ミッキーファイト(2021.5.5)&チカッパ(2021.4.12)-2024年のクラシック候補生を確認する(No.44)-

Pedigree

ミッキーファイト 牡 栗毛 2021.5.5生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・野田 みづき氏 美浦・田中 博康厩舎

ミッキーファイト(2021.5.5)の4代血統表
ドレフォン
鹿毛 2013.2.19
種付け時活性値:1.75【7】
Gio Ponti
鹿毛 2005.2.28
Tale of the Cat
黒鹿毛 1994.4.13
Storm Cat 1983.2.27
Yarn 1987.3.1
Chipeta Springs
鹿毛 1989.3.7
Alydar 1975.3.23
Salt Spring 1979.9.29
Eltimaas
鹿毛 2007.4.21
Ghostzapper
鹿毛 2000.4.6
Awesome Again 1994.3.29
Baby Zip 1991.3.24
Najecam
栗毛 1993.5.12
★Trempolino 1984.3.17
Sue Warner 1988.5.19
スペシャルグルーヴ
栗毛 2007.1.23
仔受胎時活性値:1.25【13】
スペシャルウィーク
黒鹿毛 1995.5.2
種付け時活性値:0.75【11】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
キャンペンガール
鹿毛 1987.4.19
マルゼンスキー 1974.5.19
レデイーシラオキ 1978.4.3
ソニックグルーヴ
鹿毛 2003.3.30
仔受胎時活性値:0.75【3】
フレンチデピュティ
栗毛 1992.1.30
種付け時活性値:0.50【10】
Deputy Minister 1979.5.17
Mitterand 1981.2.19
エアグルーヴ
鹿毛 1993.4.6
仔受胎時活性値:0.25【9】
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:0.25【9】
ダイナカール
鹿毛 1980.5.10
仔受胎時活性値:1.00【12】

<5代血統表内のクロス:Deputy Minister4×5>

ミッキーファイト(2021.5.5)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ドレフォン
(Storm Cat系)
スペシャルウィーク
(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ
(Deputy Minister系)
トニービン
(ゼダーン系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ドレフォン
(Sue Warner)
3.25
(【13】+【3】+【9】+【12】)
半兄ジュンライトボルト
(No. 8-f パロクサイド系)
8番仔
(2連産目)

*

2024年の第16回レパードS(GIII。新潟ダート1800m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 1 ミッキーファイト 牡3 57 戸崎 圭太 1:51.2 3-3-3-3 37.6 542
[+2]
田中 博康 1
2 14 サトノフェニックス 牡3 57 和田 竜二 1:51.4 1 2-2-2-2 37.9 490
[前計不]
西園 正都 11
3 9 ミッキークレスト 牡3 57 坂井 瑠星 1:51.9 3 10-9-6-5 37.7 504
[0]
大久保 龍志 6
4 7 バロンドール 牡3 57 横山 典弘 1:52.1 1 1/2 5-4-3-3 38.4 536
[前計不]
松永 幹夫 10
5 6 ハビレ 牡3 57 三浦 皇成 1:52.1 アタマ 11-11-9-8 37.7 498
[0]
武井 亮 8
2024年の第16回レパードS(GIII。新潟ダート1800m)のラップタイム
1F毎の
ラップ
12.7 – 10.9 – 12.1 – 12.8 – 12.5 – 12.4 – 13.2 – 12.4 – 12.2
ラップの
累計タイム
12.7 – 23.6 – 35.7 – 48.5 – 1:01.0 – 1:13.4 – 1:26.6 – 1:39.0 – 1:51.2
上り 4F 50.2 – 3F 37.8

新潟ダート1800m、晴の良馬場、15頭立て。

○ レパードステークス(GⅢ)
本競走は、3 歳ダート適性馬の出走機会の拡大を目的として、2009 年に創設された重賞競走。
レパード(Leopard)は、「豹」を意味する英語。古代ローマでは、豹の息には不思議な香りがあるとされ、それによって動物たちを狩ることができると恐れられてり、その香りに対抗できる唯一の動物がユニコーンだと信じられていた。

