スターリングローズ(1997.3.20)-ただ単に書きたい馬を辿る(No.10)-

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スターリングローズ 牡 栗毛 1997.3.20生~2018.6.8没 門別町・タバタファーム生産 馬主・(株)協栄 栗東・北橋 修二厩舎

スターリングローズ(1997.3.20)の4代血統表
アフリート
栗毛 1984.4.10
種付け時活性値:1.00【12】
Mr. Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native
栗毛 1961.4.18
Native Dancer 1950.3.27
Raise You 1946
Gold Digger
鹿毛 1962.5.28
Nashua 1952.4.14
Sequence 1946
Polite Lady
鹿毛 1977.3.13
Venetian Jester
栗毛 1964.3.24
Tom Fool 1949.3.31
Venice 1958.4.11
Friendly Ways
鹿毛 1968.5.10
★Green Ticket 1959.4.16
Ways to Learn 1962.3.16
コマーズ
鹿毛 1983.4.6
仔受胎時活性値:1.25【13】
Danzig
鹿毛 1977.2.12
種付け時活性値:1.25【5】
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968.1.27
★Admiral’s Voyage 1959.3.23
Petitioner 1952
ミドルマーチ
鹿毛 1977.4.8
仔受胎時活性値:1.25【5】
Buckpasser
鹿毛 1963.4.28
種付け時活性値:1.25【13】
Tom Fool 1949.3.31
Busanda 1947
Nice Princess
栗毛 1964.3.23
仔受胎時活性値:1.00【12】
Le Beau Prince
芦毛 1952
種付け時活性値:0.75【11】
Happy Night
栗毛 1957
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Native Dancer4×5、Tom Fool4×4>

スターリングローズ(1997.3.20)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
アフリート
(Mr. Prospector系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Buckpasser
(Tom Fool系)
Le Beau Prince
(Tourbillon系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Danzig
(コマーズ)
5.00
(【13】+【5】+【12】+【6】)
全姉ゴールデンジャック
(No. 1-e)
8番仔
(不受胎後)

*

2002年の第7回プロキオンS(GIII。阪神ダート1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 スターリングローズ 牡5 56 福永 祐一 1:22.9 2-2 35.7 518
[+6]
北橋 修二 1
2 13 ヤマカツスズラン 牝5 55 池添 謙一 1:23.0 3/4 1-1 36.1 500
[+6]
池添 兼雄 5
3 5 メイショウキオウ 牡5 56 宝来 城多郎 1:23.3 2 2-2 36.3 502
[-8]
福島 勝 4
4 1 シンコウスプレンダ 牡8 57 河内 洋 1:23.8 3 5-4 36.5 494
[-12]
古賀 史生 6
5 2 キタサンチャンネル 牡4 58 吉田 稔 1:24.0 1 4-4 36.7 486
[0]
橋口 弘次郎 7
2002年の第7回プロキオンS(GIII。阪神ダート1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.6 – 11.0 – 11.4 – 11.9 – 11.7 – 12.0 – 12.3
ラップの
累計タイム
12.6 – 23.6 – 35.0 – 46.9 – 58.6 – 1:10.6 – 1:22.9
上り 4F 47.9 – 3F 36.0

*

2002年の第6回シリウスS(GIII。阪神ダート1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 スターリングローズ 牡5 58 和田 竜二 1:22.4 4-3 36.5 510
[-8]
北橋 修二 1
2 5 ダブルハピネス 牡5 52 河内 洋 1:22.5 1/2 10-9 35.7 532
[+4]
柴田 政見 5
3 10 ヤマカツスズラン 牝5 55.5 小池 隆生 1:22.5 クビ 1-1 37.0 494
[0]
池添 兼雄 4
4 7 エイシンダンズビル 牡5 54 石橋 守 1:22.8 1 3/4 3-3 36.9 500
[-10]
瀬戸口 勉 3
5 8 トシザボス 牡4 53 幸 英明 1:23.1 1 3/4 6-6 36.8 486
[-4]
鮫島 一歩 7
2002年の第6回シリウスS(GIII。阪神ダート1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.2 – 10.5 – 11.3 – 11.5 – 11.4 – 12.3 – 13.2
ラップの
累計タイム
12.2 – 22.7 – 34.0 – 45.5 – 56.9 – 1:09.2 – 1:22.4
上り 4F 48.4 – 3F 36.9

