFleetstreet Dancer。これは相手が強すぎました^^;

*

Fleetstreet Dancerの第4回ジャパンカップダート制覇から20年の時が流れた2023年現在。ジャパンカップダートという名称は廃されてチャンピオンズカップとなり、開催も東京ダート2100mから阪神ダート1800m、そして中京ダート1800mと変遷を辿りました。既に国際招待競走ではなくなったチャンピオンズカップの現状からすると、レース史上、Fleetstreet Dancerによる第4回が最初で最後の海外調教馬による優勝になるのではないでしょうか。

ひとつのレースの歴史に名前を残したFleetstreet Dancer。現役引退後の消息は杳として知れませんが、せめてその勝利を記しておこうと思わせてくれた、タイム差なしの好勝負でした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

*

[Fleetstreet Dancer(1998.5.12)の主な競走成績]

  1. ジャパンカップダート(GI)
  2. マーヴィンリロイH(米GII)、グッドウッドBCH(米GII)、ネイティヴダイヴァーH(米GIII)
  3. パシフィッククラシックS(米GI)、サンアントニオH(米GII)、サンベルナルディノH(米GIII)

通算25戦5勝、2着7回、3着3回。

*

マイシンザン
マイシンザン

ここ一番で発揮される「勝負強さ」というのはどこから生み出されるのか。

 

ワイルドブラスター
ワイルドブラスター

僕らはGIレースには届きませんでしたから、永遠の謎ですね。

マイシンザン
マイシンザン

そうやなぁ。ともあれ2回目のGIレースの出走で勝利を蹄中に収めたFleetstreet Dancerは「立派」に尽きるな。