Weltstar 牡 黒鹿毛 2015.3.31生 独国・Gestüt Röttgen生産 馬主・Gestüt Röttgen 独国・Markus Klug厩舎
Soldier Hollow 鹿毛 2000.2.25 種付け時活性値:1.50 |
In the Wings 鹿毛 1986.1.17 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
High Hawk 鹿毛 1980.3.17 |
Shirley Heights 1975.3.1 | ||
Sunbittern 1970 | |||
Island Race 鹿毛 1995.4.20 |
Common Grounds 鹿毛 1985.4.20 |
★Kris 1976.3.23 | |
Sweetly 1975.2.10 | |||
レイクアイル 青鹿毛 1989.4.5 |
★Caerleon 1980.3.27 | ||
Inisfree 1981.2.11 | |||
Wellenspiel 黒鹿毛 2008.3.22 仔受胎時活性値:1.50 |
Sternkönig 芦毛 1990.4.26 種付け時活性値:0.25 |
Kalaglow 芦毛 1978.2.19 |
Kalamoun 1970.4.30 |
Rossitor 1970 | |||
Sternwappen 黒鹿毛 1985.5.31 |
Wauthi 1977.3.21 | ||
Sternwacht 1965 | |||
Well Known 黒鹿毛 1987.5.4 仔受胎時活性値:1.00 |
Königsstuhl 青毛 1976.5.17 種付け時活性値:0.50 |
Dschingis Khan 1961.2.8 | |
Königskrönung 1965 | |||
Well Proved 黒鹿毛 1980.4.5 仔受胎時活性値:1.50 |
Prince Ippi 鹿毛 1969.4.9 種付け時活性値:0.50 |
||
Well Tamed 青鹿毛 1971 仔受胎時活性値:2.00(0.00) |
<5代血統表内のクロス:Tamerlane5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Soldier Hollow (Sadler’s Wells系) |
Sternkönig (ゼダーン系) |
Königsstuhl (Blandford系) |
Prince Ippi (Bay Ronald系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Soldier Hollow (Sunbittern) |
6.00 or 4.00 |
半兄Windstoss (No. 4-o) |
2番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | Weltstar | 牡3 | 58 | Adrie de Vries | 2:32.44 | Markus Klug | 2 |
2 | 1 | Destino | 牡3 | 58 | Martin Seidl | クビ | Markus Klug | 3 |
3 | 13 | Royal Youmzain | 牡3 | 58 | Eduardo Pedroza | 1 1/2 | A Wohler | 1 |
4 | 10 | Salve Del Rio | 牡3 | 58 | Michael Cadeddu | 1 | Jean-Pierre Carvalho | 6 |
5 | 14 | Aldenham | 牡3 | 58 | Jozef Bojko | 1/2 | A Wohler | 9 |
2018年の第149回独ダービー。例年、北半球の主要国におけるダービーのトリを務める独ダービー。↑の動画では、肝心の決勝点でどちらが先着したか分かりませんが、最後の脚色が勝っていた大外のWeltstarとアドリエ・ド・フリース騎手が、Destino(2015.3.21)とマルティン・ザイドル騎手に「クビ」だけ先んじていました。詰まるところ、マルクス・クルーク厩舎のワンツー・フィニッシュであり、Soldier Hollow産駒のワンツー・フィニッシュでもありました。WeltstarとDestinoは、前走ウニオンレネン(独GII)でもワンツー・フィニッシュを決めており、そのまま独ダービーでも1着2着を占めました。
Weltstarの鞍上であるオランダ出身のフリース騎手は48歳にして独ダービー初制覇。管理されるクルーク調教師は2014年の第145回のSea the Moon(2011.4.29)、2017年の第148回のWindstoss(2014.3.7)に続いて独ダービー3勝目、オーナーブリーダーである独国の名門レットゲン牧場は1959年の第90回のUomo(1956)、前出のWindstossに続く独ダービー3勝目。それぞれにおめでとうございました。
今回のWeltstarの勝利により成されたのは「兄弟による独ダービー制覇」の偉業。独ダービーのきょうだい制覇は史上6組目。その6組を紐解けば、、、
- Kaliber(1951)&Kilometer(1953)
- Orofino(1978.3.7)&Ordos(1980.2.16)
- Lando(1990.1.23)&Laroche(1991.4.10)
- Borgia(1994.4.4)&Boreal(1998.4.19)
- Samum(1997.3.21)&Schiaparelli(2003.3.25)
- Windstoss(2014.3.7)&Weltstar(2015.3.31)
ズラリ並んだ、きょうだい同士で名前の頭文字は同じという、いかにも「らしい」独ダービー馬のきょうだいたち。Landoは1995年の第15回ジャパンカップ(GI)を制したことでもおなじみですし、Borgiaは42年ぶりの牝馬による独ダービー制覇を果たし、1999年の第19回ジャパンカップにも出走してくれました。なお、6組のうち5組は父が異なる半きょうだいですが、SamumとSchiaparelliの1組のみ、父Monsun(1990.3.4)の全兄弟です。また、Windstoss&Weltstar兄弟による連年の勝利は、Lando&Laroche兄弟に続く、史上2例目でした。
独ダービーは、2019年にGIIへの降格の危機にさらされているようですが、WeltstarとDestinoが熱い接戦を見せ、Weltstarが独ダービー史上6例目のきょうだい制覇を遂げた2018年の第149回を受けて、GIの地位を守り続けてほしいと、極東の空の下から祈っておきます。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
<参考WEB>