Ace Impact(2020.2.13)-第183回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬-

Result

Ace Impact(エースインパクト) 牡 鹿毛 2020.2.13生 愛国・Mrs Waltraut Spanner生産 馬主・Ecuries Serge Stempniak 仏国・J-C Rouget厩舎

Ace Impact(2020.2.13)の4代血統表
Cracksman
鹿毛 2014.4.9
種付け時活性値:1.25【5】
Frankel
鹿毛 2008.2.11
Galileo
鹿毛 1998.3.30
Sadler’s Wells 1981.4.11
Urban Sea 1989.2.18
Kind
鹿毛 2001.4.21
デインヒル 1986.3.26
Rainbow Lake 1990.4.10
Rhadegunda
鹿毛 2005.3.21
Pivotal
栗毛 1993.1.19
Polar Falcon 1987.6.1
Fearless Revival 1987.3.3
St Radegund
鹿毛 1994.1.17
Green Desert 1983.4.16
On the House 1979.3.20
Absolutly Me
鹿毛 2009.2.23
仔受胎時活性値:0.50【10】
Anabaa Blue
鹿毛 1998.4.12
種付け時活性値:0.50【10】
Anabaa
鹿毛 1992.3.13
Danzig 1977.2.12
Balbonella 1984.3.27
Allez Les Trois
栗毛 1991.4.26
Riverman 1969.3.22
Allegretta 1978.3.10 ♀
Tadawul
鹿毛 2001.2.19
仔受胎時活性値:1.75【7】
Diesis
栗毛 1980.4.23
種付け時活性値:1.00【20】
Sharpen Up 1969.3.17
Doubly Sure 1971.5.3
Barakat
黒鹿毛 1987.4.13
仔受胎時活性値:1.25【13】
Bustino
鹿毛 1971.4.14
種付け時活性値:1.75【15】
Rosia Bay
鹿毛 1977.2.13
仔受胎時活性値:0.25【9】

<5代血統表内のクロス:Danzig4×5×5、Allegretta(♀)4×5、Northern Dancer5×5>

Ace Impact(2020.2.13)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Cracksman
(Galileo系)
Anabaa Blue
(Danzig系)
Diesis
(エタン系)
Bustino
(Blenheim系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Bustino
(Tadawul)
3.75
(【10】+【7】+【13】+【9】)
遡ればOuija Boardと同牝系
(No. 12-b)
5番仔?

*

2023年の第183回ジョッケクルブ賞(仏GI。シャンティイ芝2100m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 6 Ace Impact 牡3 58.5 Cristian Demuro 2:02.63 J-C Rouget 5
2 11 Big Rock 牡3 58.5 Aurelien Lemaitre 3 1/2 Christopher Head 1
3 2 Marhaba Ya Sanafi 牡3 58.5 Mickael Barzalona 2 1/2 A Schutz 4
4 5 Feed The Flame 牡3 58.5 Christophe Soumillon 3/4 P Bary 2
5 10 Epictetus 牡3 58.5 Frankie Dettori 1 1/4 John & Thady Gosden 7
仏ダービーはエースインパクトが豪快な追い込み勝ち、ハーツクライ産駒コンティニュアスは8着 | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地4日、仏シャンティイ競馬場でG1仏ダービー(3歳牡馬・牝馬、芝2100m)が行われ、C.デムーロ騎乗のエースインパクトが豪快な追い込みを決めた。  エースインパクトは後方2番手に控え、仏200

前日の英ダービー(GI)をディープインパクト(2002.3.25)のラストクラップ12頭の内の1頭であるAuguste Rodin(2020.1.26)が制したと思ったら、

Auguste Rodin(2020.1.26)-第244回英ダービー(GI)の勝ち馬-
Auguste Rodin(オーギュストロダン) 牡 青鹿毛 2020.1.26生 愛国・Coolmore生産 馬主・M Tabor & D Smith & Mrs J Magnier & Westerberg 愛国・A P O'Brien厩舎

翌日の仏ダービーことジョッケクルブ賞ではAce Impactという名前の馬が勝利を収めました。その馬名から「どこかにディープインパクトの血が入っていたりするのかな」と思いきや、そうではありませんでした^^;。2017年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬にして種牡馬Frankelの初年度産駒の1頭であるCracksmanが、やはり初年度産駒として送り込んだのがAce Impact。

