ダブルハートボンド(2021.2.3)&アスコリピチェーノ(2021.2.24)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.47)-

ダブルハートボンド 牝 鹿毛 2021.2.3生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)シルクレーシング 栗東・大久保 龍志厩舎

<5代血統表内のクロス：Mr. Prospector4×5(母方)、Northern Dancer5×5×5>

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初出走となった8月18日の中京ダート1800mの未勝利戦を6馬身差で勝ち上がったダブルハートボンド。2戦目となった9月8日の1勝クラスの勝ちっぷりが圧巻でした。ハナに立って地力で刻んだ1分51秒2は、2024年に開催された良馬場の中京ダート1800mでは最速。ダブルハートボンドより速い勝ち時計の良馬場の中京ダート1800mは、昨年2023年のチャンピオンズカップ(GI)を制したレモンポップ(2018.2.15)が刻んだ1分50秒6までさかのぼらなければなりません。あ、両馬共に鞍上は坂井瑠星騎手ですね^^;

レモンポップ(2018.2.15)-第24回チャンピオンズカップ(GI)の勝ち馬+α-

レモンポップ(2018.2.15)-第24回チャンピオンズカップ(GI)の勝ち馬+α-

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2023.12.03

では、以下にダブルハートボンドの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです

Heavenly Prize 1991.2.17 9勝 アップルブラッサムH(米GI) ベルデイムS(米GI) フリゼットS(米GI) アラバマS(米GI) ガゼルH(米GI) ジョンAモリスH(米GI) ヘムステッドH(米GI) ゴーフォーワンドS(米GI)ほか
｜Pure Prize 1998年 5勝 ケンタッキーCクラシック(米GII)ほか
｜Just Reward 1999.3.31 1勝
｜｜Bauble 2005.5.7 不出走
｜｜｜Royal Story 2013.2.24 1勝
｜｜｜｜Queen Goddess 2018.1.25 6勝 アメリカンオークス(米GI) ペガサスワールドC牝馬ターフ招待S(米GIII) ロバートJフランケルS(米GIII) サンタアナS(米GIII)ほか
｜｜パーシステントリー 2006.5.7 4勝 パーソナルエンスンS(米GI)ほか
｜｜｜ダブルハートボンド 2021.2.3 (本馬)
｜｜Double Jackpot 2009.1.23 0勝
｜｜｜Stays in Vegas 2013.4.26 5勝 セニョリータS(米GIII)ほか
｜Good Reward 2001.3.1 5勝 ハリウッドダービー(米GI) マンハッタンH(米GI)ほか
｜Distinctively 2006.4.24 1勝
｜｜Faithfully 2013.1.29 3勝 ゼニヤッタS(米GI)2着ほか
｜Enhancing 2008.4.26 1勝
｜｜Instilled Regard 2015.4.6 5勝 マンハッタンS(米GI) フォートマーシーS(米GII) フォートローダデイルS(米GII) ルコントS(米GIII)ほか

ダブルハートボンドの牝系は20号族b分枝系。これがですね、ピッカピカの良血馬なんですよ。母パーシステントリーは2010年のパーソナルエンスンSの勝ち馬ですが、その際に破った相手がRachel Alexandra(2006.1.29) 。

そしてまた近親最高の活躍馬である曽祖母Heavenly Prize。名種牡馬Seeking the Goldの初年度産駒であるHeavenly Prizeは、米GI8勝を遂げた1994年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬にして2018年に米国競馬殿堂入りした超名牝。

Heavenly Prize (KY) | National Museum of Racing and Hall of Fame

www.racingmuseum.org

0の理論的見解ではダブルハートボンドの形相の対象は曾祖母Heavenly Prizeであり、左回りのダート戦は良いでしょうし、曾祖母が成し得なかったブリーダーズカップ制覇の夢を託したくなります。

「二つの+愛情をつなぐ。父名、本馬の馬体より連想」という馬名意味のダブルハートボンド。ハートマークが2つ連なった額の星の可愛らしさとその驚きの強さ。これからがとても楽しみな3歳牝馬ですね(^^)

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アスコリピチェーノ 牝 黒鹿毛 2021.2.24生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・(有)サンデーレーシング 美浦・黒岩 陽一厩舎

