The Punisher(2019.7.28)-第135回カルロス・ペレグリーニ国際大賞(亜GI)の勝ち馬-

Result

The Punisher(ザパニッシャー) 牡 黒鹿毛 2019.7.28生 亜国・El Angel de Venecia Srl生産 馬主・Haras El Angel De Venecia 亜国・Carlos D Etchechoury厩舎

The Punisher(2019.7.28)の4代血統表
Cityscape(GB)
栗毛 2006.2.2
種付け時活性値:1.125【12.5】
Selkirk
栗毛 1988.2.19
Sharpen Up
栗毛 1969.3.17
エタン 1961.3.14
Rocchetta 1961
Annie Edge
栗毛 1980.3.24
Nebbiolo 1974
Friendly Court 1971
Tantina
栗毛 2000.2.5
★Distant View
栗毛 1991.5.9
Mr. Prospector 1970.1.28
Seven Springs 1982.4.19
Didina
栗毛 1992.1.11
Nashwan 1986.3.1
Didicoy 1986.4.8
O.k. Angie(ARG)
鹿毛 2010.7.15
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Orpen(USA)
鹿毛 1996.5.20
種付け時活性値:1.375【13.5】
Lure
鹿毛 1989.5.14
Danzig 1977.2.12
Endear 1982.3.26
Bonita Francita
鹿毛 1987.5.10
Devil’s Bag 1981.2.19
Raise the Standard 1978.3.31
Angie Oakley(USA)
鹿毛 2004.3.31
仔受胎時活性値:1.375【5.5】
Mr. Greeley(USA)
栗毛 1992.5.2
種付け時活性値:0.75【11】
Gone West 1984.3.10
Long Legend 1978.4.26
Regal Angela(USA)
芦毛 1995.2.9
仔受胎時活性値:2.00(0.00)【8】
Regal Intention(CAN)
黒鹿毛 1985.4.6
種付け時活性値:0.25【9】
Dancing Angela(USA)
芦毛 1973
仔受胎時活性値:1.25【21】

<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5、Danzig5×4>

The Punisher(2019.7.28)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cityscape
(エタン系)
Orpen
(Danzig系)
Mr. Greeley
(Mr. Prospector系)
Regal Intention
(Northern Dancer系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Orpen
(O.k. Angie)
6.625 or 4.625 or 2.625 遡ればディープサマーと同牝系
(No. 14-c)
3番仔?
(2連産目?)

*

2022年の第135回カルロス・ペレグリーニ国際大賞(亜GI。サンイシドロ芝2400m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 The Punisher 牡3 53.5 Martin J Valle 2:24.47 Carlos D Etchechoury 8
2 4 El Musical 牡3 55 Juan C Villagra 3/4 Miguel Cafere 4
3 8 El Cid Campeador 牡3 53.5 Kevin Banegas 4 Pablo D Falero Moris 6
4 13 Don Tigre 牡4 59.5 Brian R Enrique 短アタマ Carlos D Etchechoury 7
5 7 Irwin 牡4 59.5 Rodrigo G Blanco クビ Ricardo A Cardon 5

2022年の第135回カルロス・ペレグリーニ国際大賞。今年は「グラァンプレミオォ!!カルロッスペレグリィーニィ!!」という感じの実況アナウンサーの方の控えめな叫びが聞けた「南米の凱旋門賞」。3歳馬9頭、4歳馬3頭、5歳馬1頭、6歳馬2頭という出走15頭いずれも亜国馬となったサンイシドロ芝2400mの一戦、数の原理が働いた訳ではないでしょうけれど、3歳馬による1着から3着まで独占の結果。そんな中で勝利を収めたのは全体の8番人気、3歳馬9頭の中では4番目の人気だったThe Punisher。道中5、6番手につけて流れに乗ると、同じような位置の前方内側にいたEl Musical(2019.7.29)と共に直線で抜け出し。サンイシドロ芝の長い直線、外の黒鹿毛に赤い帽子と赤い勝負服、内の黒鹿毛に黄色のブリンカー、白い帽子と青の勝負服の叩き合い。ゴール地点、4分の3馬身差振り切ったのは外のThe Punisher。The PunisherはGレース初勝利がカルロス・ペレグリーニ国際大賞となりました。終わってみれば、昨年2021年の第134回を制したVillage King(2014.8.30)と同じハラス・エル・アンヘル・デ・ベネチアの勝負服、鞍上も同じマーティン・J.ヴァーリ騎手、調教師もエチェチョーリー家のカルロス・D.エチェチョーリー師という結末でした。

Village King(2014.8.30)-第134回カルロス・ペレグリーニ国際大賞(亜GI)の勝ち馬-
Village King(ヴィレッジキング) 牡 鹿毛 2014.8.30生 亜国・Santa Maria De Araras生産 馬主・Haras El Angel De Venecia 亜国・Juan M Etchechoury厩舎

The Punisherの血統表を開いて「おっ」と思ったのは、The Punisherからすれば5×6(母方)でダンサーズイメージ(1965.4.10)のクロスがあることでした。流浪の種牡馬ダンサーズイメージは、寺山修司の著作を読む前から何故か私の琴線に触れる存在で、21世紀の今も血統表を開いてその名前を目にする度に嬉しくなる馬です。またThe Punisherは直父系がエタン系のCityscape。2012年のドバイデューティーフリー(UAE・GI)においてメイダン芝1800mのレコードとなる1分48秒65で4と4分の1馬身差勝ちを収めました。ミドルパークSの勝ち馬Sharpen Up、クイーンエリザベス2世S(英GI)の勝ち馬Selkirk、ドバイデューティーフリーの勝ち馬Cityscape、そしてカルロス・ペレグリーニ国際大賞の勝ち馬The Punisherと代を重ねる毎にGI勝ちの距離を伸ばしています。その父系の発信が輸入種牡馬エタンということで、カタカナで記載できるのがやっぱり嬉しいものです。そしてまたThe Punisherの母父Orpen。モルニー賞(仏GI)の勝ち馬である同馬は、近時日本でも亜国産の輸入繁殖牝馬マルペンサ(2006.9.10)を経由してGI勝ち馬の母系で名前を見ますね。マルペンサの直仔サトノダイヤモンド(2013.1.30)、そして孫ドゥラエレーデ(2020.1.29)。

第61回有馬記念(GI)の勝ち馬。
サトノダイヤモンド 牡 鹿毛 2013.1.30生 安平・ノーザンファーム生産 馬主・里見治氏 栗東・池江泰寿厩舎 サトノダイヤモンド(2013.1.30)の4代血統表 ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 種付け時活性値:0.50...
ドゥラエレーデ(2020.1.29)-第39回ホープフルS(GI)の勝ち馬-
ドゥラエレーデ 牡 黒鹿毛 2020.1.29生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)スリーエイチレーシング 栗東・池添 学厩舎

サラブレッドの血統表を開けば、血に国境は無いことを思わされます。

*

という訳で第135回カルロス・ペレグリーニ国際大賞の勝ち馬The Punisherを紹介する記事を以て、2022年の記事納めといたします。2022年も辺境サイトに足を運んでくださり、誠に有り難うございました。また来年2023年も、どうぞよろしくお願いいたします。

  

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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