ポタジェ(2017.2.4)-第66回大阪杯(GI)の勝ち馬-

Result

ポタジェ 牡 鹿毛 2017.2.4生 安平町・ノーザンファーム生産 馬主・金子真人ホールディングス(株) 栗東・友道 康夫厩舎

ポタジェ(2017.2.4)の4代血統表
ディープインパクト
鹿毛 2002.3.25
種付け時活性値:1.50【14】
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
ウインドインハーヘア
鹿毛 1991.2.20
Alzao
鹿毛 1980.2.28
Lyphard 1969.5.10
Lady Rebecca 1971.2.28
Burghclere
鹿毛 1977.4.26
Busted 1963
Highclere 1971.4.9
ジンジャーパンチ
栗毛 2003.4.23
仔受胎時活性値:1.25【13】

Awesome Again
鹿毛 1994.3.29
種付け時活性値:0.00【8】
Deputy Minister
黒鹿毛 1979.5.17
Vice Regent 1967.4.29
Mint Copy 1970.2.24
Primal Force
鹿毛 1987.4.27
Blushing Groom 1974.4.8
Prime Prospect 1978.3.20
Nappelon
栗毛 1992.2.2
仔受胎時活性値:0.50【10】
Bold Revenue
鹿毛 1984.5.17
種付け時活性値:1.75【7】
Bold Ruckus 1976.2.6
More Revenue 1974.3.5
Sally Go Gray
芦毛 1979.4.18
仔受胎時活性値:1.00【12】
Wise Exchange
芦毛 1965.3.17
種付け時活性値:1.25【13】
Surreptitious
鹿毛 1965.3.24
仔受胎時活性値:1.25【13】

<5代血統表内のクロス:Promised Land5×5、Northern Dancer5×5>

ポタジェ(2017.2.4)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
ディープインパクト
(サンデーサイレンス系)
★Awesome Again
(Deputy Minister系)
Bold Revenue
(Bold Ruler系)
Wise Exchange
(Teddy系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bold Revenue
(ジンジャーパンチ)
4.00 母が米GI6勝の名牝
(No. 16-d)
7番仔
(不受胎後)

*

2022年の第66回大阪杯(GI。阪神芝2000m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破
時計
着差 通過
順位
上り
3F
馬体重
[増減]
調教師
1 8 ポタジェ 牡5 57 吉田 隼人 1:58.4   5-5-5-4 35.3 468
[+2]
友道 康夫 8
2 14 レイパパレ 牝5 55 川田 将雅 1:58.5 クビ 3-3-3-3 35.6 434
[+4]
高野 友和 3
3 9 アリーヴォ 牡4 57 武 豊 1:58.5 ハナ 12-10-9-6 35.0 500
[-2]
杉山 晴紀 7
4 10 ヒシイグアス 牡6 57 池添 謙一 1:58.7 1 7-7-7-6 35.3 494
[+9]
堀 宣行 5
5 4 ジャックドール 牡4 57 藤岡 佑介 1:58.9 1 1/4 1-1-1-1 36.3 508
[+2]
藤岡 健一 2

2022年の第66回大阪杯。小雨降る阪神芝2000m、16頭立ての春の中距離王決定戦を制したのは、友道康夫厩舎3頭出しの中では最も人気だったポタジェ。それでも8番人気の伏兵でしたが、勝負事はやはり「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い」。いつでも一所懸命に走り上位争いを演じて来たポタジェ、初めての重賞制覇がGIの大舞台と相成りました。

決勝点、ポタジェが防衛王者のレイパパレ(2017.1.28)を「クビ」だけ振り切った後。レイパパレの川田将雅騎手が、ポタジェの吉田隼人騎手に手を差し伸べる姿が、なんともはや、良いものに見えました。競馬学校で同期の20期生どうし。川田騎手はポタジェの主戦も務められていましたし、馬の走りを讃えられたようにも見受けました。

そしてまた記事をアップするタイミングではありましたけれど、騎手・吉田兄弟のGI勝利を立て続けに紹介することになりました。

Lord North(2016.2.9)&パンサラッサ(2017.3.1)-第26回ドバイターフ(UAE・GI)の勝ち馬-
Lord North(ロードノース) せん 鹿毛 2016.2.9生 愛国・Godolphin生産 馬主・HH Sheikh Zayed bin Mohammed Racing 英国・John Gosden厩舎パンサラッサ(Panthalassa) 牡 鹿毛 2017.3.1生 新ひだか町・木村 秀則氏生産 馬主・広尾レース(株) 栗東・矢作 芳人厩舎

かたや兄・豊騎手はパンサラッサ(2017.3.1)によるドバイターフ(UAE・GI)、こなた弟・隼人騎手はポタジェによる大阪杯。やるなぁ、吉田兄弟。

*

さて、ポタジェは「良血」と言わしめる血統馬です。ダテに2018年の1歳セレクトセールにおいて2億520万円で取り引きされていた訳ではありません。以下にポタジェのごく簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Nappelon 1992.2.2 17勝 カムリーS(米GII)ほか
|ジンジャーパンチ 2003.4.23 12勝 ブリーダーズカップ・ディスタフ(米GI) ラフィアンH(米GI) パーソナルエンスンS(米GI) ゴーフォーワンドH(米GI)2回 オグデンフィップスH(米GI)ほか
||ルージュバック 2012.4.22 6勝 毎日王冠(GII) オールカマー(GII) エプソムC(GIII) きさらぎ賞(GIII)ほか
||ポタジェ 2017.2.4 (本馬) 大阪杯(GI)ほか

母ジンジャーパンチはブリーダーズカップ・ディスタフを始めとして8.5ハロンから10ハロンの距離で米ダートGI6勝の名牝、半姉ルージュバックはJRA重賞4勝の活躍馬。ルージュバックは3連勝できさらぎ賞を制した際に「大物牝馬」と思ったものです。桜花賞(GI)と優駿牝馬(GI)で連続1番人気に推されたのも既に7年前のこと。桜花賞ではレッツゴードンキ(2012.4.6)の9着、優駿牝馬ではミッキークイーン(2012.2.8)から4分の3馬身差の2着でした。ルージュバック、残した成績を振り返れば「牡馬相手の非根幹距離重賞で頑張る牝馬やったなぁ」と改めて思います。

また、ポタジェについて併せてお伝えしておきますと、↑の0の理論的総括でも示したとおり母ジンジャーパンチが不受胎後の7番仔です。ついで述べれば、先週の高松宮記念(GI)を制したナランフレグ(2016.4.5)は母ケリーズビューティ(2001.4.16)が空胎後の8番仔でした。やはり「空胎後に名馬あり」というところです。

*

姉が果たせなかったGI制覇を一気に成したポタジェ。地道に好勝負を続けて来た良血馬が一皮むけた瞬間を目の当たりにしましたが、レース後の吉田隼人騎手のインタビューを見ると「まだこれから」なのでしょう。GIを勝ってなお「その上」を期待されるポタジェ、もう一段階ギアの上がった姿が見られることを楽しみにしましょう。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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