サンライズアース 牡 栗毛 2021.2.6生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)ライフハウス 栗東・石坂 公一厩舎
レイデオロ 鹿毛 2014.2.5 種付け時活性値:1.50【6】 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
ラドラーダ 青鹿毛 2006.4.15 |
シンボリクリスエス 黒鹿毛 1999.1.21 |
Kris S. 1977.4.25 | |
Tee Kay 1991.2.9 | |||
レディブロンド 鹿毛 1998.3.20 |
Seeking the Gold 1985.4.7 | ||
ウインドインハーヘア 1991.2.20 | |||
シャンドランジュ 青鹿毛 2013.4.18 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
マンハッタンカフェ 青鹿毛 1998.3.5 種付け時活性値:1.50【14】 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
サトルチェンジ 黒鹿毛 1988.4.2 |
Law Society 1982.2.16 | ||
Santa Luciana 1973.4.4 | |||
ハルーワソング 栗毛 1996.5.15 仔受胎時活性値:2.00【16】 |
◆Nureyev 鹿毛 1977.5.2 種付け時活性値:0.50【18】 |
Northern Dancer 1961.5.27 | |
Special 1969.3.28 | |||
Morn of Song 鹿毛 1988.3.20 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Blushing Groom 栗毛 1974.4.8 種付け時活性値:1.25【13】 |
||
Glorious Song 鹿毛 1976.4.22 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
<5代血統表内のクロス:Nureyev3×5、Mr. Prospector4×5(父方)、Halo4×5(母方)>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
レイデオロ (Mr. Prospector系) |
マンハッタンカフェ (サンデーサイレンス系) |
◆Nureyev (Northern Dancer系) |
Blushing Groom (Red God系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
レイデオロ | 6.25 (【7】+【16】+【7】+【11】) |
半兄セラフィックコール (No. 12-c) |
3番仔 (2連産目) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | サンライズアース | 牡3 | 57 | M.デムーロ | 2:12.0 | 9-9-1-1 | 35.0 | 542 [+4] |
石坂 公一 | 7 | |
2 | 2 | ジューンテイク | 牡3 | 57 | 岩田 望来 | 2:12.3 | 1 1/2 | 7-7-8-7 | 34.4 | 488 [+6] |
武 英智 | 3 |
3 | 3 | メリオーレム | 牡3 | 57 | 西村 淳也 | 2:12.8 | 3 | 5-5-6-6 | 35.2 | 492 [+10] |
友道 康夫 | 1 |
4 | 6 | ジンセイ | 牡3 | 57 | 武 豊 | 2:12.8 | クビ | 3-3-4-3 | 35.3 | 490 [+2] |
庄野 靖志 | 5 |
5 | 5 | カーメルタザイト | 牡3 | 57 | 北村 友一 | 2:12.9 | 1/2 | 8-8-9-9 | 34.8 | 466 [+6] |
安田 翔伍 | 8 |
1F毎の ラップ |
12.6 – 10.6 – 11.3 – 12.7 – 13.0 – 13.3 – 12.0 – 11.5 – 11.2 – 11.8 – 12.0 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.6 – 23.2 – 34.5 – 47.2 – 1:00.2 – 1:13.5 – 1:25.5 – 1:37.0 – 1:48.2 – 2:00.0 – 2:12.0 |
上り | 4F 46.5 – 3F 35.0 |
阪神芝2200m、晴の良馬場、10頭立て。今年2024年は第1回阪神の初日最初の特別レースに割り当てられた、3歳馬による芝中距離のリステッド競走。
○ すみれステークス(L)
