Flightline(フライトライン) 牡 鹿毛 2018.3.14生 米国・Summer Wind Equine生産 馬主・Hronis Racing LLC, Siena Farm LLC, Summer Wind Equine LLC, West Point Thoroughbreds and Woodford Racing, LLC 米国・John W. Sadler厩舎
★ Tapit 芦毛 2001.2.27 種付け時活性値:0.00【16】 |
Pulpit 鹿毛 1994.2.15 |
A.P. Indy 黒鹿毛 1989.3.31 |
Seattle Slew 1974.2.15 |
Weekend Surprise 1980.4.8 | |||
Preach 鹿毛 1989.3.26 |
Mr. Prospector 1970.1.28 | ||
Narrate 1980.4.6 | |||
Tap Your Heels 芦毛 1996.2.16 |
★Unbridled 鹿毛 1987.3.5 |
Fappiano 1977.5.19 | |
Gana Facil 1981.2.9 | |||
Ruby Slippers 芦毛 1982.3.18 |
Nijinsky 1967.2.21 | ||
Moon Glitter 1972.3.30 | |||
Feathered 鹿毛 2012.5.17 仔受胎時活性値:1.25【5】 |
★ Indian Charlie 鹿毛 1995.3.27 種付け時活性値:0.00【16】 |
In Excess 黒鹿毛 1987.4.8 |
Siberian Express 1981.1.25 |
Kantado 1976.3.23 | |||
Soviet Sojourn 鹿毛 1989.4.4 |
Leo Castelli 1984.3.13 | ||
Political Parfait 1984.2.19 | |||
Receipt 黒鹿毛 2005.2.1 仔受胎時活性値:1.50【6】 |
Dynaformer 黒鹿毛 1985.4.1 種付け時活性値:0.75【19】 |
Roberto 1969.3.16 | |
Andover Way 1978.4.11 | |||
Finder’s Fee 黒鹿毛 1997.5.8 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
Storm Cat 黒鹿毛 1983.2.27 種付け時活性値:1.25【13】 |
||
Fantastic Find 黒鹿毛 1986.5.22 仔受胎時活性値:0.50【10】 |
<5代血統表内のクロス:Mr. Prospector4×5×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
★Tapit (A.P. Indy系) |
★Indian Charlie (フオルテイノ系) |
Dynaformer (Roberto系) |
Storm Cat (Storm Bird系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Storm Cat (Terlingua) |
5.00 |
母が米GIII勝ち馬 (No. 20-b) |
2番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | Flightline | 牡4 | 57.2 | Flavien Prat | 2:00.05 | John W Sadler | 1 |
2 | 7 | Olympiad | 牡4 | 57.2 | Junior Alvarado | 8 1/4 | William Mott | 7 |
3 | 1 | Taiba | 牡3 | 55.3 | Mike E Smith | 1/2 | Bob Baffert | 3 |
4 | 8 | Rich Strike | 牡3 | 55.3 | Sonny Leon | 2 1/2 | Eric R Reed | 6 |
5 | 2 | Life Is Good | 牡4 | 57.2 | Irad Ortiz Jr | 1 1/4 | Todd Pletcher | 4 |
2022年の第39回ブリーダーズカップ・クラシック。日本時間の2022年11月06日(日)の朝6時42分から目の覚めるような快走を見てしまいました。前走パシフィッククラシックS(米GI)の19と4分の1馬身差勝ちで世界の度肝を抜いたFlightline。
