Deepone(ディープワン) 牡 鹿毛 2021.2.20生 英国・Andreas Bezzola生産 馬主・Vimal Khosla 愛国・P Twomey厩舎
Study of Man 鹿毛 2015.4.9 種付け時活性値:1.25【5】 |
ディープインパクト 鹿毛 2002.3.25 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
Wishing Well 1975.4.12 | |||
ウインドインハーヘア 鹿毛 1991.2.20 |
Alzao 1980.2.28 | ||
Burghclere 1977.4.26 | |||
セカンドハピネス 鹿毛 2002.5.7 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 |
Storm Bird 1978.4.19 | |
Terlingua 1976.2.7 | |||
Miesque 鹿毛 1984.3.14 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
Pasadoble 1979.4.1 | |||
Avyanna 鹿毛 2013.3.18 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Galileo 鹿毛 1998.3.30 種付け時活性値:1.50【14】 |
★Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Fairy Bridge 1975.5.4 | |||
Urban Sea 栗毛 1989.2.18 |
Miswaki 1978.2.22 | ||
Allegretta 1978.3.10 | |||
My Emma 鹿毛 1993.3.19 仔受胎時活性値:0.75【19】 |
Marju 黒鹿毛 1988.3.12 種付け時活性値:1.00【4】 |
ラストタイクーン 1983.5.9 | |
Flame of Tara 1980.4.20 | |||
Pato 鹿毛 1982.4.15 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
High Top 鹿毛 1969 種付け時活性値:1.00【12】 |
||
Patosky 鹿毛 1969 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×4、Special(♀)5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Study of Man (サンデーサイレンス系) |
Galileo (Sadler’s Wells系) |
Marju (トライマイベスト系) |
High Top (Dante系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Galileo (Avyanna) |
4.00 (【7】+【19】+【10】+【12】) |
祖母が英仏GI2勝 (No. 20-c) |
3番仔? |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破時計 ・着差 |
調教師 | 人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | Deepone | 牡2 | 59.4 | W J Lee | 1:41.42 | P Twomey | 2 |
2 | 1 | Chief Little Rock | 牡2 | 59.4 | Gavin Ryan | 1 3/4 | A P O’Brien | 5 |
3 | 3 | Grosvenor Square | 牡2 | 59.4 | Colin Keane | 短アタマ | A P O’Brien | 4 |
4 | 4 | Navy Seal | 牡2 | 59.4 | Frankie Dettori | 1 1/2 | A P O’Brien | 1 |
5 | 6 | Stromberg | 牡2 | 59.4 | Mikey Sheehy | 短アタマ | Joseph Patrick O’Brien | 2 |
エイダン・パトリック・オブライエン調教師が1996年の初勝利以降、昨年2022年までの27年間で21勝という訳の分からない独擅場となっているベレスフォードS。その22勝目を阻んだのは、2021年生まれ世代がファーストクロップとなる新種牡馬Study of Manの仔、Deepone。6頭立てを発馬後二の脚三の脚を使って1ハロンを過ぎたあたりで馬群外側から先頭に立つと、後はウィリアム・ジェームズ・リー騎手とのふたり旅。バリードイル軍団のスーザン・マグナー氏の勝負服、マイケル・テイバー氏の勝負服、デリック・スミス氏の勝負服を尻目にカラ芝8ハロンをキレイに逃げ切りました。
ディープインパクト産駒のジョッケクルブ賞(仏GI)勝ち馬Study of Manは、その母系の血筋の良さから気になる存在。やはりStudy of Manの曾祖母であるGI10勝の世紀のマイラーMiesqueに目が行きますね。思えば、時同じくしてディープインパクトの2世種牡馬にして高祖母にMiesqueを持つリアルスティール(2012.3.1)の仔レーベンスティール(2020.3.8)が、日本の朝日杯セントライト記念(GII)を制しました。「同一牝系馬の連動する活躍」は、種牡馬にも見られるのでしょうか^^;
Study of Manの仔として初めてのGレース勝ち馬となったDeepone。管理されるパディ・トゥーミー調教師のコメントを引いておきますと、
I think he’ll be a mile-and-a-quarter to a mile-and-a-half horse next year.I hope for his owner Vimal Khosla that he has a Derby horse for next year and that will be it for this year.
