ジャスティンパレス(2019.4.12)-第167回天皇賞・春(GI)の勝ち馬-

Result

ジャスティンパレス 牡 青鹿毛 2019.4.12生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・三木 正浩氏 栗東・杉山 晴紀厩舎

ジャスティンパレス(2019.4.12)の4代血統表

ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.00【16】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.510
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963.3.16
Highclere 1971.4.9
パレスルーマー
鹿毛 2003.3.25
仔受胎時活性値:1.75【15】
Royal Anthem
鹿毛 1995.4.2
種付け時活性値:1.75【7】
Theatrical
黒鹿毛 1982.3.13
Nureyev 1977.5.2
ツリーオブノレッジ 1977.3.2
In Neon
鹿毛 1982.3.1
Ack Ack 1966.2.24
Shamara 1973
Whisperifyoudare
鹿毛 1997.2.9
仔受胎時活性値:1.25【5】
Red Ransom
鹿毛 1987.3.31
種付け時活性値:0.25【9】
Roberto 1969.3.16
アラビア2 1977.5.6
Stellar Affair
芦毛 1990.5.4
仔受胎時活性値:1.50【6】
Skywalker
黒鹿毛 1982.3.4
種付け時活性値:1.75【7】
Fawn and Hahn
芦毛 1986.2.18
仔受胎時活性値:0.75【3】

<5代血統表内のクロス:Hail to Reason4×5、Northern Dancer5×5>

ジャスティンパレス(2019.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
Royal Anthem
(Nureyev系)
Red Ransom
(Roberto系)
Skywalker
(Intent系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Royal Anthem
(Source Sucree)
5.25
(【15】+【5】+【6】+【3】)
半兄がベルモントS勝ち馬
(No. 2-s)
10番仔
(4連産目)

*

2023年の第167回天皇賞・春(GI。京都芝3200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ジャスティンパレス 牡4 58 C.ルメール 3:16.1   8-7-7-4 34.9 472
[0]
杉山 晴紀 2
2 7 ディープボンド 牡6 58 和田 竜二 3:16.5 2 1/2 5-4-3-2 35.6 504
[-10]
大久保 龍志 5
3 16 シルヴァーソニック 牡7 58 D.レーン 3:16.7 1 13-12-11-9 35.1 462
[前計不]
池江 泰寿 6
4 12 ブレークアップ 牡5 58 松山 弘平 3:16.9 1 1/4 9-9-9-6 35.5 496
[+2]
吉岡 辰弥 7
5 14 マテンロウレオ 牡4 58 横山 典弘 3:17.0 クビ 9-8-5-4 35.9 474
[-2]
昆 貢 8
2023年の第167回天皇賞・春(GI。京都芝3200m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.3 – 10.8 – 11.9 – 12.1 – 12.6 –
12.0 – 12.0 – 12.6 – 12.8 – 12.9 –
13.3 – 13.2 – 12.3 – 11.9 – 11.5 –
11.9
ラップの
累計タイム
12.3 – 23.1 – 35.0 – 47.1 – 59.7 –
1:11.7 – 1:23.7 – 1:36.3 – 1:49.1 – 2:02.0 –
2:15.3 – 2:28.5 – 2:40.8 – 2:52.7 – 3:04.2 –
3:16.1
上り 4F 47.6 – 3F 35.3

3年ぶりに淀に戻って来た「春の盾」はアクシデントが重なりました。京都芝3200m、曇の稍重馬場、17頭立ての一戦、逃げたアフリカンゴールド(2015.3.26)、そして道中で先頭を奪った防衛王者タイトルホルダー(2018.2.10)の2頭が競走中止。2頭共にビックリするような止まり方では無かったように見えましたので、大丈夫とは思いますが、まずは無事を祈るばかりです。

そんな波乱のレースを制したのは前走阪神大賞典(GII)を制して臨んだジャスティンパレス。下見所の映像を見ていた際に「後肢がよく動いているな。具合、本当に良さそう」と感じたのですが、前が難しい競馬となった中、道中中団待機からずっと落ち着いて走っていたジャスティンパレス。1枠1番からの発馬で最初は内ラチ沿いを駆けていたジャスティンパレス、1マイルを通過したあたりでじわっと外目に持ち出しました。ずっとディープボンド(2017.2.18)をマークするような形を取り、馬場の良いところを気持ち良さげに走っていたジャスティンパレス。向こう正面のアフリカンゴールドの後退、3角から4角に掛けてのタイトルホルダーの失脚の影響を受けること無く、直線では外から鋭脚を発揮。先に抜け出していたディープボンドの「三度目の正直」をねじ伏せるようにして伸びたジャスティンパレス、決勝点では2と2分の1馬身を着けての完勝。新装となった京都競馬場の初めてのGIレースにおいて、ジャスティンパレス自身のGI初勝利を遂げると共に、オーナーである三木正浩氏にもGI初制覇を贈ることになりました。

