アドマイヤズーム(2022.2.28)-第76回朝日杯フューチュリティS(GI)の勝ち馬-

Result

アドマイヤズーム 牡 鹿毛 2022.2.28生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・近藤 旬子氏 栗東・友道 康夫厩舎

アドマイヤズーム(2022.2.28)の4代血統表
モーリス
鹿毛 2011.3.2
種付け時活性値:0.50【10】
スクリーンヒーロー
栗毛 2004.4.18
グラスワンダー
栗毛 1995.2.18
Silver Hawk 1979.4.20
Ameriflora 1989.1.29
ランニングヒロイン
鹿毛 1993.4.8
サンデーサイレンス 1986.3.25
ダイナアクトレス 1983.5.4
メジロフランシス
鹿毛 2001.3.18
カーネギー
鹿毛 1991.2.26
Sadler’s Wells 1981.4.11
Detroit 1977.2.24
メジロモントレー
黒鹿毛 1986.4.25
▲モガミ 1976.5.18
メジロクインシー 1981.7.1
ダイワズーム
栗毛 2009.2.8
仔受胎時活性値:1.00【12】
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:1.75【7】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン 1983.4.7
ビユーパーダンス 1983.2.26
フォルナリーナ
鹿毛 1996.5.8
仔受胎時活性値:1.00【12】
Capote
黒鹿毛 1984.3.25
種付け時活性値:0.75【11】
Seattle Slew 1974.2.15
Too Bald 1964.4.29
プレイヤーホイール
栗毛 1986.2.9
仔受胎時活性値:0.25【9】
Conquistador Cielo
鹿毛 1979.3.20
種付け時活性値:1.50【6】
Halo Reply
栗毛 1980.3.29
仔受胎時活性値:1.25【5】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Halo4×5×5、Lyphard5×5>

アドマイヤズーム(2022.2.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
モーリス
(Roberto系)
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
Capote
(Seattle Slew系)
Conquistador Cielo
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ハーツクライ
(Mountain Flower)
3.50
(【12】+【12】+【9】+【5】)
母がオープン特別勝ち馬
(No. 4-g)
4番仔
(不受胎後)

*

2024年の第76回朝日杯フューチュリティS(GI。京都芝1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 2 アドマイヤズーム 牡2 56 川田 将雅 1:34.1 2-2 33.6 468
[+2]
友道 康夫 5
2 4 ミュージアムマイル 牡2 56 C.デムーロ 1:34.5 2 1/2 3-4 33.8 494
[-2]
高柳 大輔 2
3 3 ランスオブカオス 牡2 56 吉村 誠之助 1:34.9 2 1/2 9-10 34.0 498
[-4]
奥村 豊 9
4 1 ダイシンラー 牡2 56 横山 典弘 1:35.3 2 1-1 34.9 506
[+2]
梅田 智之 12
5 8 アルテヴェローチェ 牡2 56 武 豊 1:35.4 3/4 12-13 34.4 472
[+14]
須貝 尚介 1
2024年の第76回朝日杯フューチュリティS(GI。京都芝1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.4 – 10.8 – 12.2 – 12.6 – 12.4 – 11.8 – 10.9 – 11.0
ラップの
累計タイム
12.4 – 23.2 – 35.4 – 48.0 – 1:00.4 – 1:12.2 – 1:23.1 – 1:34.1
上り 4F 46.1 – 3F 33.7

京都芝1600m、晴の良馬場、16頭立て。

○ 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)
本競走は、2歳(旧表記3歳)馬によるチャンピオン決定戦として1949年に創設された『朝日盃3 歳ステークス』を前身とする重賞競走。1991 年に牡・せん馬限定となったが、2004 年には牡・牝馬限定となった。実施距離は、創設時の1100mから1959年に1200mに延伸され、1962年以降は現行の1600mに定着している。また、2014年より中山競馬場から阪神競馬場に舞台を移して実施されている。本年は阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事に伴い、京都競馬場において1600mで実施される。
フューチュリティ(Futurity)は、「未来」「将来」を意味する英語。
朝日新聞社は、東京など全国に4 ヶ所の本社がある新聞社。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。