Deepone cut to 20-1 for 2,000 Guineas after brave front-running Beresford Stakes win | Racing Post
私は彼が来年、1マイル1/4から1マイル1/2の馬になると思います。彼のオーナー、ビマル・コスラさんのために、来年のダービー馬になってほしいと願っています。そして、今年に関してはこれで終わりです
。むぅ、トゥーミー師のあふれる期待をそこかしこから感じますね(^^)
Deepone、バリードイル軍団ではない愛国調教馬から現れたベレスフォードS勝ち馬。ディープインパクトの孫の、来年2024年の英愛クラシック戦線での走り、日本の空の下から楽しみにしています。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。
#1996年以降のベレスフォードSの勝ち馬で、後の活躍が顕著な馬には
- Saratoga Springs(1995.1.21)
→レーシングポストT(英GI)、ダンテS(英GII)、ベレスフォードS(愛GIII)ほか - アラムシャー(2000.4.18)
→愛ダービー(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、愛ダービートライアルS(GII)、ベレスフォードS(愛GIII)ほか。愛ダービーでは同馬主のDalakhani(2000.2.16)に競走馬生で唯一の敗戦を与えました - Azamour(2001.3.8)
→”キング・ジョージ”(英GI)、プリンスオブウェールズS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、セントジェームズパレスS(英GI)、ベレスフォードS(愛GII)ほか - Septimus(2003.4.4)
→愛セントレジャー(GI)、ロンズデイルC(英GII)、ドンカスターC(英GII)、ダンテS(英GII)、ベレスフォードS(愛GII)、カラC(愛GIII)、ムアズブリッジS(愛GIII)ほか - Eagle Mountain(2004.2.25)
→香港カップ(GI)、ロイヤルホイップS(愛GII)、ベレスフォードS(愛GII)、ジョーエルS(英GIII)ほか - Sea The Stars(2006.4.6)
→英ダービー(GI)、英2000ギニー(GI)、凱旋門賞(仏GI)、英インターナショナルS(GI)、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンS(GI)、ベレスフォードS(愛GII)。言わずと知れた超良血のスーパースター - St Nicholas Abbey(2007.4.13)
→ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)、コロネーションC(英GI)3回、ドバイシーマクラシック(UAE・GI)、レーシングポストT(英GI)、ベレスフォードS(愛GII)、オーモンドS(英GIII)ほか。疝痛による早世が惜しまれました - Casamento(2008.3.20)
→レーシングポストT(英GI)、ベレスフォードS(愛GII)、プランスドランジュ賞(仏GIII)ほか - Capri(2014.2.7)
→愛ダービー(GI)、英セントレジャーS(GI)、ベレスフォードS(愛GII)、アレッジドS(愛GIII)ほか - Saxon Warrior(2015.1.26)
→英2000ギニー(GI)、レーシングポストT(英GI)、ベレスフォードS(愛GII)ほか。日本産馬による英GI初勝利を遂げたディープインパクト産駒 - Japan(2016.2.22)
→英インターナショナルS(GI)、パリ大賞(仏GI)、キングエドワード七世S(英GII)、ベレスフォードS(愛GII)、メルドS(愛GIII)、オーモンドS(英GIII)ほか。その馬名からも親近感が湧く馬でした(^^) - Luxembourg(2019.3.24)
→愛チャンピオンS(GI)、タタソールズゴールドC(愛GI)、フューチュリティトロフィS(英GI)、ベレスフォードS(愛GII)、ロイヤルホイップS(愛GIII)ほか。現役
12頭のGI馬の内訳はオブライエン師の管理馬8頭、ジョン・オックス調教師の管理馬3頭、マイケル・ハルフォード調教師の管理馬1頭。愛国の伯楽として知られたオックス師の管理馬3頭、アラムシャー、Azamour、Sea The Starsはいずれも後に複数GIを勝利することになりました。こうなるとハルフォード師の管理馬1頭が判明すれば、残り8頭はオブライエン師の管理馬ということになりますが、ハルフォード師の管理馬はCasamentoでしたm(_ _)m
##ベレスフォードSの著名な勝ち馬には他にNijinsky(1967.2.21)、Boucher(1969.4.7)、Saritamer(1971)、Just a Game(1976.4.6)、Assert(1979.4.17)、Sadler’s Wells(1981.4.11)、フラッシュオブスティール(1983.3.10)、El Prado(1989.2.3)等もいます。言わずもがなの馬もいますけれど、私はSaritamerが「おっ!!」と思います。「父ダンサーズイメージ×母Irish Chorus」の組み合わせで輩出された1974年のタイムフォーム・ベストスプリンターにしてハワイアンイメージ(1977.5.22)の叔父、種牡馬としても英オークス(GI)、”キング・ジョージ”(英GI)、英チャンピオンS(GI)、コロネーションC(英GI)とGI4勝の名牝Time Charter(1979.4.6)を送り出しました。