パイロマンサー 牡 黒鹿毛 2023.3.15生 日高町・ダーレー・ジャパン・ファーム(有)生産 馬主・ゴドルフィン 栗東・吉村 圭司厩舎
| パイロ 黒鹿毛 2005.2.19 種付け時活性値:0.25【17】 |
▲ Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
| Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
| Preach 鹿毛 1989.3.26 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
| Narrate 1980.4.6 | |||
| Wild Vision 鹿毛 1998.5.16 |
▲Wild Again 黒鹿毛 1980.5.22 |
Icecapade 1969.4.4 | |
| Bushel-n-Peck 1958.3.21 | |||
| Carol’s Wonder 芦毛 1984.3.15 |
Pass the Tab 1978.3.29 | ||
| Carols Christmas 1977.4.10 | |||
| セントリフュージ 鹿毛 2015.4.17 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
ハードスパン 鹿毛 2004.5.10 種付け時活性値:0.50【10】 |
Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
| Pas de Nom 1968.1.27 | |||
| Turkish Tryst 栗毛 1991.2.1 |
★Turkoman 1982.4.11 | ||
| Darbyvail 1984.6.2 | |||
| トリプルピルエット 青鹿毛 2003.2.6 仔受胎時活性値:0.75【11】 |
★サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 種付け時活性値:0.00【16】 |
★Halo 1969.2.7 | |
| Wishing Well 1975.4.12 | |||
| シャター 青鹿毛 1988.3.3 仔受胎時活性値:1.50【14】 |
◆Mr. Prospector 鹿毛 1970.1.28 種付け時活性値:0.25【17】 |
||
| Savannah Dancer 黒鹿毛 1982.4.21 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×4、Northern Dancer4×5(母方)、Nearctic5×5>
| 父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
|---|---|---|---|
| パイロ (A.P. Indy系) |
ハードスパン (Danzig系) |
★サンデーサイレンス (Halo系) |
◆Mr. Prospector (Raise a Native系) |
| 形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
| ハードスパン (セントリフュージ) |
5.25 (【7】+【11】+【14】+【5】) |
曾祖母が米GII勝ち馬 (No. 5-h) |
4番仔 (4連産目) |
*
| 着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤 量 |
騎手 | 走破 時計 |
着差 | 通過 順位 |
上り 3F |
馬体重 [増減] |
調教師 | 人 気 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 4 | パイロマンサー | 牡2 | 56 | 岩田望来 | 1:44.2 | 3-2-2-1 | 39.6 | 503 [-9] |
吉村圭司 | 2 | |
| 2 | 1 | タマモフリージア | 牝2 | 55 | 田口貫太 | 1:44.2 | クビ | 6-4-4-4 | 39.3 | 487 [-17] |
大橋勇樹 | 3 |
| 3 | 5 | ベストグリーン | 牡2 | 56 | 小野楓馬 | 1:44.4 | 1 | 2-3-3-2 | 39.6 | 512 [-1] |
田中淳司 | 1 |
| 4 | 3 | アヤサンジョウタロ | 牡2 | 56 | 笹川翼 | 1:44.6 | 1.1/2 | 7-7-4-4 | 39.7 | 477 [-1] |
田中淳司 | 6 |
| 5 | 9 | コスモギガンティア | 牡2 | 56 | 矢野貴之 | 1:45.1 | 2.1/2 | 9-9-9-8 | 39.5 | 477 [+16] |
河津裕昭 | 8 |
| 1F毎の ラップ |
12.9 – 11.4 – 13.3 – 14.1 – 12.7 – 13.4 – 13.3 – 13.1 |
|---|---|
| ラップの 累計タイム |
12.9 – 24.3 – 37.6 – 51.7 – 1:04.4 – 1:17.8 – 1:31.1 – 1:44.2 |
| 上り | 4F 52.5 – 3F 39.8 |