2024年度第7回京都競馬特別レース名解説

【朝日杯FS】(京都)アドマイヤズームが完璧なレースで2歳GI優勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI
【朝日杯FS】(京都)アドマイヤズームが完璧なレースで2歳GI優勝|ラジオNIKKEI:競馬番組

アドマイヤズーム、好発から終始番手の走りを見せ、4角では「冠名+母名の一部、素早く動く」という馬名意味の通り、逃げたダイシンラー(2022.4.1)を素早く動いて捉えると、後は白の帽子に「水色、白袖、青鋸歯形」の勝負服をまとった鞍上との二人舞台でした。先行策から地力で勝ちに行った馬にメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6、ラスト2ハロン10秒9、11秒0の脚を使われては後続は為す術なし、ですね^^;。アドマイヤズーム、10月の京都芝1600mの新馬戦4着、11月の京都芝1600mの未勝利戦1着と来て、12月の朝日杯フューチュリティSでいきなりの重賞制覇とGI勝ちを収めました。

今回の朝日杯フューチュリティSの出走前に馬柱を確認した時に1番人気のアルテヴェローチェ(2022.2.6)がモーリスの仔であったこともあり、そしてまた阪神競馬場スタンドリフレッシュ工事の影響で今年の舞台が京都芝外回りの1600mであったこともあり「淀の芝外回りはRoberto系」と思っていましたら、同じモーリスの仔でもアルテヴェローチェではなくアドマイヤズームが勝利を収めた、というところ。モーリスも京都芝外回りの1600mで行われたマイルチャンピオンシップ(GI)の勝ち馬ですね。

では、以下にアドマイヤズームの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

プレイヤーホイール 1986.2.9 2勝
|Strategic Maneuver 1991.4.17 5勝 メイトロンS(米GI) スピナウェイS(米GI) スカイラヴィルS(米GII) デムワゼルS(米GII)ほか
||ダンジグウィズウルヴス 1997.4.14 0勝
|||ダイアモンドヘッド 2003.2.12 2勝 デイリー杯2歳S(GII)2着
||Ishiguru 1998.4.24 3勝 フライングファイヴS(愛GIII)ほか
||Cat Fighter 2000.3.28 3勝 ラカニャーダS(米GII)ほか
||Wile Cat 2003.5.23 不出走
|||Shumoos 2009.1.21 3勝 サイレニアS(英GIII)ほか
|||Steady On 2019.2.15 3勝 カナディアンターフS(米GIII)2着ほか
||Lynnette 2008.2.14 2勝
|||Jennifer Lynnette 2013.4.15 4勝 ロイヤルノースS(加GIII)ほか
|Secret Psalm 1992.5.8 0勝
||Delosvientos 2003.4.15 8勝 ブルックリンH(米GII)ほか
||Heart's Song 2012.3.23 4勝 ゴールデンロッドS(米GII)3着ほか
|Micheline 1993.4.12 不出走
||ストームセイコー 2001.3.1 4勝 新潟ジャンプS(J・GIII)
|Ashford Castle 1994.4.15 7勝 アシュランドマイルS(米GIII)2着ほか
||Aspasias Tizzy 2003.2.13 1勝
|||Above The Rest 2011.4.11 9勝 チップチェイスS(英GIII)ほか
|Missionary 1995.4.6 8勝 フォートローダデイルH(米GIII)3着ほか
|フォルナリーナ 1996.5.8 3勝 報知杯4歳牝馬特別(GII)3着
||ダイワズーム 2009.2.8 4勝 スイートピーS(OP)
|||アドマイヤズーム 2022.2.28 (本馬) 朝日杯フューチュリティS(GI)

アドマイヤズームの牝系は4号族g分枝系。母ダイワズームがスイートピーS勝ち馬、祖母フォルナリーナが桜花賞トライアル3着馬と近い代にブラックタイプが見え、大伯母Strategic Maneuverが米GI2勝の活躍馬であり、活力充分という感じです。