*

ジャスティンパレスの勝利により種牡馬ディープインパクトは産駒の天皇賞・春優勝が4度目となり、ステイゴールドと並んで天皇賞・春の最多勝利種牡馬となりました。ディープインパクト産駒はフィエールマン(2015.1.20)2回、ワールドプレミア(2016.2.1)、そしてジャスティンパレス。ステイゴールド産駒はフェノーメノ(2009.4.20)2回、ゴールドシップ(2009.3.6)、そしてレインボーライン(2013.4.1)。なお、ジャスティンパレスの鞍上を務められたクリストフ・ルメール騎手は、京都開催の天皇賞・春を3連勝という結果でもありました。

第159回天皇賞・春(GI)の勝ち馬-フィエールマン(2015.1.20)+α-
フィエールマン 牡 鹿毛 2015.1.20生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・手塚貴久厩舎グローリーヴェイズ 牡 黒鹿毛 2015.3.2生 洞爺湖・レイクヴィラファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 美浦・尾関知人厩舎
第161回天皇賞・春(GI)の勝ち馬-フィエールマン(2015.1.20)-
フィエールマン 牡 鹿毛 2015.1.20生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・手塚貴久厩舎
ワールドプレミア(2016.2.1)-第163回天皇賞・春(GI)の勝ち馬-
ワールドプレミア 牡 黒鹿毛 2016.2.1生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・大塚亮一氏 栗東・友道康夫厩舎

では、以下にジャスティンパレスのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

パレスルーマー 2003.3.25 5勝
|パレスマリス 2010.5.2 7勝 ベルモントS(米GI) メトロポリタンH(米GI)含む米Gレース6勝
|アイアンバローズ 2017.2.2 現役 阪神大賞典(GII)2着 ステイヤーズS(GII)2着
|ジャスティンパレス 2019.4.12 (本馬) 天皇賞・春(GI) 阪神大賞典(GII) 神戸新聞杯(GII)

米国で継承されている2号族s分枝系。ジャスティンパレスの半兄パレスマリスは名馬Curlin(2004.3.25)の初年度産駒であり、産駒として初めてGI勝ちを収めた馬。ベルモントS、メトロポリタンHの他にガルフストリームパークH(米GII)、ニューオーリンズH(米GII)、ジムダンディS(米GII)、ウェストチェスターS(米GIII)も制している活躍馬でした。また今回の天皇賞・春で一緒に走ったアイアンバローズは父にオルフェーヴル(2008.5.14)を持つ半兄です。

*

2023年に4歳を迎えた2019年生まれ世代イクイノックス(2019.3.23)ドウデュース(2019.5.7)を両巨塔として各路線に強い馬が揃っているジェネレーションと思います。所謂SMILE区分における、Extendedのカテゴリーで真価を発揮し始めたジャスティンパレスも、走りぶりを見るにつけ相当に強い。ジャスティンパレスは神戸新聞杯で2200mの距離も制していますので、Longのカテゴリーでも王者足り得る馬でしょう。まま単純に春の古馬長距離路線でよくある天皇賞・春から宝塚記念(GI)の連勝を思うところですが、ジャスティンパレス、強い世代の強豪馬の一角として次走以降も楽しみになりました。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#タイトルホルダーについて、レース前に入念なウォーミングアップを施そうとする横山和生騎手をご覧になった安藤勝己さんが「気になる」と伝えられていたのは「サスガ」と思いました。やはり馬乗りで無いと見切れないことだ、と。




【天皇賞・春】競走中止のタイトルホルダーは「右前肢ハ行」 アフリカンゴールドは「心房細動」 | 競馬ニュース - netkeiba
◇G1天皇賞・春(2023年4月30日 京都芝3200メートル) 新装なった京都で最初のG1となった天皇賞・春は、ジャスティンパレス(牡4=杉山晴)が制し、G1初制覇を飾った。 連覇を狙ったタイトル… No.1競馬情報サイト「netkeib...
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