第141回英チャンピオンS(GI)の勝ち馬-Cracksman(2014.4.9)-
Cracksman(クラックスマン) 牡 鹿毛 2014.4.9生 英国・Hascombe And Valiant Studs生産 馬主・A E Oppenheimer 英国・John Gosden厩舎

Ace Impact、その走りのインパクトは大きく、シャンティイ芝2100m、晴の良馬場の11頭立てを、道中後方待機から直線大外一気の目の覚めるような鋭脚で、2着のBig Rock(2020.2.8)を3馬身半切って捨てました。Ace Impact、デビュー以来4戦4勝、無敗でのジョッケクルブ賞制覇における勝ち時計2分2秒63は、シャティン芝2100mで行われるようになった2005年以降で最速。厩舎の先輩Sottsass(2016.3.24)の2分2秒90をコンマ27秒塗り替えるレースレコードでした。

第179回ジョッケクルブ賞(仏GI)の勝ち馬-Sottsass(2016.3.24)-
Sottsass(ソットサス) 牡 栗毛 2016.3.24生 仏国・S.A.S.U. Ecurie Des Moneaux生産 馬主・White Birch Farm 仏国・J-C Rouget厩舎

*

↑でSottsassの名前を出しましたが、近年のジョッケクルブ賞勝ち馬は印象深い馬が揃っている感もあります。弊サイトを始めてから紹介しているジョッケクルブ賞勝ち馬たちを列挙しますと、

  1. Almanzor(2013.3.11)
    →ジョッケクルブ賞、愛チャンピオンS(GI)、英チャンピオンS(GI)と年間GI3勝を挙げた2016年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬
  2. Brametot(2014.2.24)
    →クリスチャン・デムーロ騎手にジョッケクルブ賞初勝利をプレゼントした2017年の仏国牡馬二冠馬
  3. Study of Man(2015.4.9)
    →ディープインパクトの仔にしてMiesque(1984.3.14)の孫。2023年現在は英国のランウェイズスタッドで種牡馬として繋養中
  4. Sottsass(2016.3.24)
    →「そっと差す、というには強烈すぎた」Sottsass、2020年の凱旋門賞(仏GI)、ガネー賞(仏GI)勝ち馬でもあります
  5. Mishriff(2017.4.1)
    →4歳時の2021年はサウジカップドバイシーマクラシック(UAE・GI)、英インターナショナルS(GI)とサーフェイスを問わず大活躍
  6. St Mark’s Basilica(2018.3.18)
    →仏2000ギニー(GI)、ジョッケクルブ賞、エクリプスS(英GI)、愛チャンピオンSと2021年無敗でカルティエ賞年度代表馬に輝く
  7. Vadeni(2019.3.26)
    →ジョッケクルブ賞(仏GI)とエクリプスS(英GI)を制し愛チャンピオンS3着、凱旋門賞2着で2022年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬に選出
  8. Ace Impact(2020.2.13)
    →本稿の主役。2011年のReliable Man(2008.3.27)以来12年ぶりの無敗のジョッケクルブ賞勝ち馬

濃いメンツが揃っています。辺境サイトも8頭目のジョッケクルブ賞勝ち馬の紹介となりますと、割合に長くやって来たものだと思います。8頭を振り返ってみればAlmanzor、Brametot、Sottsass、Vadeni、Ace Impactと5頭がジャン=クロード・ルジェ調教師の管理馬ということで、サスガに通算7000勝以上の仏国の名伯楽。そしてまた日本でもおなじみのクリスチャン・デムーロ騎手はBrametot、Sottsass、Ace Impactとルジェ師の管理馬で3勝を遂げられています。

Ace Impact、ジョッケクルブ賞で見せた末脚の衝撃からは、先達に続いて欧州中距離路線の中核になれそうな予感もあります。負け無しがどこまで続くのか、仏国3歳馬のエースの「これから」を日本の空の下から楽しみにしたいと思います。

  

それでは、これから走る馬、人すべてに幸多からんことを。

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