Mother Earth(マザーアース) 牝 鹿毛 2018.4.24生 愛国・Grenane House Stud生産 馬主・Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor 愛国・A P O’Brien厩舎
Zoffany 鹿毛 2008.3.18 種付け時活性値:0.25【9】 |
Dansili 黒鹿毛 1996.1.27 |
▲デインヒル 鹿毛 1986.3.26 |
★Danzig 1977.2.12 |
Razyana 1981.4.18 | |||
Hasili 鹿毛 1991.3.12 |
Kahyasi 1985.4.2 | ||
Kerali 1984.3.4 | |||
Tyranny 鹿毛 2000.3.22 |
Machiavellian 黒鹿毛 1987.1.31 |
★Mr. Prospector 1970.1.28 | |
Coup de Folie 1982.4.2 | |||
Dust Dancer 栗毛 1994.4.25 |
Suave Dancer 1988.2.7 | ||
Galaxie Dust 1982.5.4 | |||
Many Colours 鹿毛 2004.2.17 仔受胎時活性値:1.25【13】 |
Green Desert 鹿毛 1983.4.16 種付け時活性値:1.00【20】 |
Danzig 鹿毛 1977.2.12 |
Northern Dancer 1961.5.27 |
Pas de Nom 1968.1.27 | |||
Foreign Courier 鹿毛 1979.4.11 |
Sir Ivor 1965.5.5 | ||
Courtly Dee 1968.3.8 | |||
First of Many 鹿毛 1999.1.29 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Darshaan 黒鹿毛 1981.4.18 種付け時活性値:0.25【17】 |
Shirley Heights 1975.3.1 | |
Delsy 1972.3.20 | |||
Star Profile 鹿毛 1994.3.11 仔受胎時活性値:1.00【4】 |
Sadler’s Wells 鹿毛 1981.4.11 種付け時活性値:1.00【12】 |
||
Sandhurst Goddess 栗毛 1986.4.23 仔受胎時活性値:1.75【7】 |
<5代血統表内のクロス:Danzig4×3、Northern Dancer5×4×5>
父 | 母父 | 祖母父 | 曾祖母父 |
---|---|---|---|
Zoffany (デインヒル系) |
Green Desert (Danzig系) |
Darshaan (Mill Reef系) |
Sadler’s Wells (Northern Dancer系) |
形相の遺伝 | 料の遺伝 | 牝系 | 母の何番仔? |
Green Desert (Foreign Courier) |
5.00 |
半姉が伊GII勝ち馬 (No. 16-f) |
6番仔? (2連産目?) |
*
着 順 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 |
斤 量 |
騎手 |
走破時計 ・着差 |
調教師 |
人 気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | Mother Earth | 牝3 | 57.2 | Frankie Dettori | 1:36.37 | A P O’Brien | 6 |
2 | 6 | Saffron Beach | 牝3 | 57.2 | Adam Kirby | 1 | Jane Chapple-Hyam | 4 |
3 | 2 | Fev Rover | 牝3 | 57.2 | Paul Hanagan | クビ | Richard Fahey | 8 |
4 | 7 | Santa Barbara | 牝3 | 57.2 | Ryan Moore | ハナ | A P O’Brien | 1 |
5 | 1 | Alcohol Free | 牝3 | 57.2 | Oisin Murphy | 3/4 | Andrew Balding | 1 |
2021年の第208回英1000ギニー。11頭立てとなった英国3歳牝馬クラシックの初戦。「死んでしまった種牡馬の仔は走る」とは日本の競馬で時折聞かれる格言ですが、英国でも同様なのでしょうか。
グランプリボス(2008.3.28)も出走した2011年のセントジェームズパレスS(英GI)で2着だったZoffany。勝ち馬は言わずと知れたFrankel(2008.2.11)だった訳ですが、ZoffanyはFrankelが制したグループレースでは最小着差となる4分の3馬身まで詰め寄ったのですから、その能力は確かなもの。Zoffany自身フェニックスS(愛GI)の勝ち馬でしたから、それは実力馬です。そんなZoffany、↑で引いたJRA-VAN Ver.Worldの記事のとおり、今年2021年1月8日に肝不全で安楽死の処置が取られたということです。
そうしてZoffanyの愛娘Mother Earth。「母なる地球」というスケールの大きな馬名を持つ牝馬が、テン乗りとなったランフランコ・デットーリ騎手のエスコートに応えて、昨年2020年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ(米GI)2着以来の中176日もなんのその、ライバルたちを退けました。サスガはフランキー、道中内ラチ沿いの中団から後方の位置に構え、勝負どころでいち早く抜け出してから、最後まで我慢させきりました。もちろん鞍上の鼓舞に応じた、Mother Earthの力があればこその勝利。決勝点では2着のSaffron Beach(2018.2.14)に1馬身差の快勝、お見事でした。
エイダン・パトリック・オブライエン厩舎のZoffany産駒は、前日の第213回英2000ギニー(GI)において、人気の一角だったヴィンセントオブライエンナショナルS(愛GI)の勝ち馬Thunder Moon(2018.5.1)がシンガリ負けの悔しい負け方をしたところでしたが、翌日に同厩舎のZoffany産駒が英国3歳牝馬クラシックの初戦でGI初勝利を収めたという結果でした。
*
Mother Earthについては、やはり昨年2020年のフィリーズマイル(英GI)における「あの事件」が思い出されます。
名馬には色々なエピソードが付きものです。Mother Earth、その実力を以て、栄光の英国クラシックホースとして歴史に名前を刻みました。
それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。