2024年度第2回新潟競馬特別レース名解説

現在のJRA重賞のうち3歳限定のダート競走はユニコーンS(GIII)とレパードSの2つだけ。そのユニコーンSで1番人気に推されながらラムジェット(2021.4.4)の3着だったミッキーファイト。改めて1番人気に支持されたレパードSでは1枠1番から終始先行3番手の絶好位で進むと、新潟ダートの直線353.9mでは2番手から抜け出しに掛かったサトノフェニックス(2021.3.7)を捉え、最後は1馬身差を着けたところが決勝点。2023年10月の東京ダート1600mの新馬戦1着、12月の中山ダート1800mの1勝クラス1着-2着のブルーサン(2021.3.23)に5馬身差-、2024年5月の京都ダート1900mのユニコーンS3着、そして8月の新潟ダート1800mのレパードS1着。ダート4戦3勝となったミッキーファイト、2021年生まれ世代のダート猛者の1頭として重賞初制覇を遂げました。

では、以下にミッキーファイトのごくごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

スペシャルグルーヴ 2007.1.23 0勝
|グルーヴィット 2016.4.5 4勝 中京記念(GIII)ほか
|ジュンライトボルト 2017.4.27 7勝 チャンピオンズカップ(GI) シリウスS(GIII)ほか
|ミッキーファイト 2021.5.5 (本馬) レパードS(GIII)ほか

ミッキーファイトの牝系はノーザンファーム伝来の8号族f分枝系であるパロクサイド(1959)系。シンプルに「良血」というところですが、半兄ジュンライトボルトがチャンピオンズカップの勝ち馬、同じく半兄グルーヴィットが中京記念勝ち馬であり、ミッキーファイトは兄弟3頭目の重賞勝ち馬となりました。尊ぶべきは母堂のスペシャルグルーヴ。3兄弟の重賞勝ちを確認すればすべて左回りのレースであることが見て取れますが、累代種牡馬からも「左回り、良さそう」と思います。と、同じようなことをジュンライトボルトがチャンピオンズカップを制した際にも記しました^^;

ジュンライトボルト(2017.4.27)-第23回チャンピオンズカップ(GI)の勝ち馬-
ジュンライトボルト 牡 鹿毛 2017.4.27生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・河合 純二氏 栗東・友道 康夫厩舎

成長力と勝負強さを持ち合わせたボトムラインだけに今後のさらなる活躍を期待したくなるミッキーファイト、その馬名意味は「冠名+がんばれ」。分かりやすい(^^)

*

チカッパ 牡 鹿毛 2021.4.12生 新ひだか町・(株)サンデーヒルズ生産 馬主・岡 浩二氏 栗東・中竹 和也厩舎

チカッパ(2021.4.12)の4代血統表

リアルスティール
鹿毛 2012.3.1
種付け時活性値:0.00【8】
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo 1969.2.7
Wishing Well 1975.4.12
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao 1980.2.28
Burghclere 1977.4.26
ラヴズオンリーミー
鹿毛 2006.2.19
Storm Cat
黒鹿毛 1983.2.27
Storm Bird 1978.4.19
Terlingua 1976.2.7
Monevassia
鹿毛 1994.5.24
Mr. Prospector 1970.1.28
Miesque 1984.3.14
ユニキャラ
鹿毛 2016.5.19
仔受胎時活性値:1.00【4】
Into Mischief
鹿毛 2005.3.28
種付け時活性値:0.50【10】
Harlan’s Holiday
鹿毛 1999.4.6
Harlan 1989.3.2
Christmas in Aiken 1992.3.25
Leslie’s Lady
鹿毛 1996.3.10
▲Tricky Creek 1986.4.19
Crystal Lady 1990.5.12
Joke
鹿毛 1998.4.10
仔受胎時活性値:0.25【17】
Phone Trick
鹿毛 1982.4.10
種付け時活性値:1.75【15】
Clever Trick 1976.3.10
Over the Phone 1965.3.1
Tour
栗毛 1990.5.9
仔受胎時活性値:1.75【7】
フォーティナイナー
栗毛 1985.5.11
種付け時活性値:1.00【4】
Fun Flight
栗毛 1985.2.25
仔受胎時活性値:1.00【4】

