Al Riffa(アルリファー。2020.2.18)-第134回ベルリン大賞(独GI)の勝ち馬-

Result

Al Riffa(アルリファー) 牡 鹿毛 2020.2.18生 仏国・S.A.R.L. de Chambure Haras d’Etreham, Benoit Chalmel et al.生産 馬主・Al Riffa Syndicate 愛国・Joseph Patrick O’Brien厩舎

Al Riffa(2020.2.18)の4代血統表
Wootton Bassett
鹿毛 2008.2.4
種付け時活性値:0.75【11】
Iffraaj
鹿毛 2001.1.22
Zafonic
鹿毛 1990.4.1
Gone West 1984.3.10
Zaizafon 1982.1.18
Pastorale
栗毛 1988.3.22
Nureyev 1977.5.2
Park Appeal 1982.4.9
Balladonia
鹿毛 1996.4.11
Primo Dominie
鹿毛 1982.4.15
Dominion 1972
Swan Ann 1971
Susquehanna Days
黒鹿毛 1990.4.17
Chief’s Crown 1982.4.7
Gliding By 1975.5.12
Love On My Mind
鹿毛 2012.3.25
仔受胎時活性値:1.75【7】
Galileo
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.25【13】
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki 1978.2.22
Allegretta 1978.3.10
Moments of Joy
鹿毛 2000.3.7
仔受胎時活性値:0.75【11】
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
種付け時活性値:0.50【18】
Shirley Heights 1975.3.1
Delsy 1972.3.20
My Emma
鹿毛 1993.3.19
仔受胎時活性値:1.50【6】
Marju
黒鹿毛 1988.3.12
種付け時活性値:1.00【4】
Pato
鹿毛 1982.4.15
仔受胎時活性値:0.50【10】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5、Mr. Prospector5×5、Special(♀)5×5>

Al Riffa(2020.2.18)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Wootton Bassett
(Mr. Prospector系)
Galileo
(Sadler’s Wells系)
Darshaan
(Mill Reef系)
Marju
(トライマイベスト系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Galileo 4.50
(【7】+【11】+【6】+【10】)
曾祖母がGI2勝馬
(No. 20-c)
3番仔?

*

2024年の第134回ベルリン大賞(独GI。ホッペガルテン芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 1 Al Riffa 牡4 60 Dylan Browne McMonagle 2:30.29 Joseph Patrick O’Brien 1
2 7 Narrativo 牡3 55.5 Bauyrzhan Murzabayev 5 P Schiergen 5
3 2 Best of Lips 牡6 60 Hugo Boutin 4 1/2 Andreas Suborics 6
4 5 Mr Hollywood 牡4 60 Thore Hammer Hansen アタマ Henk Grewe 3
5 6 Tunnes 牡5 60 Andrasch Starke 3 1/2 Markus Klug 4
​松島氏が共同所有のアルリファーが独G1ベルリン大賞を圧勝、凱旋門賞に弾み | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地11日、独ホッペガルテン競馬場でG1ベルリン大賞(芝2400m)が行われ、圧倒的な1番人気に推されていたアルリファーが5馬身差で圧勝した。 レースはテュネスが逃げ、最内枠から出たアルリファーはそ

ホッペガルテン芝2400m、良馬場、7頭立て。↑に引いたJRA-VAN Worldの記事でも記載がありますが、このレースからキーファーズ代表の松島正昭氏が共同所有となったAl Riffa。白の帽子に「白、鼠元禄、袖鼠縦縞」の勝負服をまとった愛国の若き俊英である21歳のディラン・ブラウン・マクモナグル騎手に御されると、道中内ラチ、と言いますか内植込沿いを淡々と先行3番手から押し進め、ホッペガルテン芝の直線550mでは逃げたTunnes(2019.4.4)を捉えてラスト300mで先頭に立つと、差し迫ろうとした唯一の3歳馬Narrativo(2021.3.6)を寄せ付けず最後は独走。ゴールポストでは5馬身差を着けていたAl Riffa、2歳時のヴィンセントオブライエンナショナルS(愛GI)以来となる1年11ヶ月ぶりの勝利はそのままGI2勝目となりました。

