2017年のクラシック候補生を確認する(其の拾参)

ペルシアンナイト 牡 黒鹿毛 2014.3.11生 安平・追分ファーム生産 馬主・(株)G1レーシング 栗東・池江泰寿厩舎

ペルシアンナイト(2014.3.11)の4代血統表
ハービンジャー
鹿毛 2006.3.12
種付け時活性値:1.75
Dansili
黒鹿毛 1996.1.27
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
Danzig 1977.2.12
Razyana 1981.4.18
Hasili
鹿毛 1991.3.12
Kahyasi 1985.4.2
Kerali 1984.3.4
Penang Pearl
鹿毛 1996.3.11
Bering
栗毛 1983.3.20
Arctic Tern 1973
Beaune 1974.4.10
Guapa
鹿毛 1988.5.4
Shareef Dancer 1980.3.3
Sauceboat 1972
オリエントチャーム
鹿毛 2002.3.12
仔受胎時活性値:0.75
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.75
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ニキーヤ
鹿毛 1993.4.4
仔受胎時活性値:2.00
Nureyev
鹿毛 1977.5.2
種付け時活性値:1.75
Northern Dancer 1961.5.27
Special 1969.3.28
Reluctant Guest
鹿毛 1986.2.21
仔受胎時活性値:1.50
Hostage
鹿毛 1979.2.13
種付け時活性値:1.50
Vaguely Royal
黒鹿毛 1974.3.7
仔受胎時活性値:0.75

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer5×5×4>

ペルシアンナイト(2014.3.11)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ハービンジャー
(Danzig系)
サンデーサイレンス
(Halo系)
Nureyev
(Northern Dancer系)
Hostage
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
ハービンジャー 5.00 伯父ゴールドアリュール
(No. 9-h)
6番仔
(6連産目)

2017年の第26回アーリントンC(GIII)。単勝1.9倍に推されたペルシアンナイト、絶好調のミルコ・デムーロ騎手に導かれて3馬身差の圧勝。「ペルシアの騎士」は重賞初制覇、鞍上のデムーロ騎手は実に4週連続重賞勝利と相成りました。

ペルシアンナイトの最優性先祖である父ハービンジャーは現役時代に6勝を挙げ、その主な勝ち鞍に”キング・ジョージ”(英GI)、ハードウィックS(英GII)、オーモンドS(英GIII)、ジョンポーターS(英GIII)、ゴードンS(英GIII)とグループレース5勝。勝ったグループレースはすべて12F以上という徹底ぶりです。特筆すべきは生涯唯一のGI勝ちとなった”キング・ジョージ”。テン乗りとなったオリビエ・ペリエ騎手を背に、アスコット12Fのコースレコードとなる2分26秒78、そして2着のケープブランコ(2007.4.20)に11馬身差というレース史上最大着差での大圧勝でした。

そんなハービンジャーの代表産駒には、

  1. ベルーフ(2012.1.21)
    →京成杯(GIII)、小倉記念(GIII)2着2回、チャレンジC(GIII)2着
  2. プロフェット(2013.2.27)
    →京成杯、札幌2歳S(GIII)2着
  3. ドレッドノータス(2013.3.9)
    →京都2歳S(GIII)

等がいます。上記3頭にペルシアンナイトが続いた訳ですが、ベルーフ、プロフェット、そしてペルシアンナイトと4頭中3頭が池江泰寿厩舎の所属馬ですね。

また、ペルシアンナイトのごく簡単な近親牝系図を示しておきますと、

ニキーヤ 1993.4.4 仏3勝
|ゴールドアリュール 1999.3.3 中央+地方8勝 フェブラリーS(GI) 東京大賞典(現GI) ジャパンダートダービー(現JpnI) ダービーグランプリ(当時統一GI) アンタレスS(GIII)ほか
|ラバヤデール 2000.3.19 中央3勝
||ソロル 2010.3.29 現役 マーチS(GIII) 平安S(GIII)2着ほか
|オリエントチャーム 2002.3.12 中央4勝 マーメイドS(GIII)3着
||ペルシアンナイト 2014.3.11 (本馬) アーリントンC(GIII) シンザン記念(GIII)3着
|ニルヴァーナ 2003.3.29 中央6勝 小倉日経オープン(OP)
|ゴールスキー 2007.5.24 中央+地方8勝 根岸S(GIII) マイルチャンピオンシップ(GI)3着 東京新聞杯(GIII)3着ほか

伯父ゴールドアリュール、叔父ゴールスキーと池江厩舎ゆかりの馬が見えますね。ゴールドアリュールは先日2月18日に心臓疾患のためにこの世を去りましたが、その翌日には直仔ゴールドドリーム(2013.4.19)が第34回フェブラリーSで父仔制覇を果たしましたし、翌週には甥が重賞制覇と、父系と母系両方からその存在感を示しました。

ハービンジャー産駒では異質とも思える、マイル重賞で鋭い切れ味を見せたペルシアンナイト。その矛先が向かうのは、クラシックか或いは3歳マイル王路線か。動向を見守りたい素質馬です。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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