8頭立てのキーンランド・ダート10ハロンの戦いとなったブリーダーズカップ・クラシックでは、逃げたLife Is Good(2018.4.22)の番手追走。FlightlineとLife Is Good、共に強い逃げ馬どうしですが、Life Is Good陣営は「Flightlineを負かすならばこれしかない」という感じでテンを叩いて行ったのでしょう。2ハロン通過22秒95、4ハロン通過45秒47、6ハロン通過1分9秒62とLife Is Goodがビュンビュン飛ばして行ったものの、落ち着いて追走していたFlightline。そうして最後の直線に入る手前の8ハロン通過1分34秒58の時点でLife Is Goodに先んじたFlightline、後は本当にひとり舞台とばかりに独走。他馬をまったく相手にせず、キーンランドの直線400ヤードを悠々と駆け抜け、ゴール地点では2着のジョッキークラブゴールドC(米GI)の勝ち馬Olympiad(2018.2.5)に8と4分の1馬身差の大楽勝。Flightline、39回を誇るブリーダーズカップ・クラシック史上最大着差での圧勝劇を見せてくれました。
今回のブリーダーズカップ・クラシックの6ハロン通過のラップは、レースのYoutubeライブ中継時は1分7秒98でしたが、レース結果の引用元であるEquibaseのチャートでは1分9秒62となっていました。いずれにせよLife Is Goodが作り出したラップが速い時計であることは変わりなく、同日に行われたブリーダーズカップ・スプリント(米GI)の勝ち時計は1分9秒11、ブリーダーズカップ・ダートマイル(米GI)の勝ち時計は1分35秒33。より短い距離でも勝ち負けの時計です。Life Is Goodもブリーダーズカップ・ダートマイル、ペガサスワールドカップ招待S(米GI)、ホイットニーS(米GI)、ウッドワードS(米GI)と米GI4勝のメチャ強い馬なのに、それをやすやすと追い掛けて、容易くねじ伏せてしまうFlightlineがおかしすぎます。恐れ入谷の鬼子母神ですm(_ _)m
さて、そんなおかしすぎるFlightlineについて、今一度、6戦6勝のすべての勝ち時計と着差について確認しておきますと、
- メイドン(サンタアニタパーク・ダート6ハロン)
→勝ち時計1:08.75。13と4分の1馬身差 - オプショナルクレーミング(デルマー・ダート6ハロン)
→勝ち時計1:08.05。12と4分の3馬身差 - マリブS(米GI。サンタアニタパーク・ダート7ハロン)
→勝ち時計1:21.37。11と2分の1馬身差 - メトロポリタンH(米GI。ベルモントパーク・ダート8ハロン)
→勝ち時計1:33.59。6馬身差 - パシフィッククラシックS(米GI。デルマー・ダート10ハロン)
→勝ち時計1:59.28。19と4分の1馬身差 - ブリーダーズカップ・クラシック(米GI。キーンランド・ダート10ハロン)
→勝ち時計2:00.05。8と4分の1馬身差
6戦合計して2着との着差が71馬身差……。速いし、強いし、なんじゃこりゃ^^;
*
Flightline、6戦6勝を以てレーンズエンドファームで種牡馬入りするのか、
はたまた来年2023年も現役を続けるのか。これだけの速さと強さを見せられるとオーナー陣営は難しい決断を迫られそうです。
ともあれ、後世に語り継がれるであろう2020年代の真の強者Flightline。その飛び翔ける姿を目の当たりにできたのは、競馬者として幸せなこと。Flightlineの未来に幸多かれと祈り願うばかりです。
それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。
#人に関わるところが薄くなりましたが、Flightlineを管理されるジョン・サドラー調教師は2018年の第35回のAccelerate(2013.5.10)に続くブリーダーズカップ・クラシック2勝目。
また、Flightlineの鞍上フラビアン・プラ騎手はブリーダーズカップ競走は通算4勝目でクラシックは初勝利となりました。おめでとうございました(^^)
##2022年11月07日(月)追記。Flightline、6戦6勝、71馬身差を手土産に引退、レーンズエンドファームで種牡馬入りということ。Flightline、↑で示した4代血統表の通り、0の理論的には父Tapitが16歳時交配、母父Indian Charlieも16歳時交配と近い代でミニモの遺伝を与えており、種牡馬としても大いに楽しみです。稀代の駿馬の第二の馬生に、どうぞ幸多からんことを。