*

2002年の第2回JBCスプリント(統一GI。盛岡ダート1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
馬体重
[増減]
調教師
1 15 スターリングローズ 牡5 57 福永祐一 1:11.4 3-1 518
[+8]
北橋修二 1
2 8 ノボトゥルー 牡6 57 武豊 1:11.5 クビ 10-9 457
[+3]
森秀行 3
3 9 ノボジャック 牡5 57 蛯名正義 1:11.5 アタマ 5-7 482
[-2]
森秀行 4
4 12 ヤマカツスズラン 牝5 55 池添謙一 1:11.6 3/4 4-1 494
[0]
池添兼雄 6
5 10 ハタノアドニス 牡6 57 内田博幸 1:11.9 1.3/4 1-1 507
[-13]
高橋三郎 10

*

2003年の第15回かしわ記念(統一GII。船橋ダート1600m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 12 スターリングローズ 牡6 56 福永祐一 1:38.2 3-4-4-5 37.9 515
[-13]
北橋修二 2
2 5 ラヴァリーフリッグ 牝4 54 安藤勝己 1:38.3 3/4 5-5-4-3 38.0 495
[-1]
出川克己 8
3 3 ノボトゥルー 牡7 56 武豊 1:38.4 1/2 10-9-8-6 37.8 462
[+3]
森秀行 3
4 1 トニージェント 牡6 56 村上忍 1:38.4 アタマ 13-13-14-11 37.1 477
[-8]
村上実 9
5 14 ベルモントアクター 牡7 56 石崎隆之 1:38.5 1/2 12-12-11-9 37.5 498
[+3]
出川克己 4
2003年の第15回かしわ記念(JpnII)(ダート1600m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.1 – 11.3 – 12.1 – 12.5 – 11.9 – 12.4 – 12.7 – 13.2
ラップの
累計タイム
12.1 – 23.4 – 35.5 – 48.0 – 59.9 – 1:12.3 – 1:25.0 – 1:38.2
上り 4F 50.2 – 3F 38.3

*

2003年の第8回プロキオンS(GIII。阪神ダート1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 11 スターリングローズ 牡6 59 福永 祐一 1:23.0 5-4 36.7 520
[+5]
北橋 修二 1
2 13 ツルマルファイター 牡4 56 角田 晃一 1:23.1 1/2 12-9 36.2 472
[-2]
橋口 弘次郎 8
3 15 インタータイヨウ 牡4 57 秋山 真一郎 1:23.4 1 3/4 7-6 36.8 462
[0]
野村 彰彦 12
4 5 タイギャラント 牡6 56 池添 謙一 1:23.5 3/4 12-11 36.5 512
[0]
藤沢 則雄 13
5 14 シャドウスケイプ 牡4 56 武 幸四郎 1:23.6 クビ 15-16 36.3 454
[+6]
森 秀行 11
2003年の第8回プロキオンS(GIII。阪神ダート1400m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.0 – 10.3 – 11.1 – 12.1 – 12.3 – 12.5 – 12.7
ラップの
累計タイム
12.0 – 22.3 – 33.4 – 45.5 – 57.8 – 1:10.3 – 1:23.0
上り 4F 49.6 – 3F 37.5

*

2003年の第3回兵庫ゴールドT(統一GIII。園田ダート1400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
馬体重
[増減]
調教師
1 9 スターリングローズ 牡6 59 福永祐一 1:26.9 3-2-1 524
[-1]
北橋修二 1
2 7 ノボトゥルー 牡7 59 武豊 1:27.0 3/4 9-8-7 473
[+1]
森秀行 3
3 8 レジェンドハンター 牡6 57 安藤光彰 1:27.4 2+クビ 2-1-2 539
[+6]
高田勝良 2
4 4 サンキョウフェアー 牡4 56 赤木高太 1:27.5 3/4 8-4-4 498
[+6]
国沢利照 8
5 2 マイネルブライアン 牡6 57 藤田伸二 1:27.6 3/4 3-5-5 527
[+15]
宮徹 5

