ルージュソリテール(2022.3.24)&カナルビーグル(2022.2.10)-2025年のクラシック候補生を確認する(No.40)-

Pedigree

ルージュソリテール 牝 鹿毛 2022.3.24生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(株)東京ホースレーシング 栗東・藤原 英昭厩舎

ルージュソリテール(2022.3.24)の4代血統表
ロードカナロア
鹿毛 2008.3.11
種付け時活性値:1.25【13】
キングカメハメハ
鹿毛 2001.3.20
Kingmambo
鹿毛 1990.2.19
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
マンファス
黒鹿毛 1991.2.23
ラストタイクーン 1983.5.9
Pilot Bird 1983.2.9
レディブラッサム
鹿毛 1996.3.4
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
サラトガデュー
鹿毛 1989.4.3
Cormorant 1974.4.21
Super Luna 1982.4.5
レッドオルガ
鹿毛 2014.4.26
仔受胎時活性値:1.75【7】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:0.75【11】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
エリモピクシー
鹿毛 1998.4.6
仔受胎時活性値:1.75【15】
ダンシングブレーヴ
鹿毛 1983.5.11
種付け時活性値:1.50【14】
Lyphard 1969.5.10
Navajo Princess 1974.3.31
エリモシユーテング
黒鹿毛 1984.3.11
仔受胎時活性値:1.25【13】
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
種付け時活性値:1.00【20】
デプグリーフ
鹿毛 1974.4.11
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Lyphard4×5(母方)、Northern Dancer5×5>

ルージュソリテール(2022.3.24)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ロードカナロア
(Mr. Prospector系)
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
ダンシングブレーヴ
(Lyphard系)
テスコボーイ
(Princely Gift系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ダンシングブレーヴ
(レッドオルガ)
5.00
(【7】+【15】+【13】+【9】)
伯父にJRA重賞勝ち馬4頭
(No. 9-f デプス系)
2番仔
(2連産目)

*

2025年のスイートピーS(L。東京芝1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 5 ルージュソリテール 牝3 55 横山 武史 1:45.9 2-2-2 33.7 428
[0]
藤原 英昭 4
2 12 マリアイリダータ 牝3 55 川田 将雅 1:46.0 3/4 9-4-4 33.5 438
[+2]
田中 博康 3
3 9 ケリフレッドアスク 牝3 55 西塚 洸二 1:46.1 3/4 3-3-3 33.8 438
[-6]
藤原 英昭 6
4 8 グローリーリンク 牝3 55 松山 弘平 1:46.3 1 1/2 4-7-7 33.6 506
[-10]
吉岡 辰弥 1
5 4 カリーン 牝3 55 石川 裕紀人 1:46.5 3/4 9-9-7 33.8 458
[-4]
蛯名 正義 10
2025年のスイートピーS(L。東京芝1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.5 – 11.3 – 11.8 – 12.3 – 12.2 – 12.0 – 11.4 – 11.1 – 11.3
ラップの
累計タイム
12.5 – 23.8 – 35.6 – 47.9 – 1:00.1 – 1:12.1 – 1:23.5 – 1:34.6 – 1:45.9
上り 4F 45.8 – 3F 33.8

2025年の優駿牝馬(GI)への優先出走権1枚を賭けて行われたスイートピーS。「府中千八展開要らず」の紛れのない舞台、13頭立ての東京芝1800mの一戦を制したのは戦前4番人気だったルージュソリテール。入りの600m35秒6、1000m通過1分0秒1というパンパンの良馬場としては緩い流れを終始番手先行から進めると、府中芝525.9mでは最内を鋭伸。上がりの4ハロン45秒8、3ハロン33秒8という切れ味合戦、最後はマリアイリダータ(2022.3.12)の差しを4分の3馬身差しっかりと凌ぎ切ったところが決勝点。ルージュソリテール、その馬名意味は「冠名+孤独な(仏)。唯一無二の存在を目指して」ということです。

ルージュソリテールの鞍上を務められた横山武史騎手はスイートピーS当日の東京の特別レース3つ、是政S、スイートピーS、そして京王杯スプリングC(GII)と3連勝。おなじみ「勢いに乗った時の横山家には逆らえない」という騎乗ぶりでした。余談となりますが、京王杯スプリングCを芝1400mの日本レコード1分18秒3で制したトウシンマカオ(2019.5.1)、どこかでGIを制して欲しいものです。

*

カナルビーグル 牡 鹿毛 2022.2.10生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)キャロットファーム 栗東・佐藤 悠太厩舎

