2016年のBCの主役たち(其の参)-Highland Reel(2012.2.21)-。

Result

Highland Reel 牡 鹿毛 2012.2.21生 愛国・Hveger Syndicate生産 馬主・Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor 愛国・A P O’Brien厩舎

Highland Reel(2012.2.21)の4代血統表
Galileo(IRE)
鹿毛 1998.3.30
種付け時活性値:1.25

Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26 ♀
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968.4.8
Special 1969.3.28
Urban Sea
栗毛 1989.2.18
Miswaki
栗毛 1978.2.22
Mr.Prospector 1970.1.28
Hopespringseternal 1971.5.27
Allegretta
栗毛 1978.3.10
Lombard 1967.1.31
Anatevka 1969.2.13
Hveger(AUS)
鹿毛 2001.11.18
仔受胎時活性値:0.625
デインヒル(USA)
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.625
Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer 1961.5.27
Pas de Nom 1968.1.27
Razyana
鹿毛 1981.4.18
His Majesty 1968.4.15
Spring Adieu 1974.5.10
Circles of Gold(AUS)
栗毛 1991.11.21
仔受胎時活性値:0.25
Marscay(AUS)
栗毛 1979.10.20
種付け時活性値:0.75
Biscay 1965
Heart of Market 1967.3.12
Olympic Aim(NZ)
栗毛 1983.10.15
仔受胎時活性値:1.75
Zamazaan(FR)
栗毛 1965.4.7
種付け時活性値:0.375
Gold Vink(NZ)
栗毛 1966
仔受胎時活性値:2.00(0.00)

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer3×4、Natalma(♀)4×5×5、Buckpasser5×5>

Highland Reel(2012.2.21)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Galileo
(Sadler’s Wells系)
デインヒル
(Danzig系)
Marscay
(Star Kingdom系)
Zamazaan
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
デインヒル 4.625 or 2.625 伯父Elvstroem
(No.22-b)
4番仔?
(2連産目?)

*

http://www.breederscup.com/results/2016/longines-turf

第33回ブリーダーズカップ・ターフ(米GI)。「楽逃げしているのは、今年の”キング・ジョージ”の勝ち馬ですよ」。そう思ってしまった道中6ハロンから8ハロン、バックストレッチでジェイムズ・”シーミー”・ヘファーナン騎手に促された3番人気のHighland Reelが、2ハロン23秒46の脚を使うと、2番手を進んでいた4番人気のEctot(2011.2.8)に7馬身差ほど着けてリードを広げました。

後は欧州に比べれば小回り平坦な米国の芝コース、脚を緩めずに23秒18、23秒66というラップタイムを刻んで、Highland Reel。差して来た1番人気のFlintshire(2010.4.4)、追い込んで来た2番人気の防衛女王Found(2012.3.13)を尻目に、悠々と1着でゴール。とは言うものの、楽なレースをしているように見えても、そこはサスガに世界の一流馬。勝ち時計を見れば、サンタアニタ芝12ハロンを2分23秒00による逃げ切りで、コースレコード2分22秒72に0秒28差の快時計でした。

Highland Reelは、3歳時のセクレタリアトS(米GI)、香港ヴァーズ(GI)、4歳時の“キング・ジョージ”(英GI)、ブリーダーズカップ・ターフと芝GI4勝。米国、香港、英国と、それぞれに特徴が異なる芝馬場をこなして、強者ぶりを見せていますね。そんなHighland Reelに、今年2016年のクイーンエリザベス2世C(香GI)で先着したことがある、我が国のラブリーデイ(2010.1.30)ヌーヴォレコルト(2011.2.25)も、「やっぱり大したものだなぁ」と、改めて思います。

JRAの「ジャパンカップ(GI) ~海外からの予備登録馬(1) 10月18日(火)現在~」を見れば、エイダン・パトリック・オブライエン厩舎の馬がHighland Reelを含めて10頭登録してくれていますが、恐らく、登録だけ、でしょうね。「Highland Reelのような強い芝馬が来てくれれば、ジャパンカップも盛り上がるのになぁ」と素直に思いますけれど、年末に英愛馬がアジアで走るとすれば、やっぱり香港国際競走になってしまいますよね。日本は暮れの大一番は動かせませんし、なかなかに難しいもの。

ともあれ、強い馬の強い姿は、世界の何処に居ても見られるような時世になりました。Highland Reel、この後の活躍も楽しみにしたいものです。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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