*

スターリングローズはゴールデンジャック(1991.3.31)の全弟ということで応援したくなる馬でした。スターリングローズの簡単な近親牝系図を示しておきますと、

コマーズ 1983.4.6 1勝
|ジャビラバ 1989.1.27 1勝
||ネクストタイム 1995.3.31 不出走
|||ナムラタイタン 2006.5.20 21勝 武蔵野S(GIII) 桐花賞2回 シアンモア記念2回 赤松杯3回 絆C 青藍賞 岩鷲賞 北上川大賞典 一條記念みちのく大賞典ほか
|ゴールデンジャック 1991.3.31 4勝 サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(GII) 報知杯4歳牝馬特別(GII)ほか
||サイドワインダー 1998.4.2 8勝 京都金杯(GIII) 関屋記念(GIII) 京阪杯(GIII)ほか
||セントクリスマス 2001.3.1 8勝
|||ミツバ 2012.3.28 11勝 川崎記念(JpnI) マーキュリーC(JpnIII)2回ほか
||プリンセスジャック 2010.3.9 3勝 ききょうS(OP) 桜花賞(GI)3着
|ゴールデンマザー 1994.5.4 不出走
||シルククルセイダー 2003.4.3 8勝 関越S(OP)
|スターリングローズ 1997.3.20 (本馬) 14勝 JBCスプリント(GI) かしわ記念(GII) 兵庫ゴールドT(GIII) プロキオンS(GIII)2回 シリウスS(GIII)ほか
|スターエンジェル 2004.4.6 3勝
||ミクソロジー 2019.5.4 ダイヤモンドS(GIII)ほか

ゴールデンジャックは後の東京優駿(GI)連覇騎手である四位洋文騎手に初めての重賞制覇を贈った馬です。何故かよく覚えていまして、中京芝1200mの代替開催だった報知杯4歳牝馬特別によるものでした。ゴールデンジャックはサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別も制して優駿牝馬(GI)ではチョウカイキャロル(1991.3.26)の2着。3月から5月までの間で1200mから2400mまでの重賞で3連対なのですから、それは印象に残るはずです。彼女の活躍により、輸入種牡馬アフリートが脚光を浴びたと言っても過言ではないでしょう。netkeiba.comのデータベースに依るところですが、ゴールデンジャックは大種牡馬Mr. Prospectorを直父系に持つ牝馬として、日本で初めて重賞勝ちを収めた馬でもありました。

そんなゴールデンジャックの全弟であるスターリングローズ。その成績を確認してみますと、

スターリングローズの距離別成績
距離(m) 1着 2着 3着 着外
ダート1190m 0 0 1 0
ダート1200m 1 0 0 0
ダート1400m 8 3 1 3
ダート1600m 1 0 1 2
ダート1700m 0 1 0 1
ダート1800m 3 4 0 2
芝1600m 0 1 0 0
芝1800m 1 0 0 1
芝2000m 0 1 0 2
芝2200m 0 0 1 0
芝2400m 0 0 0 1
合計 14 10 4 12

現年齢表記3歳のデビューから4歳7月までは芝ダートを織り交ぜながら走っていましたが、4歳8月のKBC杯(OP)2着以降はダートに専念しました。芝でも若草S(OP)でアグネスフライト(1997.3.2)から0秒1差の3着があったり、最後の芝出走となった4歳7月の日南特別で勝利を収めていたりしましたが、やはり本領はダートでこそ、でした。

スターリングローズの全成績
種別 1着 2着 3着 着外
ダート 13 8 3 8
1 2 1 4
合計 14 10 4 12

ダートで32回走って1着13回、2着8回、3着3回と勝率は40%超え、複勝率は75%という素晴らしい安定感。それはスターリングローズが走っていた時分「いつも勝ち負けしているな」と思ったはずです。スターリングローズ、本当に強いダートホースでした。

スターリングローズは種牡馬として血統の不思議さを思わせてくれた馬でもありました。唯一のJRA重賞勝ち産駒となったアスカクリチャン(2007.4.11)、今をときめく須貝尚介調教師に初めての古馬重賞勝ちをプレゼントした同馬は、父スターリングローズは元より母父ダイナレター(1984.3.3)という「これでもか」というダート得意血統のように見えましたが、実際にはアルゼンチン共和国杯(GII)、七夕賞(GIII)と芝のハンデ中長距離重賞を2勝。そんなアスカクリチャンは種牡馬としてダートグレード競走である浦和記念(JpnII)を制したクリノドラゴン(2018.5.7)を輩出。スターリングローズ、仔アスカクリチャン、孫クリノドラゴンと直父系3代連続で日本の重賞勝ちを収めるという、コマーシャルベースの人気種牡馬でも成すことがなかなかに難しいことを果たしました。アスカクリチャン、クリノドラゴンのオーナーである栗本家の心意気もあったにせよ、真に素晴らしいことです。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

*

[スターリングローズ(1997.3.20)の主な競走成績]

  1. JBCスプリント(統一GI)、かしわ記念(統一GII)、プロキオンS(GIII)2回、シリウスS(GIII)、兵庫ゴールドT(統一GIII)
  2. かきつばた記念(統一GIII)2回、全日本サラブレッドC(統一GIII)
  3. フェブラリーS(GI)、JBCスプリント(統一GI)、シリウスS(GIII)

通算40戦14勝、2着10回、3着4回。

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