ヒカリデユール(1977.3.6)-自分と同じ年に生まれた馬を辿る(No.11)-

ヒカリデユール (Hikari Duel) | 競走馬データ - netkeiba https://db.netkeiba.com/horse/1977200058/ Series
ヒカリデユール (Hikari Duel) | 競走馬データ - netkeiba https://db.netkeiba.com/horse/1977200058/

ヒカリデユール 牡 黒鹿毛 1977.3.6生 新冠・キタノ牧場生産 馬主・橋本 善吉氏 栗東・須貝 彦三厩舎

ヒカリデユール(1977.3.6)の4代血統表
デユール
黒鹿毛 1961.4.18
種付け時活性値:1.75【15】
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo
鹿毛 1940
Prince Rose 1928
Cosquilla 1933
Knight’s Daughter
黒鹿毛 1941
Sir Cosmo 1926
Feola 1933
Lea Moon
黒鹿毛 1955.3.28
Nasrullah
鹿毛 1940.3.2
Nearco 1935.1.24
Mumtaz Begum 1932
Lea Lark
鹿毛 1945
Bull Lea 1935
Colosseum 1937
アイテイグレース
栃栗毛 1967.3.13
仔受胎時活性値:0.25【9】
ゲイタイム
栗毛 1949
種付け時活性値:0.25【17】
Rockefella
黒鹿毛 1941
Hyperion 1930.4.18
Rockfel 1935
Daring Miss
栗毛 1939
★Felicitation 1930
Venturesome 1933
アイテイオー
黒鹿毛 1960.4.2
仔受胎時活性値:1.50【6】
ハロウエー
黒鹿毛 1940
種付け時活性値:0.75【19】
Fairway 1925
Rosy Legend 1931
キタノヒカリ
栗毛 1954.5.25
仔受胎時活性値:1.25【5】
トサミドリ
鹿毛 1946.5.20
種付け時活性値:1.75【7】
バウアーヌソル
鹿毛 1938.3.25
仔受胎時活性値:1.75【15】

<5代血統表内のクロス:なし>

ヒカリデユール(1977.3.6)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
デユール
(Round Table系)
ゲイタイム
(Hyperion系)
ハロウエー
(Fairway系)
トサミドリ
(Blandford系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
デユール 4.75
(【9】+【6】+【5】+【15】)
祖母が優駿牝馬勝ち馬
(サラ系 バウアーストツク系)
4番仔?
(2連産目?)

*

1982年の第27回有馬記念(中山芝2500m)の結果(上位5頭。馬齢は現年齢表記に合わせる)


馬名 性齢 騎手 走破
時計
着差 調教師
1 9 ヒカリデユール 牡5 河内 洋 2:36.7 須貝 彦三 3
2 4 アンバーシャダイ 牡5 加藤 和宏 2:36.7 アタマ 二本柳 俊夫 1
3 11 キョウエイプロミス 牡5 柴田 政人 2:36.9 1・1/4 高松 邦男 13
4 12 トドロキヒホウ 牡4 安田 富男 2:37.0 クビ 元石 孝昭 15
5 10 ビクトリアクラウン 牝3 嶋田 功 2:37.1 1/2 稲葉 幸夫 6

世代のレベルの確かさを見せ付けるかのように、1着から3着までを1977年生まれ世代の同期3頭で占めた第27回有馬記念。ヒカリデュールは中央転厩初戦の朝日チャレンジCを7番人気で1着、2戦目の天皇賞・秋を5番人気でメジロティターン(1978.3.22)の2着、3戦目のジャパンカップを8番人気でHalf Iced(1979.3.14)の5着となり日本馬最先着。そうして4戦目の有馬記念、ようやく力量に人気が追い付き始めたのか3番人気に推されました。そんな有馬記念は重馬場の中で行われ、直線で1番人気のアンバーシャダイ(1977.3.10)が内から抜け出し勝利は間違いないと思われた刹那、馬場中央を追い込んで来たマル地の野武士が「アタマ」だけ捕らえたところが決勝点でした。

*

以下にヒカリデュールのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。

バウアーヌソル 1938.3.25 不出走
|キタノオー 1953.5.15 16勝 天皇賞・春 菊花賞 朝日杯3歳S NHK杯 スプリングS オールカマー セントライト記念ほか
|キタノヒカリ 1954.5.25 3勝 朝日杯3歳S
||キタノフジ 1959.4.2 1勝
|||キヨウワレデイ 1972.5.15 8勝 北関東ダービー
||||キヨウワサンダー 1981.4.12 4勝 エリザベス女王杯(GI) 大原S(OP)
||アイテイオー 1960.4.2 4勝 優駿牝馬ほか
|||アイテイグレース 1967.3.13 0勝
||||ヒカリデユール 1977.3.6 (本馬) 10勝 有馬記念 サンケイ大阪杯 朝日チャレンジCほか
||||キタノデユール 1979.4.5 3勝
|||||ホクセイアンバー 1989.3.21 6勝 小倉記念(GIII)
|||チエリースター 1969.3.12 2勝
||||イズミスター 1982.6.7 6勝 金鯱賞(GIII)ほか
|||アイテイシロー 1971.2.28 4勝 京都牝馬特別
||キタノダイオー 1965.4.6 7勝 北海道3歳S 函館3歳S
|キタノオーザ 1957.6.30 6勝 菊花賞 セントライト記念ほか

豪州産の牝馬バウアーストック(1923)は出自不明の為に「サラ系」の烙印を押されてしまいました。Webを渉猟すると父母は特定されているという説もチラホラ見えますが真相は闇の中です。ともあれ、ヒカリデュールは近親にこれだけ活躍馬がいれば紛れも無い「良血」。ヒカリデュールの甥、全妹の仔であるホクセイアンバーは20世紀最後の「直牝系がサラ系」のJRA重賞勝ち馬です。懐かしや1994年の小倉記念。1着ホクセイアンバー、2着イブキファイブワン(1988.3.10)、3着メモリータイヨウ(1989.4.17)。順にアンバーシャダイ、インターグシケン(1975.5.25)、エリモタイヨー(1980.5.16)の仔。むぅ、隔世の感、甚だしいですね(^^;)。振り返ればヒカリデュールの甥がアンバーシャダイの仔、というところに生産者さんのロマンを思います。

アンバーシャダイ(1977.3.10)-自分と同じ年に生まれた馬を辿る(No.9)-
アンバーシャダイ(1977.3.10)-自分と同じ年に生まれた馬を辿る(No.9)-

*

現在のところ「サラ系馬」として唯一頭だけ中央競馬の年度代表馬となったヒカリデュール。

恐らく「最初で最後」となってしまうのでしょう。

けれど、それでも「君は、ヒカリデユール」。

その黒鹿毛の放った煌めきと、アンバーシャダイとの決闘を制した末脚は、これからもファンの心の中で生き続けます。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

[ヒカリデユール(1977.3.6)の主な競走成績]

  1. 有馬記念、サンケイ大阪杯、朝日チャレンジC、東海桜花賞、ダイヤモンド特別
  2. 天皇賞・秋、東京王冠賞

通算45戦10勝、2着3回、3着8回。

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