では、以下にAl Riffaの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

My Emma 1993.3.19 3勝 ヨークシャーオークス(英GI) ヴェルメイユ賞(仏GI)ほか
|Moments of Joy 2000.3.7 2勝
||Unity 2007.4.26 1勝 ノーブレスS(愛GIII)3着
||Eternal Bounty 2009.2.5 1勝 ギヴサンクスS(愛GIII)3着
|||Secret Protector 2018.4.12 2勝 ハンプトンコートS(英GIII)3着
||Mizzou 2011.3.28 5勝 サガロS(英GIII)2回ほか
||Love On My Mind 2012.3.25 不出走
|||Al Riffa 2020.2.18 (本馬) ベルリン大賞(独GI) ヴィンセントオブライエンナショナルS(愛GI)ほか
|Avyanna 2013.3.18 不出走
||Avya d'Or 2019.2.12 ムニシパル・デ・ビニャ・デル・マール賞(智GIII)ほか
||Deepone 2021.2.20 ベレスフォードS(愛GII)

Al Riffaの牝系は20号族c分枝系。近親の最高の活躍馬である曾祖母My Emmaはヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と芝12ハロン級の欧州牝馬GI2勝を遂げました。またAl Riffaの伯父Mizzouはアスコット芝15ハロン209ヤードの長距離戦であるサガロSを連覇したステイヤーでした。Al Riffaは父Wootton Bassettが仏国の芝1400mの2歳GIであるジャン・リュック・ラガルデール賞(仏GI)の勝ち馬ということで、ベルリン大賞の芝2400mという距離が不安視される向きもありましたが、ボトムラインからは距離をこなせる下地を持ち合わせていました。そしてまたMy Emmaからの別分枝には昨年2023年のベレスフォードSを制した、Study of Man(2015.4.9)産駒のDeeponeがいます。

*

ちょうど1年ほど前、23年8月15日にフランスのドーヴィル競馬場で行われたG2ギョームドルナノ賞。4分の3馬身差2着に敗れたのだが、勝った馬の名前は「エースインパクト」。デビューから6戦無敗で仏ダービー、凱旋門賞を制し、引退した名馬が現役生活で最も苦戦した(着差をつけられなかった)相手がアルリファーだった。

「昨年の凱旋門賞馬を最も苦しめた馬」アルリファーと武豊騎手のコンビ…挑戦にワクワク! – 海外 | 競馬 : 日刊スポーツ

引き合いに出される相手がAce Impact(2020.2.13)となりますと、Al Riffaの地力の確かさを思わされます。

併せて前走のエクリプスS(英GI)では最後方から強襲でCity of Troy(2021.3.7)と1馬身差2着ということで、欧州でもトップクラスの能力を持つ古馬であることは間違いないところ。

21世紀に入ってからのベルリン大賞の勝ち馬にはマリエンバード(1997.5.26)、デインドリーム(2008.5.7)、Torquator Tasso(2017.4.21)、Alpinista(2017.2.16)という後の凱旋門賞(仏GI)勝ち馬の姿も見えます。

日本に輸入された凱旋門賞馬を辿る(其の漆)-パントレセレブル(1994.3.17)&マリエンバード(1997.5.26)-
パントレセレブル(Peintre Celebre) 牡 栗毛 1994.3.17生 米国・Allez France Stables生産 馬主・Daniel Wildenstein 仏国・Andre Fabre厩舎マリエンバード(Marienbard) 牡 鹿毛 1997.5.26生 愛国・Saif Ali生産 馬主・Godolphin Racing 英国・Michael Jarvis厩舎→Saeed bin Suroor厩舎
デインドリーム(2008.5.7)-凱旋門賞(仏GI)が100回を迎えるに当たり(No.10)-
デインドリーム(Danedream) 牝 鹿毛 2008.5.7生 独国・Gestut Brummerhof生産 馬主・Gestut Burg Eberstein & T.Yoshida 独国・Peter Schiergen厩舎
Torquator Tasso(2017.4.21)-第100回凱旋門賞(仏GI)の勝ち馬-
Torquator Tasso(トルカータータッソ) 牡 栗毛 2017.4.21生 独国・Paul H Vandeberg生産 馬主・Gestut Auenquelle 独国・Marcel Weiss厩舎
Alpinista(2017.2.16)-第101回凱旋門賞(仏GI)の勝ち馬-
Alpinista(アルピニスタ) 牝 芦毛 2017.2.16生 英国・Miss K. Rausing生産 馬主・Miss K. Rausing 英国・Sir Mark Prescott Bt厩舎

Al Riffa、武豊騎手と松島オーナーの「夢」を叶えてくれるでしょうか。今後を楽しみに見守りたいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

武豊騎手とのコンビで凱旋門賞へ…アルリファーがベルリン大賞を圧勝 | キーファーズサロン
在仏記者・沢田康文氏による海外馬情報のコラムです。  武豊騎手との凱旋門賞制覇を目指す松島オーナーがクールモアと共同所有するアルリファーが、11日の独G1ベルリン大賞に出走。単勝1倍台の圧倒的な人気に推されると道中3番手から、直線は鋭い反応...
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