クシロキング 牡 黒鹿毛 1982.5.18生~1996.12没 浦河町・上山牧場生産 馬主・阿部 昭氏 美浦・中野 隆良厩舎
ダイアトム 黒鹿毛 1962.6.13 種付け時活性値:0.75【19】 |
Sicambre 黒鹿毛 1948 |
Prince Bio 鹿毛 1941 |
Prince Rose 1928 |
Biologie 1935 | |||
Sif 黒鹿毛 1936 |
Rialto 1923 | ||
Suavita 1928 | |||
Dictaway 黒鹿毛 1952 |
Honeyway 鹿毛 1941 |
Fairway 1925.4.15 | |
Honey Buzzard 1931 | |||
Nymphe Dicte 鹿毛 1935 |
ダイオライト 1927 | ||
Nanaia 1929 | |||
テスコカザン 鹿毛 1977.3.24 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
テスコボーイ 黒鹿毛 1963 種付け時活性値:1.25【13】 |
Princely Gift 鹿毛 1951 |
Nasrullah 1940.3.2 |
Blue Gem 1943 | |||
Suncourt 黒鹿毛 1952 |
Hyperion 1930.4.18 | ||
Inquisition 1936 | |||
ハナカンザシ 栗毛 1969.4.28 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
ソロナウエー 鹿毛 1946 種付け時活性値:1.50【22】 |
Solferino 1940 | |
Anyway 1935 | |||
エスタブリツシユメント 栗毛 1962 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Worden 栗毛 1949 種付け時活性値:1.00【12】 |
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ストーミーセツシヨン 鹿毛 1956 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Fairway4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
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ダイアトム (Sicambre系) |
テスコボーイ (Princely Gift系) |
ソロナウエー (Fairway系) |
Worden (Wild Risk系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
ソロナウエー | 5.50 | 叔父マサヒコボーイ (No. 1-w ストーミーセツシヨン系) |
2番仔? (2連産目?) |
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着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 騎手 | 走破 時計 |
着差 | 調教師 | 人 気 |
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1 | 3 | クシロキング | 牡4 | 岡部 幸雄 | 3:25.4 | 中野 隆良 | 3 | |
2 | 2 | メジロトーマス | 牡5 | 丸山 勝秀 | 3:25.5 | 3/4 | 池江 泰郎 | 11 |
3 | 9 | フリートホープ | 牡4 | 猿橋 重利 | 3:25.7 | 3/4 | 梅内 慶蔵 | 6 |
4 | 11 | ハクリョウベル | 牡5 | 西橋 昇 | 3:25.9 | 1・1/2 | 谷 八郎 | 15 |
5 | 12 | シャイニングルビー | 牡6 | 久保 敏文 | 3:26.1 | 1・1/2 | 諏訪 佐市 | 9 |
1986年の第93回天皇賞・春。16頭立てで戦前までにGI勝ち馬がいない一戦だった春の盾。重馬場の京都芝3200mを制したのはクシロキング。世に言う「マイルの競馬を2回した」という鞍上の岡部幸雄騎手の好騎乗が光りますが、もちろんそれに応える鞍下の力量があればこそ。クシロキング、当年の年初の金杯(GIII)を勝ち、天皇賞の前走中山記念(GII)も制していた実力馬だったのです。この天皇賞・春では道中ずっと最後方に構えていたクシロキングと岡部騎手、2周目の坂に差し掛かる前で急に5番手辺りに現れてビックリ。「えっ!!」と思って映像を見ていたら、4角を回る時には馬場の中央外側を番手から先頭を伺う形で通過。そうして直線、内のメジロトーマス(1981.5.12)が「メジロ伝来のアサマユリの牝系、そしてフイデイオン×バウンテイアス牝馬」というゴリゴリの長距離血統による脚色の良さを見せたところで、外のクシロキング。黒の帽子に「緑、紫一本輪、白袖」の勝負服を乗せた黒鹿毛馬が、最後にひと伸びしたところが決勝点。クシロキング、中距離走者が距離を克服しての天皇賞・春制覇でした。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
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[クシロキング(1982.5.18)の主な競走成績]
- 天皇賞・春(GI)、中山記念(GII)、金杯(GIII)
- サンケイ大阪杯(GII)、中山記念(GII)
- AJCC(GII)、目黒記念(GII)
通算25戦7勝、2着5回、3着3回。
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クシロキングさんが勝った天皇賞・春、親父も走るはずやったんやけれど、骨折回避したんよな。
ええ。そうして混戦となった一戦を、クシロキングさんが見事に勝ち切られた、と。
競馬はまず「レースに出走する」というのが、勝利への最低必要条件やからな。
ともあれ、兄さんのお父さんも、翌1987年の天皇賞・春を制された訳で。
そうやな。親父については、このサイトの管理人曰く「『五十音にて名馬を辿る』シリーズの後続記事で紹介する」ってさ。