カナルビーグル(2022.2.10)の4代血統表
リアルスティール
鹿毛 2012.3.1
種付け時活性値:0.25【9】

ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
ラヴズオンリーミー
鹿毛 2006.2.19
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Monevassia
鹿毛 1994.5.24
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
ソブラドラインク(ARG)
鹿毛 2012.7.31
仔受胎時活性値:0.125【8.5】
Include(USA)
鹿毛 1997.2.6
種付け時活性値:1.625【14.5】
Broad Brush
鹿毛 1983.4.16
★Ack Ack 1966.2.24
Hay Patcher 1973.5.4
Illeria
鹿毛 1987.3.23
★Stop the Music 1970.3.23
Baldski’s Holiday 1981.3.2
Stormy Soberly(ARG)
鹿毛 2005.7.14
仔受胎時活性値:1.50【6】
Bernstein(USA)
鹿毛 1997.3.17
種付け時活性値:1.875【7.5】
Storm Cat 1983.2.27
La Affirmed 1983.3.25
Forty Sobria(ARG)
栗毛 1998.7.25
仔受胎時活性値:1.50【6】
Roar(USA)
鹿毛 1993.1.25
種付け時活性値:1.125【4.5】
Shy Suertuda(ARG)
栗毛 1993.10.2
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:Storm Cat3×4、Hail to Reason5×5>

カナルビーグル(2022.2.10)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リアルスティール
(サンデーサイレンス系)
Include
(Himyar系)
Bernstein
(Storm Cat系)
Roar
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bernstein
(Scarlet Ribbon)
4.125
(【8.5】+【6】+【6】+【4】)
母が亜GI2勝馬
(No. 3-h)
4番仔?
(2連産目)

*

2025年の第30回ユニコーンS(GIII。京都ダート1900m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 4 カナルビーグル 牡3 57 吉村 誠之助 1:56.8 4-4-5-4 36.3 500
[+6]
佐藤 悠太 3
2 8 クレーキング 牡3 57 D.レーン 1:56.9 3/4 12-11-8-4 36.2 496
[+12]
中舘 英二 1
3 5 メイショウズイウン 牡3 57 武 豊 1:57.0 クビ 12-13-3-2 36.7 498
[+14]
本田 優 2
4 10 ベリタバグス 牡3 57 藤岡 佑介 1:57.5 3 7-7-8-8 36.8 478
[+2]
森 一誠 6
5 9 ヒルノハンブルク 牡3 57 坂井 瑠星 1:57.6 1 2-2-1-1 37.4 460
[-2]
武 英智 7
2025年の第30回ユニコーンS(GIII。京都ダート1900m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
7.0 – 11.1 – 11.7 – 12.9 – 12.9 – 12.3 – 12.3 – 12.2 – 12.2 – 12.2
ラップの
累計タイム
7.0 – 18.1 – 29.8 – 42.7 – 55.6 – 1:07.9 – 1:20.2 – 1:32.4 – 1:44.6 – 1:56.8
上り 4F 48.9 – 3F 36.6

ダートグレード競走における3歳の頂点のレースとも言える東京ダービー(JpnI)へ続く三冠街道、一冠目の羽田盃(JpnI)からではなく、別路線からの挑戦者を決めるユニコーンS。2025年の一戦を制したのは戦前3番人気だったカナルビーグル。発馬時に1番人気だったクレーキング(2022.1.20)が立ち上がり、2番人気だったメイショウズイウン(2022.5.8)が直後つまずくという展開で2頭共に序盤は後方から。そんな中しっかりスタートを決めたカナルビーグルは、向こう正面でメイショウズイウンがマクリ加減で進出しても、終始先行4、5番手を追走。改めて動画を確認すれば、3角から4角で外からクレーキングが追い上げて来た時に左後方を見やったカナルビーグルの吉村誠之助騎手。相手が先に仕掛けても、慌てずにじっと我慢する胆力が凄い19歳。直線ではメイショウズイウンとクレーキングの間を割る進路が無いと見るや、内に切り返すとカナルビーグルもそれに応じてしっかりと抜け出しました。思わず「上手い。外国人騎手みたい」と思ってしまったのですが、鞍上に応える鞍下の力があればこそ。カナルビーグル、その馬名意味は「アルゼンチンとチリの間に流れている海峡。母の生産国より連想」とのこと。

カナルビーグルがユニコーンSを制したのは2025年5月3日ですが、この日はカナルビーグルを管理される佐藤悠太調教師の37歳の誕生日当日で、重賞初出走初制覇となりました。佐藤師は今年3月に開業されたばかりで、初勝利も3月23日の阪神ダート1800mの1勝クラス、カナルビーグルによるもの。音無秀孝調教師の定年引退に伴い引き継がれたカナルビーグル、初勝利に初重賞を贈ってくれたのですから、佐藤師にとって忘れられない馬になったでしょう。ともあれカナルビーグル、青年調教師と若武者のコンビと共に今後も活躍を期待したいと思います。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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