<5代血統表内のクロス：Northern Dancer4×4×5>

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中山芝1600m、晴の良馬場、16頭立て。

○ サマーマイルシリーズ京成杯オータムハンデキャップ（ＧⅢ）
全 4 戦で実施されるサマーマイルシリーズの最終戦。
本競走は、1956 年に創設された『オータムハンデキャップ』を前身とする重賞競走。1959年に『京王杯オータムハンデキャップ』となり、1998 年に現在の競走名に改称された。創設時は現在と同じ 1600m で実施されていたが、一時 1800m に延伸され、1984 年に再び1600m に短縮された。
京成電鉄株式会社は、千葉県市川市に本社を置く鉄道会社。本競走は、同社より寄贈賞を受けて実施されている。

２０２４年度第４回中山競馬特別レース名解説

昨年2023年のJRA賞最優秀2歳牝馬アスコリピチェーノ。2024年初戦の桜花賞(GI)でステレンボッシュ(2021.2.12)から4分の3馬身差の2着、続くNHKマイルカップ(GI)では色々とごちゃ付きながらジャンタルマンタル(2021.3.21)から2馬身半差の2着。

アスコリピチェーノ(2021.2.24)-第75回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬+α-

アスコリピチェーノ(2021.2.24)-第75回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬+α-

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2023.12.10

ステレンボッシュ(2021.2.12)-第84回桜花賞(GI)の勝ち馬-

ステレンボッシュ(2021.2.12)-第84回桜花賞(GI)の勝ち馬-

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2024.04.07

ジャンタルマンタル(2021.3.21)-第29回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-

ジャンタルマンタル(2021.3.21)-第29回NHKマイルカップ(GI)の勝ち馬-

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2024.05.05

不完全燃焼に終わった春からひと夏越えて臨んだ、初めての古馬混合戦が伝統のマイル重賞・京成杯AH。単勝1.5倍の圧倒的1番人気に推されたアスコリピチェーノ、同じ2021年生まれ世代の3歳牡馬オーキッドロマンス(2021.4.1)が逃げて作り出したペースは入りの600m通過が34秒2、半マイル通過が45秒6、1000m通過が57秒3という秋競馬の開幕週らしいハイラップ。淀みない流れを終始馬群外側の中団後ろ寄りの位置に構えたアスコリピチェーノ、中山芝Bコースの直線310mも他馬に邪魔されないようにとばかりに大外から抜け出すと、ラスト100m手前あたりでクリストフ・ルメール騎手の右ムチにビビッドに反応して鋭伸。先行粘り込みを図ったサンライズロナウド(2019.5.9)を振り払い、後方一気の豪脚を見せたタイムトゥヘヴン(2018.2.3)の追撃をいなして、最後は楽な手応えで1と4分の1馬身差を着けたところが決勝点。アスコリピチェーノ、サスガはGI馬というところを見せ付けた快勝劇でした。そうして中山芝1600mで刻まれた時計1分30秒8はレース史上3位となる好時計であり、3歳牝馬による勝利は1985年のエルプス(1982.5.3)以来39年ぶり史上5頭目と相成りました。

　大手ブックメーカー、英bet365社が既にオッズを発表。アスコリピチェーノはランドウィックギニー、ドンカスターマイルと今年上半期に地元のマイルG1を連勝したセレスティアルレジェンド（牡4＝L・ブリッジ、父ダンディール）と並んで4.5倍で1番人気タイ、コラソンビートは8番人気タイの17倍に設定されている。

昨年はオオバンブルマイが日本調教馬初出走で勝ち切った。

豪ゴールデンイーグル登録アスコリピチェーノ、前売り1番人気タイ！英ブックメーカー― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル

アスコリピチェーノ、次走の候補として1着賞金525万豪ドル、日本円にしておよそ5億円という豪州のゴールデンイーグルを視野に入れている模様。昨年のオオバンブルマイ(2020.2.26)に続いて日本勢の連勝となりますでしょうか。アスコリピチェーノ、その強さと速さを世界の舞台でも見せて欲しいと思います。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

#京成杯AHの2着柴田善臣騎手、3着横山典弘騎手、4着武豊騎手。順に1966年7月30日生まれの58歳、1968年2月23日生まれの56歳、1969年3月15日生まれの55歳……。昭和から平成、そして令和と本当にお元気な腕達者の皆様です＼(^o^)／