2025年の第76回全日本2歳優駿。JRA勢5頭、NAR勢4頭で行われた一戦。勝利を収めたのは戦前2番人気だったパイロマンサー。レースは8枠から飛び出したイダテンシャチョウ(2023.4.6)が引っ張る展開。入りの600m37秒6、1000m通過64秒4と2歳のダート戦とは言えサスガにゆったりとした流れ。川崎ダートの3角から4角、小回りコースの急カーブを滑るようにして進出したのが内の2番手のパイロマンサー、外の3番手にいたベストグリーン(2023.2.3)。直線、外から被せるようにベストグリーンがいったん前に出ましたけれど、岩田望来騎手の左右のムチ、激しいアクションに応えたパイロマンサー。二の脚、三の脚で伸び直すとベストグリーンを振り切り先頭を奪取して完全に抜け出しましたが、最後の最後で外から矢のような脚を見せたのがJBC2歳優駿(JpnIII)を勝った牝馬タマモフリージア(2023.4.15)。正に雌雄を決することになった決勝点、同タイムの争いを僅かに「クビ」だけ先んじたパイロマンサー、10月の京都ダート1800mの新馬戦1着、11月の京都ダート1800mのもちの木賞1着、そして12月の川崎ダート1600mの全日本2歳優駿1着と3戦3勝、無敗で2023年生まれ世代の2歳ダート王を蹄中に収めたという結末。パイロマンサー、その馬名意味は「火をつかった占いを行う人。父名より連想」ということです。
パイロマンサーの父パイロはJpnI4勝を挙げた代表産駒メイショウハリオ(2017.2.25)が引退したと思ったら、パイロマンサーが現れました。こういうタイミングの良さは大事ですね。サスガは21歳を迎える2026年もスタッドフィー400万円で供用される種牡馬です。

*
今回の全日本2歳優駿で2着だったタマモフリージアは既に紹介していましたので、

本稿では戦前1番人気で惜しくも0秒2差の3着だったホッカイドウ競馬の期待馬の4代血統表も併せてアップしておきます。
ベストグリーン 牡 栗毛 2023.2.3生 平取町・北島牧場生産 馬主・國信 泰秀氏 北海道・田中 淳司厩舎
| スマートファルコン 栗毛 2005.4.4 種付け時活性値:0.25【17】 |
ゴールドアリュール 栗毛 1999.3.3 |
サンデーサイレンス 青鹿毛 1986.3.25 |
★Halo 1969.2.7 |
| Wishing Well 1975.4.12 | |||
| ニキーヤ 鹿毛 1993.4.4 |
Nureyev 1977.5.2 | ||
| Reluctant Guest 1986.2.21 | |||
| ケイシュウハーブ 芦毛 1988.3.6 |
★ミシシツピアン 鹿毛 1971.5.16 |
Vaguely Noble 1965.5.15 | |
| Gazala 1964 | |||
| キヨウエイシラユキ 芦毛 1980.4.17 |
▲クラウンドプリンス 1969.1.31 | ||
| アリアーン 1968 | |||
| ピースフルジョイ 栗毛 2015.3.29 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
パイロ 黒鹿毛 2005.2.19 種付け時活性値:0.25【9】 |
▲Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P. Indy 1989.3.31 |
| Preach 1989.3.26 | |||
| Wild Vision 鹿毛 1998.5.16 |
▲Wild Again 1980.5.22 | ||
| Carol’s Wonder 1984.3.15 | |||
| ウインパレード 栗毛 2006.5.21 仔受胎時活性値:2.00【8】 |
★アグネスデジタル 栗毛 1997.5.15 種付け時活性値:0.00【8】 |
Crafty Prospector 1979.4.7 | |
| Chancey Squaw 1991.4.9 | |||
| エンプレスロッチ 栗毛 1995.3.26 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
★カコイーシーズ 鹿毛 1986.3.7 種付け時活性値:0.00【8】 |
||
| ロツチウインド 栗毛 1982.5.29 仔受胎時活性値:1.00【12】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector5×5(母方)>
| 父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
|---|---|---|---|
| スマートファルコン (サンデーサイレンス系) |
パイロ (A.P. Indy系) |
★アグネスデジタル (Mr. Prospector系) |
★カコイーシーズ (Raise a Native系) |
| 形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
| スマートファルコン | 5.25 (【7】+【8】+【10】+【12】) |
マチカネタンホイザと同牝系 (No. 11-c クレイグダーロツチ系) |
初仔 |
ベストグリーン、その馬名意味は「最良+緑」という素直な分かりやすさ。そして4代血統表を開けば母父にパイロの姿が見え、母系がクレイグダーロッチ(1922)系であるところも良いですね。2023年生まれ世代はサウジアラビアロイヤルC(GIII)を制したエコロアルバ(2023.4.30)もクレイグダーロッチ系であり、100年の時を超えてなお輝く御料の血の確かさを、改めて思うジェネレーションでもあります。

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