アドマイヤズームのボトムラインを辿りますと、5代母Cold Reply(1972.1.25)からの別分枝には皐月賞(GI)とマイルチャンピオンシップを制したジェニュイン(1992.4.28)、菊花賞(GI)馬アサクサキングス(2004.3.23)の姿が見え、そしてまた7代母Reply(1951)からの別分枝には朝日杯3歳Sを制したエルウェーウィン(1990.2.24)の姿が見えます。名前を出した3頭は割合に思い出深い馬たちでして、それぞれの戦歴を想起してみれば、京都競馬場で好成績を残した馬たちでした。ジェニュインはマイルチャンピオンシップ勝ち、アサクサキングスは菊花賞と京都記念(GII)ときさらぎ賞(GIII)勝ち、エルウェーウィンは京都芝1600mの新馬戦と京都芝1800mの京都3歳S(OP)で連勝を収めて中山芝1600mの朝日杯3歳Sまでぶっこ抜いたのでした。

ジェニュイン(1992.4.28)-濁音・半濁音にてGI馬を辿る(No.5)-
ジェニュイン 牡 青鹿毛 1992.4.28生~2015.1.19没 千歳・社台フアーム生産 馬主・(有)社台レースホース 美浦・松山 康久厩舎
アサクサキングス(2004.3.23)-タイム差なしの好勝負を辿る(No.15)-
アサクサキングス 牡 鹿毛 2004.3.23生 千歳市・社台ファーム生産 馬主・田原 慶子氏 栗東・大久保 龍志厩舎
エルウェーウィン(1990.2.24)-タイム差なしの好勝負を辿る(No.22)-
エルウェーウィン 牡 黒鹿毛 1990.2.24生~2016.4.7没 愛・Ermine Holdings生産 馬主・雑古 隆夫氏 栗東・坪 憲章厩舎

冠名「アドマイヤ」の馬として、やはり友道康夫厩舎の所属で朝日杯フューチュリティSの勝ち馬であったアドマイヤマーズ(2016.3.16)以来のGI勝ち馬となったアドマイヤズーム。

(今後の青写真は)騎手とも話していますがマイル路線になると思います。NHKマイルカップに向けて組んでいきたいと思います。

【朝日杯FS】(京都)アドマイヤズームが完璧なレースで2歳GI優勝|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

アドマイヤズーム、2歳マイル王がそのまま3歳マイル王、引いては古馬を含めたマイル王へと上り詰めて行ってほしいもの。来年以降の活躍も楽しみにしたいと思います。

*

という訳で今回は朝日杯フューチュリティSで2着だった戦前2番人気馬の4代血統表も併せてアップしておきます。

ミュージアムマイル 牡 黒鹿毛 2022.1.10生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 栗東・高柳 大輔厩舎

ミュージアムマイル(2022.1.10)の4代血統表

リオンディーズ
黒鹿毛 2013.1.29
種付け時活性値:0.00【8】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
シーザリオ
青毛 2002.3.31
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
サンデーサイレンス 1986.3.25
キャンペンガール 1987.4.19
キロフプリミエール
鹿毛 1990.4.15
Sadler’s Wells 1981.4.11
Querida 1975.3.14
ミュージアムヒル
鹿毛 2015.3.15
仔受胎時活性値:1.50【6】
ハーツクライ
鹿毛 2001.4.15
種付け時活性値:1.25【13】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
アイリッシュダンス
鹿毛 1990.3.26
トニービン 1983.4.7
ビユーパーダンス 1983.2.26
ロレットチャペル
鹿毛 2003.2.19
仔受胎時活性値:0.75【11】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50【10】
Deputy Minister 1979.5.17
Mitterand 1981.2.19
サンタフェトレイル
鹿毛 1994.6.16
仔受胎時活性値:2.00【8】
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.50【22】
ハッピートレイルズ
鹿毛 1984.5.29
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:サンデーサイレンス3×4、Northern Dancer5×5>

ミュージアムマイル(2022.1.10)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リオンディーズ
(Mr. Prospector系)
ハーツクライ
(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ノーザンテースト
(Lady Angela)
4.50
(【6】+【11】+【8】+【9】)
シンコウラブリイと同牝系
(No. 4-d)
初仔

0の理論的には近い代でミニモの遺伝が多く現れる良馬であるミュージアムマイル、その馬名意味は「ニューヨーク、マンハッタンの5番街にある通り」とのこと。なお、今回の朝日杯フューチュリティSの出走16頭の内、ハーツクライをブルードメアサイアーに持つ馬は、アドマイヤズームとミュージアムマイルの2頭だけでした。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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