すみれは、スミレ属の多年草。春に花柄を出し、濃紫色の花を横向きに咲かせる。名は、花の形が墨入れに似ていることに由来する。阪神競馬場がある兵庫県宝塚市の市花として も有名。花言葉は「誠実」「謙虚」「小さな幸せ」。
21世紀に入ってからの勝ち馬にはキングカメハメハの名前が見えるすみれS、その2024年の一戦を制したのはキングカメハメハの直孫で戦前7番人気だったサンライズアース。2023年10月の京都芝2000mの新馬戦を7番人気で制した後、12月のホープフルS(GI)は出走取消となり、4ヶ月ぶりの実戦となったのがすみれS。うーん、これはなかなか「魅せる」走りだったのではないでしょうか。レースは入りの600mこそ34秒5だったものの、800m通過47秒2(12秒7)、1000m通過1分0秒2(13秒0)。1200m通過1分13秒5(13秒3)と緩いラップが続いたところで、後方2番手追走だったサンライズアースとミルコ・デムーロ騎手が外からマクって行くと1400m通過1分25秒5(12秒0)時点では既に先頭。素人目には「これは勝てば褒められるレースやけれど、果たしてどうか」と思って見ていましたら、阪神芝内回りAコースの直線356.5mでも馬人の勢いは全く止まらず。サンライズアース、最後の200mを切ってデムーロ騎手から激励のムチが飛ぶと、差し迫ったジューンテイク(2021.3.27)に1と2分の1馬身差を着けたところが決勝点。新馬、すみれS共に7番人気での勝利ではありましたが、今回の勝ちっぷりからは「強い」と思わされたサンライズアース、負け無しの2戦2勝でクラシック候補に名乗り出ました。そうしてデムーロ騎手は「らしさ」を見せられた好騎乗でしたm(_ _)m
サンライズアースの父レイデオロは2021年生まれ世代が初年度産駒であり、サンライズアースが初めてのリステッド競走勝ち馬となりました。レイデオロは自身が東京優駿(GI)、天皇賞・秋(GI)の勝ち馬であり、その父キングカメハメハ、母方がウインドインハーヘアの分枝系、併せてサンデーサイレンスを持たない血統構成と来れば、種牡馬としても人気にならない訳がありません。初年度の種付頭数は196頭であり産駒数130頭の内の1頭がサンライズアースです。
ただ、現在までのレイデオロ産駒は気性の難しさを指摘されたり、牡駒のみが勝ち上がり牝駒の勝利が無かったり、ウインドインハーヘアの牝馬クロスを狙ってみれば仔が小ぶりに出たりと、馬産のデリケートなところが現れている模様。東京優駿で2着に負かして種牡馬としても同期デビューとなったスワーヴリチャード(2014.3.10)が既にGI勝ち産駒レガレイラ(2021.4.12)を送り込んで躍進したのとは対照的ではありますが、サンライズアースがレイデオロ産駒の巻き返しの旗頭になって欲しいもの。藤沢和雄調教師に「ダービートレーナー」の称号を贈ってくれたレイデオロは印象深い馬でしたので、なお一層です。
すみれSの勝ち方が印象に残るものだったサンライズアース、その馬名意味は「冠名+地球」ということです。冠名「サンライズ」の(株)ライフハウスは、2024年のクラシック候補としてサンライズジパング(2021.3.16)もいます。
サンライズジパングは「右トモに違和感」で弥生賞(GII)を回避ということですが、サンライズアースとサンライズジパング、「これから」を期待したい若駒2頭です。
*
ナナオ 牝 鹿毛 2021.4.16生 平取町・二風谷ファーム生産 馬主・増田 和啓氏 栗東・小栗 実厩舎
ロードカナロア 鹿毛 2008.3.11 種付け時活性値:1.00【12】 |
キングカメハメハ 鹿毛 2001.3.20 |
Kingmambo 鹿毛 1990.2.19 |
Mr. Prospector 1970.1.28 |
Miesque 1984.3.14 | |||
マンファス 黒鹿毛 1991.2.23 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | ||
Pilot Bird 1983.2.9 | |||
レディブラッサム 鹿毛 1996.3.4 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
サラトガデュー 鹿毛 1989.4.3 |
Cormorant 1974.4.21 | ||
Super Luna 1982.4.5 | |||
バイザディンプル 栗毛 2016.1.30 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
オルフェーヴル 栗毛 2008.5.14 種付け時活性値:1.75【7】 |
ステイゴールド 黒鹿毛 1994.3.24 |
サンデーサイレンス 1986.3.25 |
ゴールデンサッシュ 1988.4.23 | |||
オリエンタルアート 栗毛 1997.5.12 |
メジロマックイーン 1987.4.3 | ||
エレクトロアート 1986.3.29 | |||
