Facteur Cheval(ファクトゥールシュヴァル) せん 鹿毛 2019.3.22生 愛国・McCracken Farms生産 馬主・Team Valor International & Gary Barber 仏国・J Reynier厩舎
Ribchester 鹿毛 2013.3.24 種付け時活性値:1.25【5】 |
Iffraaj 鹿毛 2001.2.22 |
Zafonic 鹿毛 1990.4.1 |
Gone West 1984.3.10 |
Zaizafon 1982.1.18 | |||
Pastorale 栗毛 1988.3.22 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Park Appeal 1982.4.9 | |||
Mujarah 鹿毛 2008.5.21 |
Marju 黒鹿毛 1988.3.12 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | |
Flame of Tara 1980.4.20 | |||
Tanaghum 鹿毛 2000.3.15 |
Darshaan 1981.4.18 | ||
Mehthaaf 1991.2.3 | |||
Jawlaat 鹿毛 2013.2.2 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
Shamardal 鹿毛 2002.3.27 種付け時活性値:0.50【10】 |
Giant’s Causeway 栗毛 1997.2.14 |
Storm Cat 1983.2.27 |
Mariah’s Storm 1991.4.1 | |||
Helsinki 鹿毛 1993.5.25 |
Machiavellian 1987.1.31 | ||
Helen Street 1982.4.4 | |||
Riqa 黒鹿毛 2008.2.13 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Dubawi 鹿毛 2002.2.7 種付け時活性値:1.25【5】 |
Dubai Millennium 1996.3.20 | |
Zomaradah 1995.2.21 | |||
Thamarat 黒鹿毛 2003.2.14 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Anabaa 鹿毛 1992.3.13 種付け時活性値:0.50【10】 |
||
Al Ishq 栗毛 1997.4.30 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Nureyev4×5×5、Mr. Prospector5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Ribchester (Mr. Prospector系) |
Shamardal (Storm Cat系) |
Dubawi (Mr. Prospector系) |
Anabaa (Danzig系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Ribchester | 4.50 (【5】+【4】+【4】+【5】) |
Santiagoと同牝系 (No. 9-h) |
2番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | Facteur Cheval | せん5 | 57 | Maxime Guyon | 1:45.91 | J Reynier | 8 |
2 | 15 | ナミュール | 牝5 | 55 | Cristian Demuro | 短アタマ | 高野 友和 | 9 |
3 | 4 | ダノンベルーガ | 牡5 | 57 | Joao Moreira | 3/4 | 堀 宣行 | 7 |
4 | 10 | Measured Time | 牡4 | 57 | William Buick | 1/2 | Charlie Appleby | 1 |
5 | 5 | ドウデュース | 牡5 | 57 | 武 豊 | 1 | 友道 康夫 | 2 |
メイダン芝1800m、良馬場、16頭立て。賞金総額500万米ドル、1着賞金290万米ドルという、世界の競馬でベスト15に入る高額賞金レースであるドバイターフ。正直に申し上げれば、ドウデュース(2019.5.7)を始めとする日本馬3頭のいずれかが勝利を収めるであろうと思っていました。が、そうは問屋が卸さないのが勝負の厳しさ。2022年10月のパース賞(仏GIII)以来勝利から遠ざかっていた仏国調教馬Facteur Cheval、この大一番で1年5ヶ月ぶりの勝利を果たすと共にGI初制覇を遂げたのでした。
Facteur Chevalは勝利からは遠ざかっていたものの、ドバイターフより前の4走でもGIばかり走っており、
- イスパーン賞(仏GI)
→Anmaat(2018.2.19)から「短クビ」「ハナ」差の3着 - サセックスS(英GI)
→Paddington(2020.4.2)から「1と2分の1馬身」差の2着 - ムーラン・ド・ロンシャン賞(仏GI)
→Sauterne(2020.2.13)から「1馬身」「2分の1馬身」差の3着 - クイーンエリザベス2世S(英GI)
→Big Rock(2020.2.8)から「6馬身」差の2着
と好戦していました。前走クイーンエリザベス2世Sのロックオブジブラルタル(1999.3.8)の跡取り息子との勝負は差が着きましたが、それでもいつでも良い走りをしていることには相違なく、ドバイターフの勝利により14戦6勝、2着4回、3着3回、4着1回と、日本風であれば14戦中13戦は馬券圏内に入る堅実馬です。
という訳で、Facteur Chevalの近親活躍馬を恣意的にピックアップした牝系図で示しますと、
Al Ishq 1997.4.30 1勝 |Thamarat 2003.2.14 1勝 ||Riqa 2008.2.13 2勝 |||Jawlaat 2013.2.2 不出走 ||||Facteur Cheval 2019.3.22 (本馬) ドバイターフ(UAE・GI) パース賞(仏GIII) |||Tantheem 2015.3.25 4勝 モートリー賞(仏GIII) プティクヴェール賞(仏GIII) カブール賞(仏GIII) ||ワディハッタ 2012.5.2 2勝 |||Santiago 2017.3.11 3勝 愛ダービー(GI) クイーンズヴァーズ(英GII)ほか |Tamayuz 2005.3.1 5勝 ジャック・ル・マロワ賞(仏GI) ジャンプラ賞(仏GI) フォンテーヌブロー賞(仏GIII) |Muhawalah 2011.3.5 1勝 ||Eshaada 2018.5.5 3勝 ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズS(英GI)ほか
主に欧州で継承されている9号族h分枝系。近親にSantiago、Tamayuz、EshaadaというGI馬が見える活力のある牝系。Facteur Chevalの高祖母Al Ishqは2001年のジョッケクルブ賞(仏GI)勝ち馬Anabaa Blue(1998.4.12)の半姉です。ということはUrban Sea(1989.2.18)やGalileo(1998.3.30)、Sea The Stars(2006.4.6)とも同牝系ですね。
強豪相手のドバイターフを勝ち切ったFacteur Cheval。せん馬のドバイターフ優勝ということでは、Lord North(2016.2.9)の2021年から2023年の3連覇に続く4年連続となりました。Lord Northの連覇は途切れてしまいましたが、Facteur Chevalは来年、再来年も楽しみが続きます。ジャスタウェイ(2009.3.8)の1分45秒52、Lord North&パンサラッサ(2017.3.1)の1分45秒77に続く、史上3位の1分45秒91で制したFacteur Cheval。2019年生まれ世代のせん馬の未来に幸多からんことを。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。