Erle(エルレ。2021.3.21)-第166回ディアナ賞(独GI)の勝ち馬-

Result

Erle(エルレ) 牝 芦毛 2021.3.21生 独国・Gestüt Röttgen生産 馬主・Gestüt Röttgen 独国・Maxim Pecheur厩舎

Erle(2021.3.21)の4代血統表
Reliable Man
芦毛 2008.3.27
種付け時活性値:1.00【12】
Dalakhani
芦毛 2000.2.16
Darshaan
黒鹿毛 1981.4.18
Shirley Heights 1975.3.1
Delsy 1972.3.20
Daltawa
芦毛 1989.4.23
Miswaki 1978.2.22
Damana 1981.4.2
On Fair Stage
鹿毛 1993.5.29
Sadler’s Wells
鹿毛 1981.4.11
Northern Dancer 1961.5.27
Fairy Bridge 1975.5.4
Fair Salinia
黒鹿毛 1975.3.18
Petingo 1965.4.25
Fair Arabella 1968.6.2
Kizingo
鹿毛 2012.2.27
仔受胎時活性値:2.00【8】
Oasis Dream
鹿毛 2000.3.30
種付け時活性値:0.75【11】
★Green Desert
鹿毛 1983.4.16
Danzig 1977.2.12
Foreign Courier 1979
Hope
鹿毛 1991.4.5
ダンシングブレーヴ 1983.5.11
Bahamian 1985.2.8
エノラ
栗毛 2007.4.28
仔受胎時活性値:1.00【4】
★Noverre
鹿毛 1998.5.2
種付け時活性値:0.00【8】
Rahy 1985.2.18
ダンスールファビュルー 1982.3.2
Enrica
栗毛 1994.3.17
仔受胎時活性値:1.00【12】
Niniski
鹿毛 1976.2.15
種付け時活性値:0.25【17】
Eicidora
青毛 1987.3.17
仔受胎時活性値:1.50【6】

<5代血統表内のクロス:Northern Dancer4×5×5、Mill Reef5×5>

Erle(2021.3.21)の0の理論的総括
母父 祖母父 曾祖母父
Reliable Man
(Mill Reef系)
Oasis Dream
(Danzig系)
Noverre
(Blushing Groom系)
Niniski
(Nijinsky系)
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 母の何番仔?
Reliable Man 5.50
(【8】+【4】+【12】+【6】)
祖母もディアナ賞勝ち馬
(No. 19)
3番仔?

*

2024年の第166回ディアナ賞(独GI。デュッセルドルフ芝2200m)の結果(上位5頭)


馬名 性齢
騎手 走破時計
・着差
調教師
1 2 Erle 牝3 58 Martin Seidl 2:14.00 Maxim Pecheur 2
2 14 Spanish Eyes 牝3 58 Thore Hammer Hansen 1 A Wohler 12
3 4 Lady Mary 牝3 58 C Y Ho 3 1/2 Andreas Suborics 3
4 6 New York City 牝3 58 Rene Piechulek 1/2 Frau S Steinberg 6
5 1 Darnation 牝3 58 Adrie de Vries 1/2 K R Burke 1
​独オークス、エルレが鮮やかに逃げ切り勝ち | JRA-VAN World - 海外競馬情報サイト
現地4日、独デュッセルドルフ競馬場でG1独オークス(3歳牝馬、芝2200m)が行われ、M.ザイドル騎乗のエルレが鮮やかに逃げ切った。 最内枠から出たエルレは先頭に立って最初のコーナーを通過。そのまま