バイザスポーツ 黒鹿毛 2000.4.25 仔受胎時活性値:1.75【15】 |
Devil’s Bag 鹿毛 1981.2.19 種付け時活性値:0.50【18】 |
Halo 1969.2.7 | |
Ballade 1972.3.10 | |||
Final Accord 栗毛 1989.5.1 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
D’Accord 鹿毛 1979.3.9 種付け時活性値:0.25【9】 |
||
Adelaide’s Lament 鹿毛 1975.5.4 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
<5代血統表内のクロス:Halo4×5(母方)、Secretariat5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
ロードカナロア (Mr. Prospector系) |
オルフェーヴル (サンデーサイレンス系) |
Devil’s Bag (Halo系) |
D’Accord (Bold Ruler系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
オルフェーヴル (オリエンタルアート) |
4.50 (【4】+【15】+【10】+【13】) |
祖母が米GI馬 (No. 31) |
初仔 |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ナナオ | 牝3 | 56 | 和田 竜二 | 1:09.4 | 2-2 | 35.1 | 422 [0] |
小栗 実 | 2 | |
2 | 8 | ピューロマジック | 牝3 | 55 | 松山 弘平 | 1:09.8 | 2 1/2 | 1-1 | 35.7 | 450 [+6] |
安田 隆行 | 3 |
3 | 3 | スピリットガイド | 牡3 | 57 | 岩田 康誠 | 1:10.0 | 1 | 8-8 | 35.0 | 516 [-8] |
手塚 貴久 | 7 |
4 | 11 | ミルテンベルク | 牡3 | 57 | 藤岡 康太 | 1:10.2 | 1 1/4 | 10-10 | 34.7 | 476 [0] |
武 英智 | 4 |
5 | 9 | ゼルトザーム | 牡3 | 58 | 池添 謙一 | 1:10.3 | 1/2 | 8-8 | 35.3 | 466 [+2] |
加用 正 | 9 |
1F毎の ラップ |
12.1 – 11.0 – 11.0 – 11.1 – 11.7 – 12.5 |
---|---|
ラップの 累計タイム |
12.1 – 23.1 – 34.1 – 45.2 – 56.9 – 1:09.4 |
上り | 4F 46.3 – 3F 35.3 |
阪神芝1200m、小雨の重馬場、11頭立て。近年は第1回阪神開催に定着した3歳馬による短距離戦。
○ マーガレットステークス(L)
マーガレット(Marguerite)は、カナリア諸島原産のキク科の多年草。晩春から夏にかけ、一般に中央が黄色で周囲が白色の花をつける。花言葉は「心に秘めた恋」「貞節」。
マーガレットS、私が競馬を見始めた頃は5月の京都開催に割り当てられていましたので「晩春から夏にかけ」というマーガレットの最盛期に合っていましたが、どんどん前倒しになって今は2月の競走です。あぁ、ドミナスクリスタル(1990.2.25)-フジノマッケンオー(1991.3.11)の半姉-がマーガレットSを制したのも31年前ですか。それは時が流れました^^;
という訳で2024年のマーガレットSを制したのはスプリントの距離に戻って来たナナオ。和田竜二騎手と共に好スタートを見せ、ピューロマジック(2021.2.18)の番手に付けて内ラチ沿いの最短距離を追走。重のコンディションで刻まれた入りの600mは34秒1。軽快な逃げを見せたピューロマジックが良い感じで4角を回った時には、既にナナオの鞍上・和田騎手の闘魂注入は始まっていました。そうして阪神芝内回りAコースの直線356.5mを迎えると、右ムチを揮った和田騎手に応えて、茶色の頭巾を着けた鹿毛馬が一歩一歩差を詰めました。軽やかなピッチ走法を見せたナナオ、重馬場をいとやせず鋭く伸び続け、決勝点では2着に2馬身半差の快勝。ナナオ、サスガに函館2歳S(GIII)でゼルトザーム(2021.2.18)に続く2着にして、もみじS(OP)の勝ち馬というところを見せてくれました。
その本領を発揮するのはやはり短距離ということを改めて感じさせたナナオのマーガレットS勝ち。父ロードカナロア、母父オルフェーヴルという2008年生まれ世代のJRA顕彰馬2頭の血を受け継ぐ牝馬の進路も楽しみにしたいと思います。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。