<5代血統表内のクロス:Storm Cat3×5、Mr. Prospector4×5、Clever Trick4×5(母方)>

チカッパ(2021.4.12)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
リアルスティール
(サンデーサイレンス系)
Into Mischief
(Storm Cat系)
Phone Trick
(Nearctic系)
フォーティナイナー
(Mr. Prospector系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Phone Trick
(Cientifico)
4.00
(【4】+【17】+【7】+【4】)
伯父が米GI3勝馬
(No. 13-c)
初仔

*

2024年の第28回北海道スプリントC(JpnIII。門別ダート1200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 10 チカッパ 牡3 56 武豊 1:12.6 9-7 36.8 498
[+21]
中竹和也 3
2 6 エートラックス 牡3 57 鮫島克駿 1:13.0 2 2-1 37.7 508
[+11]
宮本博 2
3 3 ティントレット 牡3 56 矢野貴之 1:13.3 1.1/2 11-8 37.2 496
[-5]
荒山勝徳 5
4 9 ヴィヴィアンエイト 牝3 54 服部茂史 1:13.8 2.1/2 5-3 38.3 474
[-6]
斉藤正弘 8
5 1 ジョーローリット 牝3 54 岩田康誠 1:13.8 クビ 5-8 38.1 488
[+12]
中竹和也 4

門別ダート1200m、曇の稍重馬場、13頭立て。

併せて、古馬の層が厚い短距離路線における3歳馬の賞金獲得機会拡大の観点から、北海道スプリントカップ(JpnIII・門別1,200m)の出走資格および時期を変更して実施いたします。

今年2024年から3歳馬限定で8月中旬に行われることになった北海道スプリントC。NAR勢9頭、JRA勢4頭による争い、テンを叩いた地元ホッカイドウ競馬所属のオスカーブレイン(2021.4.22)が作り出したペースは入りの2ハロン23秒1、3ハロン35秒1という淀みないラップ。番手先行から虎視眈々と抜け出すタイミングを狙っていたエートラックス(2021.2.15)、門別ダートの直線330mを迎えた時には先頭に立ち、このまま押し切るかのように見えましたが、外からやって来た馬がいました。好発を決めた後、横目を見ながら位置を下げられた武豊騎手に御されたチカッパ。道中中団位置から徐々に進出し、直線ではピッチ走法に拍車がかかると1頭だけ違う脚を見せました。ゴールまで100mの地点でエートラックスを交わしたチカッパ、最後は流す余裕すら見せて2馬身差。前走園田ダート1400mの兵庫チャンピオンシップ(JpnII)ではエートラックスから3馬身差2着のリベンジ、門別ダート1200mの舞台で果たしました。
では、以下にチカッパのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。
Joke 1998.4.10 4勝
|Pun 2004.3.8 不出走
||Irish You Well 2011.4.30 3勝 ピーターパンS(米GII)3着ほか
||Cutting Humor 2016.4.7 2勝 サンランドパークダービー(米GIII)
|Zensational 2006.4.26 5勝 パットオブライエンS(米GI) ビングクロスビーS(米GI) トリプルベンドH(米GI)
|ユニキャラ 2016.5.19 1勝
||チカッパ 2021.4.12 (本馬) 北海道スプリントC(JpnIII) 昇竜S(OP)ほか

チカッパの牝系は13号族c分枝系。祖母Jokeからの同牝系馬には、伯父に米短距離GI3勝のZensationalがいます。Zensationalは今年の青葉賞(GII)でシュガークン(2021.3.5)の2着だったショウナンラプンタ(2021.3.9)のブルードメアサイアーですね。……たまたまですが、青葉賞の折の鞍上を思えばシュガークンは武騎手、ショウナンラプンタは鮫島克駿騎手と、今回の北海道スプリントCの1着、2着と同じ組み合わせでした。

 続けて「3歳ですし、初めて乗せもらったんですけど非常に素質を感じました。まだまだ良くなりそう感じがするので今後が楽しみです」と笑みを浮かべた。

【門別・Jpn3北海道スプリントC】武豊チカッパ 直線豪快に伸びて重賞初V – スポニチ競馬Web

兵庫チャンピオンシップから3ヶ月半の間隔でプラス21kgと馬体の成長もあったチカッパ。北海道スプリントCで見せた末脚はダートスプリンターとしての可能性を感じました。ダートで1400mまでの距離であれば8戦4勝、2着4回と連対を外していないチカッパ、やはり今後が楽しみな3歳ダート強者の1頭です。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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