デュッセルドルフ芝2200m、良馬場、15頭立て。北半球の競馬主要国における3歳牝馬限定の「オークス」の掉尾を飾るのは、いつでも独オークスことディアナ賞。月の女神を冠とするのは仏オークスことディアヌ賞(仏GI)と同じですね。という訳で2024年のディアナ賞を制したのは最内枠から好発でハナを取り切ったErle。赤の帽子に「水、黃袖」のおなじみレットゲン牧場の勝負服をまとったマルティン・ザイドル騎手を背にした芦毛の馬体のErle、14頭を引き連れての逃げ脚は最初から最後まで鈍らず。ホームストレッチで道中番手から突っ付き加減であったNew York City(2021.4.1)を振り切ると、決勝点前ではSpanish Eyes(2021.1.28)が鋭脚を見せて迫りましたが、1馬身差を着けたところがゴールポスト。Erle、2023年10月のバーデンバーデン芝1600mの初出走4着の後、2024年4月のデュッセルドルフ芝2100m戦1着、6月のホッペガルテン芝2000mのディアナトライアル(独GIII)1着、そして8月のデュッセルドルフ芝2200mのディアナ賞1着と2024年に入ってから3連勝で独国の牝馬クラシック勝ち馬と相成りました。Erleの鞍上を務めたザイドル騎手はディアナ賞初制覇、そして管理されるマキシム・ペシュール調教師は2024年からレットゲン牧場の専属調教師として開業されたばかりですが、初年度からディアナ賞の勝利を収められたのでした。ペシュール師は33歳ということで、弊サイトでも

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2017年の独ダービーを制したWindstoss(2014.3.7)、2019年のディアナ賞を制したDiamanta(2016.3.14)と騎手としての活躍を記しています。

*

では、以下にErleの簡単な近親牝系図を示しておきます。なお、近親牝系図内のレース名、格付けはいずれも施行当時のものです。

Enrica 1994.3.17 3勝 リディアテシオ賞(伊GII)2着
|Egerton 2001.3.27 5勝 ハンザ賞(独GII)2回 バーデンビュルテンベルクT(独GIII) アウフギャロップ大賞(独GIII)ほか
|Elora 2004.4.22 1勝
||El Loco 2013.2.13 2勝 ウニオンレネン(独GII)2着ほか
|エノラ 2007.4.28 2勝 ディアナ賞(独GI)
||Kizingo 2012.2.27 1勝
|||Erle 2021.3.21 (本馬) ディアナ賞(独GI) ディアナトライアル(独GIII)
||Erasmus 2015.4.24 2勝 ヴィンターファヴォリテン賞(独GIII)
|Ephraim 2011.4.2 4勝 オレアンダーレネン(独GIII)
|Ernesto 2015.2.22 2勝 独セントレジャー(GIII)2着ほか

Erleの牝系は独国で継承されている19号族。レットゲン牧場が育んでいるEラインなのですが、Erleの母Kizingoだけ頭文字Eではない馬名です。「なんでかな?」と思い確認してみましたら、Kizingoはハーリド・ビン・アブドゥッラーの所有馬となっていました。

Kizingo (Oasis Dream). She was bought for 270,000 Gns (€334,000) by Juddmonte from Tattersalls December Foal, in 2012

Erle rides the Röttgen wave – JDG

Kizingoの父Oasis Dreamはジャドモントの繋養種牡馬ですので、そのあたりも所有の背景にあったのかも知れませんね。余談となりますが、Oasis Dreamは今年2024年で24歳という高齢であるものの、スタッドフィーは15,000英ポンドというバリバリの現役種牡馬です。とても大切に飼養されているのでしょう。

Oasis Dream - Juddmonte Stallion
Profile of Juddmonte sire Oasis Dream, including pedigree, race record, statistics, performers, yearlings, two-year-olds...

ジャドモントのWEBはとにかく格好良いです。種牡馬紹介の小冊子も洗練されていますし、このあたりサスガ。

Erleの牝系に戻りますと、祖母エノラはカタカナ表記の通り日本に輸入されています。Erle同様にディアナ賞の勝ち馬であるエノラ、その導入は言わずもがで大社台グループであり、エノラはノーザンファームで繁殖牝馬として繋養されています。

Erleは祖母エノラ、そして同じ父Reliable ManのVRCオークス(豪GI)勝ち馬マイアミバウンド(2016.11.7)もノーザンファームが輸入されているということで、近年独伊のオークス馬の輸入に熱心な大社台グループの食指が動くのではないかとも思わされます。Reliable Man産駒として初めての北半球GI勝ち馬となったErle、その未来が気になるディアナ賞勝ち馬です。

 

それでは、これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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